【どっち?】ランナー目線で選ぶなら『iPhone 7』か『iPhone 7 Plus』か

南井正弘の「RUNNER’S DIGIHIGH」

 

現在所有するユニーカーは約1000足! 世界中のマラソンレースに出場する南井正弘が、ランナー目線で綴るデジタルの”グッとくる話”

 

かつてのランナーは防水機能のためにAndroidを使用していた

以前は一部のランナーだけしか行っていなかった「自分のランを記録して分析する」行為も、スマートフォンにGPS機能が搭載され、ランニングアプリが広く普及した現在、当たり前の行為となった。

日本の場合、マーケットシェアを圧倒するアップルのiPhoneを使用するランナーが数多くいるが、そんな彼らにとって懸念事項だったことが、『iPhone 6s』以前までのiPhoneは“非防水”だったということ。ランナーなら誰もが知っているが、夏季のランニング中にかく汗の量は、走らない人の想像をはるかに超える。

コンビニのレシートや紙幣をランニングショーツのポケットに入れていようものなら、走り終わった後、湿気でグショグショになってしまうほどだ。

最近では皮膚からの汗がポケットの収容物と干渉しない裏地を使用したランニングウェアも登場はしているものの、この構造でもレース時の給水が掛かる状況には対応しきれていない。自分の知り合いには真夏に30㎞のトレイルを走った時にかいた大量の汗が理由で、iPhoneが反応しなくなった人がいたり、『名古屋ウイメンズマラソン』で、暑さを凌ぐために頭から水をかけ、それが原因でiPhoneが浸水状態になったというランナーもいる。

それだけに普段はiPhoneを使用しているのに、走るときだけは防水対応のAndroid OSのスマートフォンを使用するというランナーも珍しくはなかった。

かくいう筆者もランニングのログを記録するためだけではなく、仕事柄レースの状況を記録するために、スマートフォンを携帯してレースに臨むことが多い。これまではIPX5/8/IP6Xの防水防塵機能を搭載したソニーの『Xperia Z3 Compact』 を愛用していたが、そんな状況に大きな変化が訪れる。『iPhone 7』と『iPhone 7 Plus』が登場したことだ。

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この2機種が以前のiPhoneからいかに進化したかは、これまでに携帯電話の専門家の執筆した記事を参考にしてもらうとして、ランナーにとって最も重要なのは、IP67準拠の防水&防塵構造となったことだ。これによりランナーは浸水を心配することなく、iPhoneを持って走ることができるようになったからである。

実際に『iPhone 7』を持って走るようになったが、このサイズなら対応しているランニングウェアも多く、今回はルルレモンの『サージパンツ』という伸縮性に優れたマテリアルを使用したロングパンツの腰部中央のポケットに入れ、ランニングやサイクリング、水泳にも対応したマルチアクティビティアプリの『Strava』を起動して走ってみた。

いつも通りの6㎞ランを終えると、このウェアは汗が収容物に干渉しないポケットの構造にはなっていないので、『iPhone 7』の表面には水蒸気の粒がいっぱい。だが、ホームボタンを押すと、当然のように何の問題もなくスクリーンが反応。無事にその場で『Strava』画面の終了ボタンを押した。

ランナーが『iPhone 7』や『iPhone 7 Plus』にインストールしておくと便利なアプリとしてイチオシなのが『Strava』。ランニングやサイクリング、スイムにも対応したマルチアクティビティアプリだ。

ランナーが『iPhone 7』や『iPhone 7 Plus』にインストールしておくと便利なアプリとしてイチオシなのが『Strava』。ランニングやサイクリング、スイムにも対応したマルチアクティビティアプリだ。

翌日は『iPhone 7 Plus』を携帯して、『NIKE+ RUN CLUB』のアプリを起動させて走ったが、『iPhone 7 Plus』を収容できるランニングウェアはあまりないので、フリップベルトというランニング用ポーチを活用した。今回はポーチを使用したので6㎞ラン終了後も『iPhone 7 Plus』の表面に水蒸気はなく、当然動作に何の支障もなかった。

iPhoneのサイズとポケットの関係。答えはシンプルだ

最近ではGPS搭載ウォッチの価格も下がったとはいえ、一般の人が走るだけに購入するのには、まだまだ高価なアイテムだ。よって、これからもスマートフォンのランニングアプリを活用するランナーは多いだろうと予想される。

そんなこともあって今回の『iPhone 7』と『iPhone 7 Plus』に防水&防塵構造が採用されたことは、ファンランナーに好意を持って受け入れられたことだろう。実際に、このモデルチェンジを待ち望んでスマートフォンを買い替えたというランナーは、自分の回りでも少なくない。

筆者は仕事柄、『Apple Watch NIKE+』 やスントの『SPARTAN ULTRA』といった複数のランニング対応ウォッチを併用しながら、日々のランニングログを記録している。しかしながら、これらを着け忘れてしまったり、充電の残り容量が不安な場合は、『iPhone 7』を持って『NIKE+ RUN CLUB』や『Strava』を起動させて走ることもある。筆者のようにほぼ毎日走るランナーは、ランニングのログを記録する手段は複数あったほうがいい。そういった意味でも今回の『iPhone 7』と『iPhone 7 Plus』に、防水&防塵構造が採用されたのはうれしいニュースだった。

当然、スポーツブランドが開発するアプリ『NIKE+ RUN CLUB』もオススメ。。ランニングのログを記録するだけでなく、毎月の走行距離をラン仲間と競ったりできる点も、モチベーションを継続するにも役立ち、なにより楽しい。

当然、スポーツブランドが開発するアプリ『NIKE+ RUN CLUB』もオススメ。。ランニングのログを記録するだけでなく、毎月の走行距離をラン仲間と競ったりできる点も、モチベーションを継続するにも役立ち、なにより楽しい。

ちなみに、リリース以来「『iPhone 7』と『iPhone 7 Plus』のどっちがランニングに向いていますか?」と質問されることが多くなったが、個人的には『iPhone 7』をおすすめしたい。

こう答える理由はいたってシンプル。このサイズなら、収納可能なポケットの付いたランニングウェアは珍しくないということ、そして『iPhone 7 Plus』の重量だと重すぎて、走りを阻害してしまう可能性があるからである。発売当初、カメラの性能によって『iPhone 7 Plus』が推される向きがあったが、ランナーにとって有利なのは間違いなく『iPhone 7』だと断言したい。

文/南井正弘

※『デジモノステーション』2017年4月号より抜粋

みないまさひろ/フリーライター、ランニングポータルサイト『Runners Pulse』編集長。某スポーツシューズブランドでプロダクト担当を10年務める。かつて、伝説的クイズ番組『カルトQ』(フジテレビ)のスニーカー部門チャンピオンにも輝く。ほぼ毎日のランを欠かさないファンランナー。

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    みないまさひろ/フリーライター、ランニングポータルサイト『Runners Pulse』編集長。某スポーツシューズブランドでプロダクト担当を10年務める。かつて、伝説的クイズ番組『カルトQ』(フジテレビ)のスニーカー部門チャンピオンにも輝く。ほぼ毎日のランを欠かさないファンランナー。