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『メタルギア ソリッド ピースウォーカー』
■概要
隠れる、戦う、助け合う
シリーズ初の協力プレイで、潜入アクションは新境地へ
敵地に乗り込み、身を潜めてミッション遂行……。
「隠れる」ことを主眼とするステルスアクション「メタルギア ソリッド」シリーズに、待望の新作が登場した。
今回はハード特性をいかした、シリーズ初のCO-OPS(協力)プレイも可能になり、最大4人でミッションに挑むことができる。
「ONLINE デジモノステーション」では、2週にわたり本作のプレイレポートをお届けしよう。
今回のレポートは、シングルプレイについて。
「メタルギア」ビギナーが左親指の指紋をすり減らすほどプレイした、その感想とは?

■ストーリー
1974年、コスタリカ
核をめぐり、英雄スネークの戦いが始まる
かつて世界を核戦争から救い、「BIGBOSS」の称号を得た戦士スネーク。
それから数年後、物語はコスタリカで幕を開ける。
1974年11月。母国アメリカを離れ、「国境なき軍隊」を組織していたスネークの元に、ある依頼が持ち込まれる。
「米ソのパワーバランスの要となる中米コスタリカに、謎の武装勢力が展開しているらしい。ついては彼らを排除してくれないか」
国連平和大学の教授と名乗る人物からの依頼を、一度は断るスネーク。
しかし彼が殺したはずの「THE BOSS」がこの件に関わっていると知り、真相を探るべく現地へ急行する……。
シリーズの時系列上ではPS2版『メタルギア ソリッド3』、PSP版『メタルギア ソリッド ポータブル オプス』に続く話だが、予備知識がなくても問題なし。事実、シリーズ初プレイの私も、物語にすんなり入り込めた。
東西冷戦、核戦争など、ストーリーは確かに重たい。ずっしり来ます。
でも、基調となるメッセージは「反核」と「平和」とあくまでシンプル。
明快だからこそ力強いテーマを、真正面から訴えかけている点が印象深かった。
しかもエンタテインメント性あふれるシナリオに仕立てあげ、説教くささを感じさせないあたりがさすが。
1970年代が舞台とは言え現在にも通じるストーリーだし、むしろ基地移設問題が盛んに取り上げられる今こそ胸に響く内容。
「軍の必要性ってなんなのよ?」とか、いろいろ考えられさせましたよ、はい。

▲ストーリーは、アメコミのようなアーティストデモで進行。時にはボタン入力を指示されることもあるので、タイミング良く押そう。また、特定のシーンではズームや視点移動も可能。場合によっては色々と見えることも……。
■ステルスアクション
息を殺して隠れるスリル
装甲車や兵器を単身で制する達成感
「メタルギア」と言えば、敵から身を隠すステルスアクションが最大のポイント。
やむを得ず敵に発見されても、体術や麻酔銃で気絶させたり、銃を突きつけてホールドアップさせたり、命を奪わずに先に進む手段が用意されている。
自称・平和主義者としては、無駄な殺生を避けられるのはありがたい限り。
……と言いつつ、アクションゲーム下手なので結局は銃を乱射しながら強行突破しちゃうんですが。
さらに、物陰から一人ずつ気絶させていくこともできれば、銃撃戦で敵地を制圧することもでき、さまざまな戦法を取れるのも魅力。
しかも、戦いぶりに性格が出ること出ること!
こらえ性のない私は、隠れて敵を待つ緊張感に耐え切れず、「もう撃っちゃう!」と敵兵の前に躍り出すことしばしば。そして応援の兵を呼ばれて、返り討ちに遭うというね……。
じっくりと狙いを定め、一人一人の頭部を的確に麻酔銃で撃ち抜く人、マシンガンを乱射しながら突っ込む人、なかなか物陰から出られない人。CO-OPSプレイなら、他人のプレイをニヤニヤ眺めるだけでも楽しめそうだ。
また、ボス戦では装甲車や戦車、謎の兵器とも激突。
潜入ミッションから一転、ランチャーを兵器にブッ込む爽快なバトルが楽しめる。
今まで我慢強く隠れていた分、ここでストレス発散!
緩急がつけられているため、飽きずにプレイできるのもうれしい。おかげで親指痛いですけど。


