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ゲームレビュー/ライオットアクト2【最終回】

2010年07月30日 11:23

ライオットアクト2

『ライオットアクト2』
●ハード:Xbox 360
●発売日:発売中(7月8日発売)
●価格:7140円
●ジャンル:アルティメット アクション
●メーカー:マイクロソフト

【概要】
平和を取り戻すためなら
多少の犠牲はやむなし!?


 エージェンシー(国際警察機構)が生み出した強力な改造人間“エージェント”。彼らの活躍により、腐敗しきった犯罪都市パシフィックシティは平穏を取り戻した──はずだった。

 ウイルスによる突然変異体“フリーク”や、テロ組織“セル”によって再び危機に陥ったパシフィックシティを救うべく、プレイヤーは新生エージェントとして行動を開始する。

 ……そんな大義名分を振りかざしつつ、大都市のド真ん中で派手に銃を撃ちまくったり、モンスターカーをぶっ飛ばしたり、ビルからビルへと飛び移ったり大暴れ。見慣れた風景の中で非日常的かつスパイシーなアクションを楽しめるゲーム、それが『ライオットアクト2』だ。
 


【中盤以降はどうなる?】
スキルを成長させるほど
遊びの幅が広がっていく


 例えば、普通のアクションゲームなら、基本的にプレイヤーのジャンプ力や走るスピードが向上することはない。よって、正解となる移動ルートはかなり限られてくる。しかし本作の場合はルート探しをすることが必ずしも正解とは限らない。登りにくいビルは後回しにして、せっせとアジリティオーブを集めて移動スキルを上げてから強引に登ってしまう手がある。工夫して登るのもストイックで良いが、能力を上げて強引に征服してやった時のニヤニヤ感も捨てがたい。

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 また、スキルの向上はエージェントの能力を上げるだけでなく、使える武器や車両の種類にも関わってくる。スキルが低い状態で工夫して遊ぶのも決して悪くないが、スキルをどんどん上げてしまい、変わった武器や車両が使用可能になれば遊び方は一気に広がっていく。例えば磁力を持つグレネードを使えば、色々なものとものとをくっつけて、空中に浮かべたりして遊ぶことが可能になる。道具の力ばかりはプレイヤーの工夫では補えない。「ゼルダの伝説」に例えるなら、爆弾やロウソクなしでは行けないダンジョンがあるようなものだ。

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▲オーブを集めたり、どんどん戦うことでスキルを上げ、能力と行動の選択肢を増やして行くことが肝心。すぐに成長するのでスキルは積極的に上げていこう。

 基本的に「どの要素をどのように楽しんでもプレイヤーの自由」というゲームなのだが、あえて個人的に最も好きな要素を挙げるなら車関係の要素だろうか。移動手段としてはそれほど便利ではなく、徒歩やジャンプだけでも十分だったりするのだが、車で道を走ってだんだん道を把握していく感覚が楽しい。敵と戦うにしても、銃で撃ったり、爆発物で吹き飛ばすよりも、車でまとめて跳ね飛ばすほうが爽快というのもある(笑)。

 セルの拠点やフリークの巣窟の攻略に疲れた時は、パシフィックシティのハイウェイを流しながら夜景を楽しむのもいい。ロードレースやルーフトップレースといったチャレンジ要素を、成功するまで延々リトライし続けるという醍醐味もある。おかげでまだゲーム中盤にも関わらず、ドライブ関係のスキルだけが突出して上がってしまっている始末だ。

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▲まず自分が最も気に入った要素を極めてしまい、それからほかのスキルを上げて行くのもあり。得意スキルが一つでもあれば生き延びやすくなるはず。

【ネットワークプレイ】
協力プレイも対戦プレイも
カオスさが売り!?


