ONLINE デジモノステーショントップ > 製品レビュー&ニュース > AV > ビデオカメラレビュー/世界初レンズ交換式 ソニー『NEX-VG10』

製品レビュー

RSS

  • 最新
  • AV
  • PC
  • カメラ
  • ゲーム
  • 携帯電話
  • シロモノ家電
  • カーアイテム
  • その他

AVレビュー

ビデオカメラレビュー/世界初レンズ交換式 ソニー『NEX-VG10』

2010年09月08日 10:09

 ソニー『NEX-VG10』

高感度に強い裏面照射型CMOSセンサーや手ぶれ補正のアクティブモードなど、革新的なテクノロジーの数々でビデオカメラ市場を牽引してきたソニー。その最先端技術を結集した新モデルが『NEX-VG10』だ。
最大の特長は、AVCHD記録民生用ビデオカメラとして世界で初めてレンズ交換式を実現した点。人気のデジタル一眼カメラ「α」シリーズ『NEX-5』および『NEX-3』と同じ「Eマウント」を採用しているため、超広角から高倍率ズームまで、表現意図や用途に合わせてさまざまなレンズを装着して使うことができる。
また、デジタル一眼レフカメラと同じAPS-Cサイズの大型撮像素子を搭載しているのもポイント。一般的なビデオカメラに使われているイメージセンサーより受光面積が20倍近く広いため、背景を大きくぼかして被写体を浮き立たせるような撮影も容易に行なえる。
このほか、有効1420万画素の高精細な静止画撮影や、大容量バッテリーによる長時間撮影、高音質な内蔵ステレオマイクなど、基本性能も充実。露出やゲイン、ホワイトバランスなどのマニュアル調整機能も搭載しており、画質に妥協したくないユーザーにとっては現時点で最高の選択肢となっている。

【基本性能】
●操作性を追求したデザインと各種マニュアル機能
本体上部には、持ち運びだけでなくローポジション撮影も行ないやすいハンドルグリップを搭載。また、電子ビューファインダーに加えて可動式液晶モニタも内蔵しており、撮影アングルの自由度が高いのもポイント。さらに、アイリスやゲイン、シャッタースピード、ホワイトバランス、露出調整などをマニュアルで調整できるコントロールダイヤルやボタンが装備されているため、意図した映像表現が行ないやすいのも魅力になっている。

ローアングル撮影がしやすいハンドルグリップ
001 002
▲片手でも自然に構えられるのがいい。液晶が可動式なので、ローアングル撮影も簡単。もちろん、持ち運びにも便利。なお、写真で製品を見るとごつくて重い印象があるが、実際に触った感じでは意外に持ちやすく、重量もそれほど意識しなくて済む。もっとも、一般的なビデオカメラに比べると明らかに大きくて重いので留意はしておきたい。

コントロールダイヤルやボタンでマニュアル調整可能
003
▲ホワイトバランスやゲイン、露出補正、フォーカスなどのマニュアル調整がボタンとコントロールダイヤルで簡単に行なえるのが便利。各機能ごとに独立したボタンが用意されている。しかし、ビューファインダーを覗きながらの撮影時の場合、撮影しながら調整するのは少々慣れが必要だ。
また、本体背面に用意されているモード切り換えボタンを操作することで、動画と静止画の撮影を手軽に切り換えられる。静止画は一眼カメラ同等のクオリティを実現している。

【注目機能】
●交換レンズの利用で多彩な映像表現が可能
Eマウントレンズだけでなく、マウントアダプターを使えばソニーの一眼レフ「α」シリーズのAマウントレンズも装着できる。マクロレンズや超広角レンズで撮影する動画は、またひと味違った感動をもたらしてくれる。さらに、Eマウントレンズ用に発売予定の『フィッシュアイコンバーター VCL-ECU1』(2011年春発売予定)を使えば、魚眼レンズによるユニークな映像表現も実現できる。

表現意図に合わせてレンズを交換できる
004
▲付属の光学11倍ズームだけでなく、「NEX」シリーズ用に用意されている多様なEマウントレンズを装着して撮影できる。超広角レンズを使って遠近感を強調した動画を撮ることも、望遠でクローズアップを撮ることも可能。コンパクトなレンズを使えば、撮影時の重量を抑えて機動力をアップすることもできる。

マウントアダプターを使えば、さらに多彩なレンズ資産を活用可能
005
▲別売のマウントアダプター経由でソニーの一眼レフ「α」シリーズ用のAマウントレンズも装着できる。Aマウントレンズの場合は、ピント合わせがマニュアルになるため万人向けではないが、描写性能に定評のあるカールツァイスレンズやGレンズで動画を撮影できるのは非常に魅力的だ。

