サイボーグ精子、マイクロモーターで強化され卵子を目指す【動画あり】

最先端の生殖医療は、ナノテクによるサイボーグ時代に突入!

アメリカ化学会(ACS)の発表によると、ドイツのナノサイエンス研究者たちがマイクロモーターで強化したサイボーグ精子『モーターライズド・スパーム(Motorized sperm cells)』の開発に成功したのだそう。これによって精子無力症などで運動率が低下した精子を助け、男性不妊の解決に寄与することが期待されています。

『Sparmbot』と呼ばれるこの技術は、生殖細胞そのものを改造するのではなく、ごく微細なサイズのマイクロモーターを精子に取り付け、多段ロケットのブースターのようにして精子の運動能力を高めるというもの。ここで用いられるモーターは、回転して推力を得る小さならせん状の金属パーツで、精子の尾を包むようにして装着される外付け方式です。

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また、モーターによってサイボーグ化された精子は、任意の方向に移動させるため磁界によってリモートコントロールすることも可能なのだそう。

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研究者たちは、この手法による人工的な受精を達成するにはまだいくつかの課題が残されていると述べてはいるものの、一方でこの新たなアプローチの持つ可能性には強い手応えを感じている様子。米国における別の研究ではたった244個の原子で構成された単一分子による『世界最小の潜水艇』といったものも作られ始めていますし、こうしたナノマシン技術はこれからさらなる発展を見せることになるのでしょう。

 
文/ワタナベダイスケ(編集部)

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