 ところでこの『ライオットアクト2』、明確なシングルモードというものが存在しない。初期状態のままXbox LIVEにサインインしてプレイすると、同じソフトを持っているフレンドが自由に参加できる状態になっている。オーブ集めをしていたら、いつのまにかほかのエージェントがゲームに参加していてセルの拠点を攻撃しはじめていた……などということが起こってしまうのだ(実は筆者自身もフレンドの乱入によって初めて気が付かされた)。

 幸運なことに、筆者は知り合いに『ライオットアクト2』ユーザーが数人いて、よく互いのゲームに参加しあって遊んでいる。同程度しか進んでいない人と協力してアジリティオーブやシークレットオーブを探し回ったり、既にクリア済みの人のゲームに参加して、向こうが最高難易度を選択していたがために酷い目にあったり、協力プレイでしか解除できない実績を協力して獲得したりと、同じゲームなのに一人で遊んでいる時とは全く別のプレイ感になるから不思議なものである。

 筆者が電話などで席を外そうものなら、そのスキに障害物と爆発物を使った罠を張り巡らしたり、躍起になってセルの拠点を攻略し出すような連中である。協力プレイと言えども気は抜けない(笑)。しかし、セルの拠点にしてもフリークの巣窟にしてもその数は多い。完全に独力で攻略するのではなく、友人の力を借りるのも一つの手ではないだろうか。

 また、設定を変えればフレンド登録した以外のプレイヤーも自由に入ってこれるようになる。Xbox LIVEのフレンドに『ライオットアクト2』ユーザーが居ない方は、この方法でも協力プレイが可能だ。全プレイヤーに開放した状態で長時間放置しておけば、気が付いた時にはかなりの数の拠点が攻略されているかもしれない。ただし高いビルの上にある拠点ばかりが残されていて、続きをプレイする気が起きなくなるかもしれないが……。

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▲単に協力プレイを楽しむだけでなく、騙し合いや足の引っ張り合いも魅力のうち。死んでもペナルティはないに等しいので遠慮は無用!(やっぱりほどほどに)

 なお本作は協力プレイだけでなく対戦も可能。中でも気に入ったのが“ロケットタグ”。オーブを入手したプレイヤーが追われる役になり、ロケット砲を持つ他のプレイヤーがそれを倒してオーブを奪うというルール。要するにオーブを奪い合って、オーブ入手後は長い時間逃げれば勝ちというわけだ。

 オーブを持ったエージェントに次々に撃ち込まれるロケット砲。しかしエージェントの移動スピードとジャンプ力で逃げ回られれば、弾速の遅いロケットはなかなか命中するものではない。大人数でターゲットを追っていたはずなのに、流れ弾で追っ手側の数名が火ダルマになって倒れていたりするなど、カオスな展開に思わず笑ってしまうこともしばしば。

 自分が逃げる側になった時のスリルと爽快感もなかなかのものがある。後方で響く爆発音にヒヤヒヤしつつ、ビルなどの遮蔽物を利用して逃げ回る気持ちよさはこのゲームでしか味わえない。

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▲いわゆる撃ちあいを楽しむ対戦もあるが、『ライオットアクト2』らしい味があるのはこのロケットタグのルール。まだプレイしていないユーザーはぜひお試しあれ。

【まとめ】
遊べば遊ぶほど
楽しさが増すゲーム


 ゲームをしながらストーリーを追う楽しさではなく、拠点の制圧やレースなどへのチャレンジ、オーブ収集など、あくまで「実際にプレイして攻略する面白さ」を追及した『ライオットアクト2』。意外な場所でオーブを発見する楽しさや、キャラクター成長の楽しさ、そして行動範囲の広がりによる楽しさなど、しっかりプレイすればするほど楽しさが沸いてくるゲームだ。

 なかなか登れなかったビルを、キャラクターを成長させてラクラク登りきる楽しさ。その逆に、あえて成長に頼らずに登攀可能なルートを探す楽しさ。その時の気分次第でどちらの楽しさを選んでもOKという自由さも実にすばらしい。もちろんビル登り以外にもレースでの車選びやコース取り、拠点攻略時の攻撃ルートの選択など、さまざまな要素の中に自由が満ち満ちている。全てがプレイヤーに任されているこの感じが、何とも堪らないのだ。

 対戦で熱くなるのもよし。フレンドと和気あいあいと楽しむもよし。一人でのんびりとオーブを収集するもよし。インスタントな楽しさが用意されているゲームではないが、ゲームを工夫して遊ぶのが好きな人ならきっと気に入るゲームであろう。ちなみに筆者はお盆休みを利用して本格的にオーブを収集する予定です!

『ライオットアクト2』
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公式サイト
http://www.riotact2.jp/

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文/高橋祐介


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