【一眼クオリティ】
●背景をぼかした映画のワンシーンのような表現も可能
一般的なビデオカメラの場合、撮像素子のサイズが小さく受光面積も狭いため、暗所でノイズが出やすいなどの特長がある。しかし、本機の場合は一眼レフなどと同等のAPS-Cサイズの大型撮像素子を採用しているため、高感度ノイズに強く色再現性的にも有利。また、絞りを開けたときのぼけ味も美しく、背景をきれいにぼかした映画のワンシーンのような表現も簡単に実現できる。外付のビデオライトやガンシューティングマイクロフォンなど、オプションが豊富に用意されているのも魅力的だ。

デジタル一眼カメラと同じ撮像素子を搭載
006
▲一眼レフなどに採用されているAPS-Cサイズの撮像素子、“Exmor” APS HD CMOSセンサーを搭載する。一般的なビデオカメラに比べて被写界深度(ピントの合う奥行きの範囲)が浅いため、背景を大きくぼかして被写体を際立たせることも容易。

●まとめ
民生用としては世界初となるレンズ交換式のビデオカメラ。その個性的な外観から受ける印象通り、映像表現のプロ向けの機能が数多く搭載されている。特に、「α」用の多彩なレンズを自由に付け換えて利用できるのは魅力的。今回はEマウントレンズしか試せなかったが、その描写性能は非常に高く、一般的な家庭用ビデオカメラとは明らかに一線を画する表現力だった。個人的には、描写力に定評のある一眼レフ「α」シリーズ用のAマウントレンズ(特にカールツァイスレンズやGレンズ)でも撮影してみたいと感じた。

ただし、記念撮影やスナップが主目的の場合は、本機は明らかにオーバースペック。また、高機能な反面、取り扱いも難しい。例えば、本機を使えば背景を大きくぼかして被写体を際立たせることはできるが、ピントを外すと被写体自体までボケボケになってしまう。また、本体に手ぶれ補正を内蔵していないため、光学手ぶれ補正機能のないレンズを使う場合は三脚使用が必須になる。気軽に日常風景を撮影したいのであれば、従来の家庭用ビデオカメラを使った方が失敗も少なくて済むはずである。

本機の使用をすすめたいのは、自分で本格的な映像作品をつくってみたいというプロおよびハイアマチュアのユーザーだ。これまでは高価な業務用カメラでしかできなかった映像表現が20万円前後で手に入るのは驚き以外の何ものでもない。ぜひ、本機で革命的な作品を創造してみてほしい。

【スペック】
約W85×H130×D223mm 重量:約620g(本体のみ) 撮像素子:“Exmor”APS HD CMOSセンサー(有効908万画素:動画時、有効1420万画素:静止画時) 液晶モニタ:3.0型ワイドカラー液晶(92.1万ドット) 光学ズーム:11倍(付属レンズ) 焦点距離(35・フイルム換算値):32.4~360・相当(動画時) 手ぶれ補正:光学式(付属レンズに内蔵、アクティブモード搭載) 記録媒体:メモリースティックPRO Duo/メモリースティックPRO-HG/SDXC/SDHC/SDXCメモリーカード

コラム
●レンズ交換がもたらす可能性

007

ここ最近、デジタル一眼レフカメラのフルHD動画撮影機能でPVや映画を撮る監督が増えてきている。これは、一眼レフが大型撮像素子を搭載しているため色再現性などの表現力が高いことと、レンズ交換で多彩な映像表現が可能だということが主な理由だ。

特に、レンズ交換ができるのは大きなポイント。一眼レフ用レンズは(業務用ビデオカメラに比べると)比較的安価で、しかも種類が豊富というメリットがある。そのため、低コストで本格的な映像システムを組むことが可能。これにより、例えば映画やドラマのワンシーンのように、背景をぼかして被写体の立体感を際立たせたり、広角レンズでパースペクティブを強調するような表現も簡単に実現できる。

しかし、一眼レフは静止画を撮ることに重点を置いた設計になっているため、動画撮影は連続撮影時間が短い、撮影中にフォーカスを合わせづらいなど、さまざまな制約がある。そこで活躍するのが、一眼カメラ同等の表現力を持ちながら、本格的な動画撮影に最適化された『NEX-VG10』だ。

今後は、『NEX-VG10』を使った制作した映像作品が次々に登場してくるはず。それにともない、新しい才能もどんどん生まれてくるだろう。あなたも、『NEX-VG10』で作品づくりに挑戦してみてはいかがだろうか?

文/山口優 撮影/ANZ


関連記事

powered by weblio


もっと見る


ページトップへ

特集

PS Vita 3G通信の楽しみ方教えます

究極の選択!ビデオカメラ編

G-デジモノ 3月号

ミラーレス一眼特集 2月号

IE9特集 2月号

ブログニュース

RSS

レコーダー

レコーダー2月9日更新


パソコン

パソコン2月8日更新


ホビー