▲物陰に身を潜め、敵兵をやりすごす。不用意に動いたり、足音を立てたりすると、敵が警戒して近寄ってきてしまう。プレイしてるこっちが、思わず息を止めるほどスリリング。
■マザーベース運営システム
風船を使って敵を回収
仲間に引きいれ、基地を運営
個人的にハマったのが、敵の「フルトン回収」。気絶状態にした敵兵や捕虜の身体に風船をくくりつけると、ぷかーっと宙に浮いて仲間のヘリに回収されるのだ。
回収した人物は、仲間になって「マザーベース」と呼ばれる洋上基地で働いてくれる。
実戦部隊、研究開発班、糧食班、諜報班など各人の適正にあった部署へ配属すれば、新しい武器や装備品の開発もできるようになる。
というわけで、敵地では銃撃もものともせず敵兵をぷかー、またぷかー。
ゲームの進行に役立つという理由もあるが、単純に風船とりつけ作業が楽しい。
最初のうちは10個しか風船を持てないので、序盤で使い切ってしまい奥に囚われていた捕虜を助けられずに「あーあ」となることも。
もう一度同じミッションをやり直したり、優秀なスタッフを探すために本筋から離れたミッションに挑戦したり、ついつい熱中してしまった。
緊迫感あふれる戦地で、ちょっと間の抜けた回収作業がいい味になってます。


▲気絶させた敵や捕虜の身体に風船を着け、基地へ回収。これがクセになる楽しさ! 集めた人員は、仲間としてマザーベースで武器開発を行ったり、傭兵として紛争地帯へ派遣したりできる。
■まとめ
ステルスアクションは敷居が高い?
いえいえ、そんなことはありません!
「“隠れて進む”って難しくない?」
「今から初めても、ついていける?」
そんな疑念から『メタルギア』シリーズを敬遠している人もいるのではないだろうか。
かく言う私も、その一人。
しかし、今回初めてプレイしたところ、……あれ? 意外に敷居低くないですか?
まず、驚いたのはストーリー。
過去の作品とのつながりはあるが、壮大な「メタルギア」サーガの一時代をピンポイントで描き出しているため、シリーズ未プレイでも問題ない。
ある程度の流れは作中でも語られるので、置いてきぼり感を感じることもなく楽しめた。
システム面は、さすがにキー操作に慣れるまで苦戦。
とは言え、それも1章の中盤までの話。
射撃訓練に挑戦したり、簡単なミッションで操作を身体に叩き込んだりするうち、徐々にマスター。
ボタン配置も「シュータータイプ」「アクションタイプ」のほか、「ハンタータイプ」の3タイプから選択できるのがありがたい。
「ハンタータイプ」はもちろん『モンスターハンター ポータブル 2nd G』に慣れた人用ですが、コラボしているとは言えびっくりですよ。
おまけに「モンハン」ミッションまであるしね。

ミッションと言えば、本筋から離れたエクストラミッションのバリエーションにも感服。
アイテム回収から敵兵の殲滅、王道ステルスなどなど、ストーリーを進めるうちにチャレンジできる任務が増えていく。
「これ、どんなんだろう?」と好奇心から挑戦するうち、自分の腕がどんどん上がっていくのを実感できるのも嬉しい。
これだけ遊びこみ要素が詰まっているのに、携帯機だから気軽に遊べるのもいいところ。
あ、音の臨場感が全然違うので、ヘッドフォンを着けて遊ぶのがおすすめですよー。
と、初心者にも推したい本作だが、アクションが苦手な人にとっては難度が高いミッションがあるのも事実。イージーモードがなく、詰まると先に進めなくなるため(まあ、その壁を乗り越えるのが醍醐味なんだけど)、同じミッションで足止めを食らい半泣きになったことも。
ああ、こんな時、仲間がいてくれれば……。
というわけで次回は、ビギナーにうれしいCO-OPS(協力)プレイに挑戦。
来たれ、“潜友”!

●ハード:PSP
●発売日:発売中(4月29日発売)
●価格:5229円(UMD版)/4700円(DL版)(税込)
●ジャンル:タクティカル・エスピオナージ・オペレーション
●メーカー:KONAMI
公式サイトURL
http://www.konami.jp/mgs_pw/index.html
権利表記
©2010 Konami Digital Entertainment
©CAPCOM CO.,LTD.
文/野本由起
ゲームレビュー
ゲームレビュー/メタルギア ソリッド ピースウォーカー【第1回】
2010年05月14日 19:32







