
『METROID Other M』
●ハード:Wii
●発売日:発売中(9月2日発売)
●価格:6800円
●ジャンル:アクション
●メーカー:任天堂
【概要】
ボトルシップでの新たな戦いと
プレイバックされるサムスの記憶
惑星ゼーベスでのマザーブレインとの激闘や、ベビーメトロイドとの別れから数年。スペースパイレーツやメトロイドの脅威は銀河社会から徐々に忘れ去られつつあった。そんなある日、サムスは、辺境宙域に浮かぶ廃棄コロニーから発信される救難信号をキャッチする。“ボトルシップ”と呼ばれるそのコロニーは、表向きは廃棄されたコロニーだったが、何らかの研究が極秘裏に行なわれていたようだった。そしてサムスがたどり着いた今、さらなる何かが起こりつつある──。
どうも約一週間のご無沙汰でした。「メトロイド」のプレイレビューの最終回となる第2回目は、じっくりと遊びこんだ上でのレビューとなります。とは言え、ストーリーに関してはこれからプレイする方を興ざめさせても困るので、主に筆者が感じたゲーム部分の面白さについて語っていきたいと思う次第。
ムービーはコチラ!!


【戦い方は自分次第】
シンプル操作で繰り出せる!
近接アクションの数々
前回のレビューではビーム連射の気持ち良さや、ミサイルの威力についてお伝えしたが、今回のサムスは射撃だけでなく、近接格闘もこなしてしまうヒロインなのである。『Other M』で新たに可能となった近接アクションを使いこなせば、現代のアクションゲームらしい、スピーディで爽快なバトルシーンを楽しめるのだ。

▲『Other M』のゲーム部分の開発を担当しているのは、「デッドオアアライブ」や「NINJA GAIDEN」シリーズといった3D格闘や3Dアクションを手がけたコーエーテクモゲームスの開発チーム“Team NINJA”。爽快感のあるアクションゲーム作りに定評がある。
それでは近接アクションの魅力を順にお伝えしていこう。まずは“オーバーブラスト”。これはジャンプして敵の頭上や背中に乗り、最大までチャージしたビームを放つ攻撃方法だ。動きは遅いがタフな敵や、ミサイルで狙うほどのスキがない強敵に有効である。とは言え、いつでも乗れるわけではないので、戦いの中で乗れるタイミングを探したり、アイスビームで足止めしたりと、プレイヤーが工夫する部分も大きい。
そして“リーサルストライク”は、グロッキー状態の敵に近づきながら同時にビームを撃つと発動。こちらも威力が高く、ビームだけでは倒すのに時間がかかる敵もあっさりトドメを刺せる。(しかしながらリーサルストライクを決めそこなうと、逆にこちらに大きな隙が出来てしまうので要注意!)

二つの近接アクションに共通するのは、発動させるとサムスがアップになり、華麗な格闘アクションがキマるところ。アクロバティックな動きで敵に密着し、ゼロ距離から強烈なビームを撃ちこむサムスの姿は、昔のアクションゲームならイメージで補っていた領域だ。だが今回は実際に目の前で展開するのだ。
また近接アクションをキメる相手が変われば、サムスのアクションも変化するので、新しい敵が出るたびに「この敵ではどんな動きを見られるのか?」などとワクワクしながら試してしまう。
近接アクションは防御面でも重要な役割を果たす。敵の攻撃が迫っている時に十字ボタンをタイミング良く入力すると“センスムーブ”が発動し、サムスは素早い身のこなしで攻撃を回避する。通常の戦闘で便利に使えるのはもちろん、ボスクラスの敵と戦うには不可欠なテクニックでもある。

十字ボタンと二つのボタンをタイミング良く操作するだけで、これだけの近接アクションを使いこなせるのはとても新鮮な感覚だ。戦闘はビームとミサイルの使い分けだけでも勝つことは可能だが、これらの近接アクションを使いこなすことでよりスピーディで爽快に楽しめるようになる。好みや得意不得意に応じて、自分なりの戦い方を組み立てられるのも面白いところ。ほかのプレイヤーのプレイを見ると意外な戦い方に驚かされるかも?

▲特殊能力がオープンになった暁には、それまで苦戦していた相手を冗談のようになぎ倒していける「メトロイド」らしい爽快感を味わってほしい。
【探索とサーチングビュー】
示された情報だけでなく
直感を信じるべき場面も
リモコンによるポインティングはミサイルの照準だけではなく、探索でも威力を発揮する。探索中、リモコンを縦持ちにして画面を一人称視点(サーチングビュー)に切り替え、気になる場所をポインティングしてみよう。怪しげな床のフタや壁を指せば、ミサイルやボムで破壊できることがわかったりするし、あちこち見回しているうちに壁の隙間からアイテムが見えることなどもしばしば。画面から些細なヒントを見付け、それに対してさまざまなアクションやアイテムでアプローチしていく感覚は、とても「メトロイド」らしい。
しかし全ての仕掛けがポインティングで見破れるわけではないことに注意。ポインティングでのサーチは便利だが、ときには自分の直感を信じてみるのも重要なのだ。

▲ポインティングには反応しない場所に入り口ができたり、丸まり(正式名称はモーフボール)で入れたりすることも珍しいことではない。この少し意地が悪い(!)ところも「メトロイド」っぽい。
【まとめ】
アクションゲーマーだけでなく
アクションから離れていた人へ
2D時代の「メトロイド」の良さを残しながらも、現代のゲームの美味しい部分もしっかり兼ね備えている本作。かつては不可能だった3D空間の精密な描写や、映像による表現(これはオーバーブラストやリーサルストライクだけでなく、ストーリー部分も含めて)を取り入れ、しかもそれをしっかりゲームの楽しさに組み込んでいる。
「メトロイド」シリーズのファンはもちろん、「最近のアクションゲームにはなじめないが、昔は好きだった」「アクションゲームがそれほど得意ではない」という方にも、本作はぜひ遊んでみてほしいゲームだ。シンプルな操作でとっつきやすく、しかも遊びこめる深みも兼ね備えているので、きっとアクションゲームの楽しさを再認識できるはず。探索要素は手ごわいが、観察力や発想の転換を要求される謎がメインで、道に迷ってしまうことはほとんどない。基本的にはガンガン先に進めるが、たまに謎に悩まされる程度と思ってOK。強力な敵にやられてコンティニューしても直前に戻されるだけなので、繰り返し挑戦しているうちに誰でもエンディングまでたどり着けるはずだ!

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公式サイトURL
http://metroid.jp/
©2010 Nintendo Codeveloped by TECMO / Team NINJA
文/高橋祐介
ゲームレビュー
ゲームレビュー/『METROID Other M』【最終回】
2010年09月10日 11:34







