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ゲームレビュー/『METROID Other M』【第1回】

2010年09月06日 12:37

『METROID Other M』/任天堂

『METROID Other M』
●ハード:Wii
●発売日:発売中(9月2日発売)
●価格:6800円
●ジャンル:アクション
●メーカー:任天堂

【概要】
大人になっても思い出深い
「メトロイド」シリーズ


今回は、先日発売されたばかりのWii専用ソフト「メトロイド」シリーズ最新作を2回に渡ってお届けしていく。

ディスクシステム(※ファミコンの周辺機器です)の『メトロイド』を初めてプレイしたのは、たしか夏の盛りの頃だったか。当時は主人公サムス・アランのグラフィックに違和感を感じながらも、アクションの感覚やゲーム内容にすっかり夢中になり、小学生ならではのヒマと集中力にものを言わせて、夏休みの終わる頃にはビキニエンディングを達成して無邪気によろこんでいたものである。

あれから24年。最近改めてファミコン版のサムスのグラフィックやモーションを見返してみて、女性らしいしなやかな体のラインや動作が表現されていることに気が付き、「あの時の違和感の正体はこれだったのか!」と軽い衝撃を受けた高橋です。

そんなわけで(?)プレイヤーも年を取りましたが、サムスも少し大人になりました。惑星ゼーベスでのマザーブレインとの激闘や、ベビーメトロイドとの別れから幾星霜。最新作『METROID Other M』の舞台は、“ボトルシップ”と呼ばれる廃棄された宇宙コロニー。ここでもまた、凶暴な宇宙生物たちとのバトルや、手強い探索要素、そして謎に満ちたストーリーがプレイヤーを待っている。

今回もラストにはビキニエンディング級のサプライズ(いや脱ぐかはともかく、あくまで物語的な意味で!)が待っているのだろうか? 個人的にも期待は膨らむばかり!

なお今回は締め切りの都合上、プレイ時間が5時間程度しか取れなかったことをあらかじめお伝えしておく。より詳細なインプレッションは次週までお待ちいただきたい。

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ムービーはコチラ!!

【アクションの感触やいかに?】
現代風の内容に溶け込んだ
2Dアクション的な面白さ


本作は横視点アクションや一人称視点アクションではなく、奥行きのある空間でキャラを操作する3Dアクションアドベンチャー。いわゆる「デビル・メイ・クライ」や「God of War」、「NINJA GAIDEN」といったアクションゲームに近いスタイルとなっている。だがプレイ感は独特のもので、横視点アクション的な地形やカメラ位置も多く、初代『メトロイド』や『スーパーメトロイド』のようなアクションを楽しめる場面も頻繁に登場する。足場から足場へジャンプしながらどんどん先に進んだり、“丸まり”(最近は“モーフボール”と呼ぶのだが、ファミコン世代的にはあえて丸まりと呼びたい)で狭い空間を進んでいくと「ああ、やっぱり『メトロイド』っていいなあ」などとしみじみ思ってしまう。ふわっとしたジャンプの軌道や空中での回転、丸まり状態での弾むような挙動も、いかにもサムス・アランといった風情だ。

マップに表示されているおおまかな目的地に向かうためにいろいろなアクションを試し、その途中で偶然見付けた通路の先でアイテムを入手してよろこび、そして行き詰まった時は大いに悩む。スピーディに進める場面と詰まる場面の緩急が絶妙であり、謎が解けたあとはつい先へ先へと進んでしまうため、本当に止め時が見付けにくいゲームだ。「寝る前にちょっとだけ遊ぶつもりが、つい朝までやってしまった……」そんな後悔をしがちな方は本当に注意してほしい(笑)。

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▲個人的には軽快なアクションの気持ち良さと、謎を解いた時の達成感が「メトロイド」らしいと思ったのだが、皆さんはいかがだろうか?

【宇宙生物たちとのバトル】
ビームでてこずる相手は
ミサイルで狙い撃ち!


ワラワラと出てくる雑魚をなぎ倒していくのが、いわゆる最近の3Dアクションのトレンド。『Other M』でもこのあたりはしっかりおさえていて、シリーズの他作品で見覚えのあるデザインの雑魚がワラワラと沸いてくる。これをビームの連射で次々に倒したり、溜め撃ちで一気に始末していくのだが、このあたりのプレイ感は意外にも横視点アクションの「メトロイド」に近い。ビームをバシバシ撃ちながらガンガン先に進んでいく、シンプルなアクションゲーム風のテイストがどこか懐かしくもある。

もちろんかつての「メトロイド」も楽に倒せる敵ばかりが出るわけではなく、耐久力の高い強敵があちこちに出現する。そんな時は武器をミサイルに切り替えて仕留めるわけだが、『Other M』でミサイルを使うにはリモコンを横持ちから縦持ちに持ち替えて、一人称視点に切り替える必要がある。そう、今回はミサイルを撃つにはリモコンで画面をポインティングして敵をロックオンしなくてはならないのだ。

リモコンを素早く持ち変えて狙うという操作ははっきり言って前代未聞であり、実際慣れるまでは本当に大変だった。あわてて照準を外してしまうことも多々あったが、それでもコツがつかめてくると狙うこと自体が楽しくなってくる。そして本作でもミサイルの威力は健在であり、ビームでは苦戦する相手も難なく倒せてしまう。敵のスキを見付けたら、積極的に使っていく価値は十二分にアリ。なんといっても使っていて爽快である!

なおミサイルでは狙いにくい素早い敵には、敵の頭上に乗って行なう強力な攻撃“オーバーブラスト”や、トドメの一撃“リーサルストライク”が有効だが、これは次回の記事で詳しく説明しよう。

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▲敵の動きのパターンも2D時代の「メトロイド」のテイストが感じられ、「3D空間で見るとこんなふうに見えるのか!」という、ちょっとした感動あり。

【まとめ】
新たなコンテンツの中に
息づいている「メトロイド」


見た目の印象はこれまでのシリーズとは別物なのに、サムスを操作する感覚の中に確かな「メトロイド」らしさが感じられる本作。ジャンプアクションの気持ち良さや、ビーム連射で敵をなぎ倒す感触、そして強敵にミサイルを撃ち込んで一気に倒す爽快感。それらが新しいゲームシステムの中にしっかり根付いているのだ。実は『Other M』をプレイする前日、『Wii』のバーチャルコンソールで初代『メトロイド』を再プレイしていたのだが、シリーズ全体が第一作目の「メトロイド」らしさをいかに大切にしているか、改めて気が付かされた次第。そして『Other M』もそんなシリーズの類に漏れず、サムスの一挙一動にいたるまで、細かいこだわりが感じられるのである。一度でも「メトロイド」シリーズに夢中になったことがある人は、ぜひ『Other M』にも触れてみてほしい。現代風の3Dアクションアドベンチャーの中に溶け込んだ「メトロイド」らしさを感じられるはずである。

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公式サイトURL
http://metroid.jp/

権利表記
©2010 Nintendo Codeveloped by TECMO / Team NINJA
文/高橋祐介


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