2016年、デジタル界隈で本当に“神ってた”流行語大賞はコレだ!?

2017年も本格スタート。本誌でも連載を持つメディアアーティスト世永玲生氏が、検索データやSNS投稿から紐解いた2016年の“真の流行語”を語ってくれた。皆さんの周辺では、ここに挙げたキーワードは昨年“神って”いただろうか?

IoTがグンと身近に

「IoTは『Internet of Things』の略で、モノがインターネットにつながり相互に作用しあう仕組みのこと。買い物をする行為の1ボタン化や、体重の変化の自動計測などあらゆるものがネットにつながり始めています。『みまもりホットライン』以上の商品が出てこないなか、IoT向けの格安SIM登場で一気に普及の芽が出て、常時ネット接続できる持ち運び可能な商品が今後たくさん出てくるでしょう。『Amazon Echo』の日本版はとても楽しみにしてます。

日本でも12月からサービスが開始された「Amazon Dash Button」。水や洗剤、シャンプーなどの生活必需品が、専用のボタンを押すだけで配送されるという画期的なサービスだ。

日本でも12月からサービスが開始された「Amazon Dash Button」。水や洗剤、シャンプーなどの生活必需品が、専用のボタンを押すだけで配送されるという画期的なサービスだ。

米国で昨年発売された アマゾンの人工知能搭載ス ピーカー『Amazon Echo』。音楽の再生はも ちろん、ウェブ検索やショ ッピング、タクシーの手配 などを会話で行うことがで きる。

米国で昨年発売された
アマゾンの人工知能搭載ス
ピーカー『Amazon Echo』。音楽の再生はも
ちろん、ウェブ検索やショ
ッピング、タクシーの手配
などを会話で行うことがで
きる。

VRとARが同時に開花

「『ポケモンGOは日常の街並みをポケモンが潜むフィールドに書き替えました。注目すべきは開発元であるナイアンティック社の〝社会貢献〞の姿勢です。復興支援を目的に、石巻市など東北3県のエリアに希少性の高いポケモンを出現させ、1日だけで1万人のプレイヤーを集結させました。現実社会との大規模な「ご近所付き合い」を、世界で初めて行なった位置情報ゲームとして後世に名を残すでしょう。

2016年7月22日は日本のゲームが新たな一歩を踏み出した日。今もなお公園やランドマークはポケモンを探す人たちで賑わっている。

2016年7月22日は日本のゲームが新たな一歩を踏み出した日。今もなお公園やランドマークはポケモンを探す人たちで賑わっている。

ARとともに、VR(仮想現実)も『Playstation VR』の登場でいよいよ一般的になりました。だれもが簡単に体験でき、ネットで新しいコンテンツを購入できる時代が到来。『VRで遊ぶ人を見て楽しむ』体験も広がっており、今後はふたりで楽しめるVRも登場してくることでしょう」

05-03
PlayStation VR
ソニー・インタラクティブエンタテインメント/2016年10月13日発売/実勢価格4万4980円

日常に溶け込んでいくAI

AIのニュースを見ない日はありませんでした。その延長上にあるのがBot(人に代わり作業を行うプログラム)で、もっとも身近なものはオンラインサポートの一次対応です。アートカメラアプリ『Prisma』もそうですが、AIの存在自体に気づかないという関わり方が、今後さらに増えていくでしょう。

アプリとともにカメラが起動。PRISMAは写真を撮り、Surf、Tears、Mosaic、Wave、Breakfastなどのエフェクトを決めるだけと簡単だ。

アプリとともにカメラが起動。Prismaは写真を撮り、Surf、Tears、Mosaic、Wave、Breakfastなどのエフェクトを決めるだけと簡単だ。

最後に『新語・流行語大賞』を流行語として挙げたいですね(笑)。インターネットと現実社会が「ほぼほぼ」同じものになっているなか大賞に輝いたのが「神ってる」で、「日本死ね」は入賞自体の是非が問われています。同賞審査員のひとりは、「ニュースぐらい見ろと言いたい」などと返答していますが、この賞自体がもはや現実社会から取り残されているのではないでしょうか……?

世永玲生
本誌で「インターネット鵜の目鷹の目」を連載。分析力に定評のあるマーケティングコンサルタント。

文/森谷穂七

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