心理学者が語る、ドラゴンズドグマ オンラインの意外な「癒し効果」|オンラインゲームで培うコミュニケーション力

広大なオープンワールドを駆けめぐり、仲間や忠実な従者「ポーン」と共に戦いを繰り広げるオンライン専用タイトル『ドラゴンズドグマ オンライン』(以下『DDON』)。そこには現実社会でも役立つコミュニケーション力向上のヒントや、精神的な癒し効果が隠されていた……!? 専門家と共に、3回にわたってその心理的メカニズムを紐解いていこう。

 

第1回では、『DDON』のアバター作成がもたらす癒し効果が明らかに。続く第2回は、オンラインコミュニケーションの難しさ、その壁を乗り越えた時に得られる効果について解説していただこう。杉山教授、よろしくお願いします!

【記事監修】
神奈川大学 心理相談センター所長 心理療法士 教授
杉山 崇
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心理学者、臨床心理士、1級キャリア・コンサルティング技能士。著書に『読むだけで、人づきあいが上手くなる。』など。

 

オンラインゲームでコミュニケーション力が養われる!?

渡辺ロイ真一(本誌ライター) 最初は、3人それぞれがソロプレイでレベルを上げたよね。でも、序盤から強い敵がいなかった? いきなりサイクロプスに遭遇した時は焦ったね。

石田竜洋(デジモノステーション副編集長) 僕は速攻で逃げ出しました!

野本由起(ゲームライター) 1人では勝てない敵がいるんですよね。でも、最初は知らない人とパーティーを組むと、緊張しちゃって……。

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渡辺 わかる。オンラインゲームに慣れていないから、“作法”がわからないんだよね。

野本 足を引っ張るんじゃないか、自分1人だけ取り残されるんじゃないかと心配でした。こういう気持ちを乗り越えるには、どうすればいいのでしょうか。

杉山 崇 確かに、いきなりパーティーに放り込まれて戦うとなるとハードルが高いですよね。でも、それを乗り越えるために、このゲームにはアバター作成というイニシエーションが用意されているのだと思います。アバターを作ることが、その世界に馴染むための通過儀礼になっているのです。

 また、『DDON』の場合、1人でもプレイできるのが利点です。1人で戦っても勝てないので、パーティーを編成する。しかし、やはりパーティー内でうまく振る舞えず、再び拠点に戻って1人で修練し直す。そして、改めて外の世界へ出て行く。これは、人間の発達プロセスをなぞった流れです。人間には「練習期」と呼ばれるプロセスがあります。親から離れて外の世界に出るものの、やはりうまくいかずに親元に戻っていく。その繰り返しにより、精神が発達を遂げて行くのです。『DDON』なら、好きな時にソロプレイに戻れるので、外の世界で失敗しても何度でも自分の拠点に帰ってこられます。しかも、この一連の流れの中で成功体験を味わえるのが、大きな魅力と言えるでしょう。

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