これまでの常識を覆す。『OM-D E-M1 Mark II』は“カメラ”の歴史を塗り替える1台だ!

“カメラ”の常識を覆す、一眼レフを超えるミラーレス一眼

オリンパスの「OM-D」は、小型軽量と高画質、高機能を兼ね備えたミラーレス一眼カメラのシリーズだ。そのシリーズ最上位製品にして最新モデルとなる『OM-D E-M1 Mark II』が登場した。2013年に発売された『OM-D E-M1』の後継機である。ミラーレス一眼と言うと、一眼レフの下位に位置するカメラだと思う人もいるかもしれないが、実はそれは間違いだ。AF性能や機能の向上など、一眼レフを凌駕する製品も登場し始めている。そんなカメラの歴史を変える一台が『OM-D E-M1 Mark II』なのだ。

どこがスゴイのか。まず注目したいのは何と言ってもその高速性だ。センサーとエンジンの改良によって有効2037万画素のフル画素を保ちながら、AF/AE追従で最高18コマ/秒という高速連写を可能にしたこと。これは他社のプロ向け一眼レフを超える画期的なスピードだ。また、AF/AF固定の場合は最高60コマ/秒という超高速連写が行える点も魅力の一つと言えるだろう。

AFには、像面位相差AFとコントラストAFを併用する「DUAL FAST AF」を採用。このうち像面位相差AFは121点オールクロス測距。新動体追従アルゴリズムとの組み合わせで動きの速い被写体に対しても合焦&追従し続けられる。EVF使用中にタッチ操作で測距点を動かせる「AFターゲットパッド」など、AFの使い勝手が高められているほか、最高フレームレートが120fpsのEVFは、連写撮影時でも滑らかな表示が可能だ。

AF/AE追従18コマ/秒の高速連写
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▲新センサーと新エンジンの組み合わせにより、フル画素でAF/AE追従最高18コマ/秒の連写が可能。連写速度や動作特性のカスタマイズもできる。AF/AE固定なら最高60コマ/秒の連写性能を誇る。

新設計の高速AFシステム
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▲11点×11点の121点オールクロス像面位相差センサーを搭載。測距エリアは画面内の広い範囲を占め、被写体の捕捉性能が大幅に向上している。

120fpsで滑らかな表示のEVF
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▲EVFは約236万ドットの液晶で、最高フレームレート120fps、最短表示タイムラグ0.005秒とトップクラスの性能。ファインダー倍率は、35mm判換算で約1.3~1.48倍と大きい。

人間の反応すら凌駕する「プロキャプチャーモード」
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▲本機から新たに搭載された「プロキャプチャーモード」は、シャッターボタンの半押しから記録を始め、全押しすると、その瞬間とその前までの最大14コマを記録。人の反応タイムラグやカメラの動作タイムラグなどの影響を受けても、撮りたい瞬間のコマまで遡れる機能だ。突然のシャッターチャンスも逃さない。

『OM-D E-M1 Mark II』の進化は高速性のみにあらず

『OM-D E-M1 Mark II』は飛び抜けたその高速性に注目されがちだが、高速性以外の機能や仕様にも抜かりはない。

ボディは、防塵・防滴・耐低温に対応したマグネシウム合金製。撮像素子には有効2037万画素のLive MOSセンサー、画像処理エンジンには「TruePic VIII」を搭載する。大きく突き出たグリップにより安定したホールディングが得られ、新型ズームレンズ装着時のバランスも非常に良い。そこに5軸手ぶれ補正機能を内蔵し、ボディ内のみで5.5段分というトップレベルの補正効果を実現。さらに、レンズ内手ぶれ補正搭載の『M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100㎜ F4.0 IS PRO』レンズとの組み合わせなら、6.5段分という驚異的な補正効果が得られる。そのほかにも、高倍率の電子ビューファインダーや、20万回の耐久試験をクリアしたシャッターユニット、新開発の大容量バッテリー、ダブルSDカードスロットなども搭載。プロフォトグラファーのハードな使用にも耐える充実の仕様だ。

