心理学者が語る、ドラゴンズドグマ オンラインの意外な「癒し効果」|アバター作成の心理作用

血の通った人と人が出会い、共に戦う『ドラゴンズドグマ オンライン』(以下『DDON』)。そこには現実社会でも役立つコミュニケーション力向上のヒントや、精神的な癒し効果が隠されている。専門家と共に、3回にわたりその心理的メカニズムを紐解いていこう。

 

03

ハードの垣根を越え、誰もが気軽に、そして半永久的に遊べる基本無料プレイ

『DDON』は、オンライン専用タイトルとして登場したオープンワールドアクションRPG。プレイヤーは竜に心臓を捧げた「覚者(かくしゃ)」として、世界を守護する白竜のため、戦いに身を投じてゆく。プレイヤーに付き従う忠実な従者「ポーン」やオンライン上の仲間と共に、いざ広大なオープンワールドへ! まずは、『DDON』の3つの特徴を紹介しよう。

【特徴その1】基本無料プレイで気軽に、しかも場所を選ばず遊べる!

基本無料プレイのオンラインゲームとして、誰でも気軽に始められる『DDON』。『PS4』、『PS3』、PCに対応し、セーブデータも共有できる。自宅では『PS4』や『PS3』で遊んだ続きをネットカフェや外出先のPCでプレイするなど、場所を問わず楽しめる。

※アイテム課金あり。

04

【特徴その2】定期的なアップデートで拡張される『DDON』ワールド

定期的なアップデートにより、クエスト、ジョブなどを随時拡張。それゆえに、半永久的に『DDON』の世界を楽しむことができる。12月15日には大規模アップデートが実施され、新エリア、新職業、新モンスターなどが追加されたばかり。始めるなら今しかない!

05

【特徴その3】強敵を仲間と倒す達成感と一体感

ソロプレイだけでなく、4人でのパーティープレイにも対応。さらに、最大8人まで参加できるグランドミッションも。仲間と共闘する楽しさを存分に味わえる。仲間はロビーなどで探せるほか、条件に合うメンバーを自動検索することも可能だ。もちろん、ソロプレイも十分に満喫できる。その場合、ポーンが仲間になってくれるので安心だ。

06

 

遊んでわかった心理学的オンラインゲームの癒しの効果
【DDONアバター作成編】

「オンラインコミュニケーションが苦手」「時間がかかりそう」などの理由から、普段はネットゲームを敬遠しがちな新米覚者3名。しかし『DDON』には、こうしたハードルを乗り越えてでもプレイしたい心理的なプラス効果が隠されていた……!? 杉山教授、ご教示ください!

【記事監修】
神奈川大学 心理相談センター所長 心理療法士 教授
杉山 崇
02
心理学者、臨床心理士、1級キャリア・コンサルティング技能士。著書に『読むだけで、人づきあいが上手くなる。』など。

 

【編集部の新米覚者たち】

デジモノステーション副編集長・石田竜洋
07
ゲーム担当編集。ゲームはうまいが、コミュニケーション能力に難あり。ネトゲではもっぱらソロプレイ。

ゲームライター・野本由起
08
ゲームと酒を愛するへべれけライター。アクションが絶望的に下手なので、オンラインプレイには及び腰。

本誌ライター・渡辺ロイ真一
09
フリーエディター兼ライター。ゲームの腕は人並み。ソーシャルゲームやボードゲームを好んでプレイする

 

自分に似たキャラを作るのは、自己確認欲求の表われ

石田 ゲームを始めるにあたって、まずアバターを作成しましたよね。僕は自分に似せつつイケメン率を3割増しにしたんですが……。

野本 石田さん、ナルシストですもんね。私は自分に似せた上で、本物よりも太らせてみました。

渡辺 俺は、自分とは似ても似つかない女性キャラ。「こういう女性を操りたい」って容姿にしたんだよね。

石田 完成したアバターから、性格がにじみ出ている気がするなぁ。

野本 容姿を細かく設定できるから、つい熱中しちゃいますよね。キャラメイクだけで延々遊べました(笑)。

杉山 人間には、自分が自分であると確認させてくれる他者が必要です。自分に似せたアバターを作るのは、「双子自己対象」、つまり自分に似た双子的存在を通じて自己確認をしたいという欲求の表われです。鏡に映った自分のような存在ですから、石田さんのように多少美化したくなるのも納得ですね。野本さんのようにデフォルメするのは、自己イメージが「かっこいい」「美しい」ではないタイプ。ほんわかした雰囲気にすることで、かわいらしい存在に自己を投影したかったのでしょう。石田さんとはベクトルが違いますが、どちらも根本は同じ心理的作用が働いています。

 ウケを狙って、変わったアバターを作る人もいますよね。他人に見せることを前提に、変わったアバターを作るのは「ペルソナ」、つまりその環境に適した社会的な人格を表わしています。「こんなペルソナとして私を見てください」と、自分を装っている状態です。一方、渡辺さんのように完全なる別人をアバターにする方は、自分がコンプレックスを抱く相手をコントロールすることで喜びを感じているのかもしれません。「生まれ変わったらこうなりたい」という願望も含まれているのではないでしょうか。

10

ポーンを見れば、身近な人に何を求めるかがわかる!?

