非電化区間にもエコを! 世界初の燃料電池列車、ドイツで商用運行開始へ

ディーゼル機関車を置きかえていくことになるのかな。

非電化区間でもゼロエミッションを実現する鉄道として、ドイツ北部では2018年より燃料電池列車の商用運行がはじまるのだそうですよ。今回導入される車両は、フランスのアルストム社が開発した「コラディア・アイリント(Coradia iLint)」。開発には電池の分野で実績のあるドイツとカナダの企業も関与しています。

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iLintの屋根上には水素燃料タンクと発電セルが搭載され、タンク内に水素がフル充填された状態からの走行距離は600〜800km。床下には余剰電力をプールするためのリチウムイオンバッテリーやコンバーター類が積まれています。なお、最高速度は時速140kmで、乗客300人を乗せることが可能のこと。同社のCoradia iLint紹介ビデオを見ると、なんとなくの全体像をつかむことができるでしょう。

動力の目新しさや環境性能もさることながら、開口部が大きく取られた乗降ドアや混雑時に折りたためるシートなど、乗客の利便性に配慮されたデザインにも注目したいところ。日本国内の電車に目が慣れているせいか、つり革がないことにもちょっとした驚きがあります。

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走行性能そのものは従来の鉄道車両と大差ないものの、水と蒸気しか排出しないエコ性能こそが、やはりこの車両の最大の特徴。これによって非電化区間に新たな架線を作ることなく、環境に優しい鉄道運行ができるようになるというわけ。ただし、水素供給のためのステーションを車両基地に建設する必要があるとされており、これらの設備についてもアルストム社がパッケージとして一括して手がけるということです。

日本国内でも山がちな地域などには多くの非電化区間が存在していますし、鉄道のさらなるエコ化はこれから取り組んでいくべきテーマになっていくのかもしれません。

文/ワタナベダイスケ(編集部)

関連サイト

Coradia iLint regional train

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