これだけの機能や仕様の進化を見せながらも、先代の『OM-D E-M1』とほぼ同じボディサイズを実現しているのだから驚きだ。今までミラーレス一眼が苦手とされていたAFと連写性能が大幅に向上されており、一眼レフを超えるミレーレス一眼として、同社の技術力が詰め込まれた完成度の高い製品に仕上がっていると言えるだろう。

レンズ+ボディでの驚異的な手ぶれ補正
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▲新開発のボディ内5軸手ぶれ補正機構を搭載。その効果は、ボディ内のみで5.5段分、レンズ内手ぶれ補正搭載レンズ『M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO』との組み合わせなら、他に類を見ない6.5段分を誇る。静止画だけでなく動画でも役立つ。

安心感を高めるダブルスロット対応
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▲ハイエンドモデルならではのダブルSDカードスロットを採用。スロット1は「UHS-II/ UHS-I」、スロット2は「UHS-I」に対応。記録設定は、標準のほか、自動切り換え、振り分け、同一書き込みが選べる。

屋外でも安心の防塵・防滴構造
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▲各所に施したシーリングによって、砂やホコリ、雨、水飛沫などの侵入を防げるほか、−10℃の耐低温にも対応。ボディに加え、防塵・防滴対応のレンズやアクセサリーも充実している。

自由度の高いバリアングル液晶
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▲液晶モニターは3.0型の約104万ドットで、2軸可動式および静電容量方式のタッチパネルに対応する。カメラの縦位置/横位置を問わず、自由な構図で撮影しやすい。

大容量化した新型バッテリー
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▲電池容量が約37%増加したリチウムイオン充電池「BLH-1」(写真左)を採用。CIPA試験基準の撮影可能コマ数は約440枚。モニター上で電池残量の把握がしやすい%表示対応がありがたい。

有効2037万画素の新型Live MOSセンサー
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▲階調表現の向上や高感度の高画質化を図った新型のLive MOSセンサーを搭載。フレアやゴーストの軽減のため、センサー上には反射防止のARコートが施されている。

三脚穴がレンズ光軸上に
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▲ボディ底部には、オプションのパワーバッテリーホルダー用の端子を装備。三脚穴については、レンズ光軸の延長線上に配置されている。

カスタマイズも可能なボタン類
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▲ボディの各部には、ボタンやダイヤル、レバーなどが効率よく配置されている。ボタン類の基本的な配置は従来モデルから変更はないが、いくつかのボタンはより使いやすい位置へと変更。いずれも確実なクリック感や適度なトルク感があり、押しやすさは良好だ。それぞれに割り当てる機能を細かくカスタマイズもできる。

シネマ4Kでの動画撮影対応
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▲動画は最大で237Mbpsのシネマ4K(4096×2160ドット/24P)に対応。動画からの静止画の切り出しや、アートフィルター動画、スロー/クイック動画なども楽しめる。

50Mハイレゾショットに対応
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▲センサーを動かして撮影した8枚の画像を合成し、50M相当の超高解像撮影が可能なハイレゾショットを搭載。三脚の利用が必須となるが、新開発のセンサーとエンジンのおかげで従来よりも合成処理能力が向上している。※画像クリックで拡大画像が開きます。

 

プロフォトグラファー永山昌克が試す!
『OM-D E-M1 MarkⅡ』&
『M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO』レビュー

“手持ち4秒”でもぶれない驚異的な手ぶれ補正と高速AF

『OM-D E-M1 Mark II』を使ってまず驚いたのは、ボディ内手ぶれ補正の強力さだ。今回は新レンズ『M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100㎜ F4.0 IS PRO』を利用したが、焦点距離12㎜側の場合、なんとシャッター速度4秒でもぶれずに撮影できた。たまたまではなく、何度試しても高い確率で本当にぶれない。どんなに強力な手ぶれ補正でも1秒以上の長時間露光を手持ちで撮るのは無理、と思っていた私の先入観を打ち砕く驚異的な補正能力である。