石田 ポーンはどうしました? マイキャラだけでなく、こちらも自分が好きなようにデザインできましたが。

野本 私は、そばにいてくれたら安心できそうなイケメンにしました。

渡辺 俺は、アバターが身長170cmの美女なんだよね。2人が並んだ時の対比を考えて、大柄なドレッドヘアの男にした。

石田 なるほど。僕の場合、息子の名前をつけたんです。でも、そんな名前にしたものだから、ポーンがモンスターに攻撃されると心が痛むんですよ。リアルな感情が動きました。

渡辺 確かに、アバターとポーンとでキャラメイクの時の感情が違ったね。

杉山 メインのアバターが自己投影だとしたら、ポーンは一緒にいてくれる存在に何を求めるかを表わしています。実生活で何を優先するかにも通じるのではないでしょうか。

 お子さんの名前をつけた石田さんは、手放したくないもの、守りたいものを常にそばに置いておきたいタイプ。アバターとのバランスで決めた渡辺さん、野本さんは、自分にないものを補完してくれる存在を求めています。また、アバター同様、ポーンも自分自身に似せる方もいるかもしれません。たとえば、自分もポーンもマッチョにしたり、両方とも小さな女の子にしたりするケースですね。こうした方は、同じタイプを集めることで相乗効果を狙っているのではないでしょうか。

11

目立ちたがり屋かサポート派か。選んだジョブで個性がわかる!

野本 職業は、みんな揃ってファイターですよね。

渡辺 この3人でプレイすると、パーティーとしてのバランスがまぁ悪いこと! ほかの人と組んだら、ファイターがモンスターの背中に登っている間に、ハンターが援護射撃してくれるとか連携がしっかり取れてたよ。俺もジョブチェンジしようかな……。

野本 ジョブチェンジ、重要ですよね。『DDON』は序盤からジョブを変更できるのがありがたいです。

石田 僕は、絶対にファイターを貫き通しますけどね。ファイターって戦場の花形だから、僕にふさわしいじゃないですか。僕なんて、ポーンも全員ファイターですから!

渡辺・野本 (……バカだ、この人)。

杉山 ゲームにおけるジョブは、バンドでどの楽器を担当するかに似ています。「僕はギターかボーカルじゃないと嫌だ」という人がいれば、「いろいろなバンドに参加したいから、重宝されるドラムにしよう」という人もいます。これはその人のパーソナリティ、個性を表わしています。主役として中心に立ちたいのか、とにかくたくさんの人と関わりたいのか。後者は、空いたポジションに上手にはまるタイプですね。

『DDON』は、ジョブチェンジによって人生のコースを途中で変えられるのが面白いところです。実生活ではこれほど器用に転職するのは困難ですが、『DDON』ならジョブをやり直してさまざまな欲求を満たせるのです。この体験は、ゲームならではですね。

12

 

オンラインゲームの意外な「癒し効果」第1回まとめ
アバターを作るだけでも、自己確認の欲求や生まれ変わり願望が満たされます

「自分に似たアバターを作ることで、自己確認の欲求が満たされ、充足感を得られます。理想のタイプをアバターにする方は、支配願望、生まれ変わり願望が満たされるでしょう。いずれのケースも、アバター作成が精神的な癒しにつながります。しかも音楽を聴くなどの受動的な癒しではなく、アクティブな癒し。『DDON』を通じ、普段抑制している自分の一面を解き放ってみてはいかがでしょうか」(杉山教授)

 

アバター作成の心理効果を解説していただいたところで、第1回は終了。次回は、「ネットゲームで培うコミュニケーション力」についてお届けします!

 

ドラゴンズドグマ オンライン

ddon_logo
カプコン 12月15日シーズン1.2サービスイン(オンライン専用)
基本無料プレイ(アイテム課金あり)
オンラインオープンワールドアクション
http://www.dd-on.jp/

 

構成・文/野本由起

関連サイト

ドラゴンズドグマ オンライン製品情報

関連記事

心理学者が語る、ドラゴンズドグマ オンラインの意外な「癒し効果」|オンラインゲームで培うコミュニケーション力
心理学者が語る、ドラゴンズドグマ オンラインの意外な「癒し効果」|マルチプレイがもたらす心理的効果

©CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

DIGIMONO!の最新情報をお届けします。

おすすめ記事

この記事に関するキーワード

AUTHOR