家族に伝えるべき&隠すべきデジタル遺品【正しいデジタル終活術:第2回】

2015.12.26

優先順位をつけることからはじめていく。

「家のHDDをそのままにした状態じゃ死ねない」「死んだら友人に全消去ボタンを押してもらうんだ……」なんて言い回しが廃れないほどには、デジタル遺品の処理を気にかける人は多い。とはいえ、アクセスログなど日常的に発生する膨大なデータをすべて処理するのは不可能だ。現実的には、ダメージの大きそうな「悲惨の種」を選定してピンポイントで手を打つことになる。今回はその選定作業をナビゲートしたい。

お金と責任絡みは必須!──気づかれるべき遺品

人の持ち物は遺品になった時点ですでに本人から離れている。遺族や相続人次第で、それらは引き継がれたり廃棄されたりするわけだが、なかには存在を気づかれないまま所有者不在になるものもある。デジタル遺品はそれが多い。大抵はそのままでも誰も困らないが、なかには遺族に実害をもたらしたり、気づかれたほうが誰かを幸せにできたり、逆に知られることで不幸を与えてしまったりするものもある。

だから、デジタル遺品の対策を練るときは所有権を持ちうる側を主体で考えなければならない。自分の恥や自意識に関わる部分は二の次でいい。その姿勢できちんと準備しておけば、HDDを根掘り葉掘り探られるリスクが低くなり、結果的に名誉が守られやすくもなる。

というわけで、デジタル遺品をオフラインとオンラインの違いを意識しながらみていこう。まずは残された側に気づいてほしい方向から。

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

DIGIMONO!の最新情報をお届けします。

関連記事

注目記事

[PR] おすすめ記事

AUTHOR

  • 古田雄介

    古田雄介

    1977年生まれのフリー記者。建設業界と葬祭業界を経て、2002年から現職。インターネットと人の死の向き合い方を考えるライフワークを続けている。2015年12月に、書き手が亡くなった103件のサイトの事例を紹介した書籍『故人サイト』(社会評論社)を刊行。