また、感心したのは手ぶれ補正だけではない。動きのある被写体に対しても、無音でササッとピントが合うAFスピードの速さや、狙った瞬間を確実に捉えられるレリーズタイムラグの短さ、動画に匹敵するくらいの超高速連写についても快適そのもの。心地よく撮影が楽しめた。

これほどの性能を備えつつも、本体重量498gにまとめた点もお見事だ。もちろんミラーレス一眼カメラとしては少々大柄の部類だが、ライバルとなる他社の一眼レフ上位機に比べたら、一回り以上小さくて軽い。さらに交換レンズも含めたら、トータルでの荷物量はグッと抑えられるだろう。私がライフワークとする中国僻地の撮影旅行用にも最適だろう。

注意したいのは、機能が極めて豊富で設定の自由度も高いので、そのすべてを把握して使いこなすには少々時間がかかること。実は私自身もまだ試せていない機能があり、じっくり使い込んでいく必要がありそうだ。とはいえ、『OM-D E-M1 MarkⅡ』は、性能面では一眼レフ上位機と肩を並べたと言っても過言ではないし、機能が充実しているのはミラーレス一眼だからこそ。カメラの将来性や未来が感じられるだけでなく、常にユーザーの撮影意欲を刺激してくれる奥の深い製品と言えそうだ。

<『OM-D E-M1 MarkⅡ』&『M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO』実写フォト>

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▲ちょこまかと動き回るリスだったが、スピーディなAFと短いレリーズタイムラグを生かし、可愛らしいカメラ目線の瞬間を捉えた。

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▲ほかのカメラなら高感度で撮るか、または三脚が必要なシーンだったが、本機の場合、強力な手ぶれ補正のおかげで、低感度+手持ちで何ら問題なく撮影できる。

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▲シャッター速度を4秒の低速にセットすることで、車のテールランプを赤い光の軌跡として表現した。これを手持ちで撮影できるのは驚きだ。

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▲画質は精細感が高く、階調のつながりもいい。拡大表示にすると小さな木の枝や壁面のディテールまで、くっきりと描写できていることが分かる。

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▲新レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」は24~200mm相当の高倍率にもかかわらず、ズーム全域で切れ味鋭い描写が得られる。皮膚の質感をリアルに再現できた。

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▲シャッター速度を1/2000秒の高速にセットし、ランナーが駆け抜ける瞬間を高速連写した。画質モードは最も重いRAW+JPEGを選んだが、処理が速くバッファメモリも豊富なので、書き込みに待たされることがほとんどなかった。

『OM-D E-M1 Mark II』は幅広い撮影領域に対応する高機能カメラだ

機動性の高い小型軽量ボディに高機能が凝縮され、もはや一眼レフを超える性能を秘めていると言っても過言ではない『OM-D E-M1 Mark II』。圧倒的な高速連写や高速AF性能は、スポーツや野鳥などの動きのある被写体撮影に、手ぶれ補正は夜景やマクロにと、どんなシーンでも活躍してくれるはずだ。ハイアマチュアのメイン機としてはもちろん、プロユースとしてもおすすめできる1台。マイクロフォーサーズに準拠し、交換レンズが豊富なことも魅力と言えるだろう。

 

オリンパス 『OM-D E-M1 Mark II』
実勢価格:23万5440円(ボディのみ)

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『OM-D E-M1 Mark II』の主なスペック
サイズ:W134.1×H90.9×D68.9mm(突起部含まず) 重量:574g(付属充電池およびメモリーカード含む、アイカップなし) 撮像素子:4/3型Live MOS センサー 有効画素数:2037万画素 レンズマウント:マイクロフォーサーズマウント ファインダー:アイレベル式液晶ビューファインダー(約236万ドット、視野率100%)背面液晶:3.0型2軸可動式タッチ対応 最大記録サイズ:5184×3888ドット(静止画撮影)、4096×2160ドット(動画撮影、C4K/24p) ISO感度:ISO64相当~ISO25600 通信機能:Wi-Fi

 

文・作例/永山昌克 撮影/松浦文生

関連サイト

オリンパス『OM-D E-M1 Mark II』製品情報ページ
オリンパス『M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO』製品情報ページ
オリンパス公式Webサイト

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