
常に時代の一歩先を歩み続けてきたカロッツェリアのフラッグシップカーナビ、サイバーナビが、モデルチェンジを果たし、この夏新たに登場したのが『AVIC-VH9990』だ。
その機能はさすがに充実しており、余裕のある80GBのHDDに高精細なWVGA液晶を内蔵し、A&V機能ではフルセグ地デジチューナーやiPod接続&Bluetoothにも対応。さらに「ミュージック&ビデオサーバー」機能も備え、通信機能も装備するなどそのスペックは業界最高峰。そしてそれら従来機からの機能を受け継ぎつつ、新機能として搭載したのがエコ機能である。
そのエコ機能で特に注目は業界初の「エコ・ルート探索」だろう。これは通信を使用した「スマートループ渋滞情報」と、独自の燃費推定技術を用いて探索した全ルートの燃費を予測し画面で比較できるというもの。高度な計算&予測で燃料費を抑えることのできるエコなルートを提案してくれるのだ。
さらに同社ミドル機で好評の「エコステータス」も新採用している。それでいて希望小売価格は先代「サイバーナビ」より約5万円ほど低く抑えられている。最高峰のナビが手の届きやすい価格になったのはよろこばしいことだ。
今の時代の要請に応え、「サイバーナビ」の持つ優れた性能をエコにいかした価値ある新モデルの登場だ。
【ナビ機能】
○リアルタイム交通情報を利用してナビが最適な省燃費ルートを探索
地図はバリエーションが多彩。市街地図はディテールも書き込まれた緻密なものだが、WVGA液晶なので視認性は抜群だ。3DCGによる誘導は交差点への接近距離にあわせ視点が変わるなど曲がるタイミングもつかみやすい。加えて、新機能の「エコ・ルート探索」も見所。通信機能により鮮度の高いリアルタイムの交通情報を入手し、独自の燃費推定技術でその時点で最も燃料消費量の少ないルートを教えてくれる。
地図表示

▲優れた処理能力により、3D案内図もスムーズにスクロール。全国1340都市の市街地図を収録し、道幅や建物の形も確認できる。また、最新データバージョンアップ3年分無料なのもポイント! 通信による道路データのリアルタイムバージョンアップ。加えて、年10回の地点データ、年2回の全データバージョンアップが3年分無料になるのは見逃せない。
エコ・ルート探索

▲リアルタイムの渋滞情報が取得できる独自の「スマートループ渋滞情報」と、入力されたクルマの情報を加味してルートを探索。提案された複数のルートをそれぞれ走行した場合の燃料消費量を事前に教えてくれるのが「エコ・ルート探索」だ。燃費や料金など重視する項目も選べる。まずはクルマの大きさや重量、エンジンの排気量や現在の燃料価格などを入力する。これを元に提案ルートを走行した場合の燃費を計算する。
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▲クルマは「レガシィ」でハイオクを使用し、台場から「東京ディズニーランド」へルートを設定。高速湾岸線を使うルートを選んだ場合、燃料費は140円という結果となった。
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▲他のルートの燃費も一覧表示で比較できる。一般道だと高速料金はかからないが少し燃費が悪化するのがわかる。何よりクルマや時間帯で変わる交通状況によって、違う結果をはじ出す点はスゴい。
エコステータス

▲エコの度合いを走行中に画面下に表示すのが「エコステータス」。バーグラフ式の燃費表示やアイドリングタイマー、燃料費など10種類のグラフィックや音声メッセージでエコドライブをサポートする。本体のイルミネーションカラーが燃費に連動(オレンジ:悪 ・ グリーン:良)するのもユニークだ。
【A&V機能】
○多彩なA&Vコンテンツにフル対応。音楽&動画再生クオリティも一級品
A&V機能も充実。フルセグ地デジを内蔵し液晶も高精細なWVGAタイプ。80GB HDDには「ミュージック&ビデオサーバー」機能で音楽、動画の圧縮ファイルを保存管理できる。もちろん、iPod&iPhoneにも対応する。
美しい映像

▲あまたあるカーナビの中でも、本機のA&V機能の充実度と対応メディアの豊富さ、再生品質の高さは圧倒的だ。映像をピクセル単位で自動調整する新開発機能を新たに搭載。LEDバックライト採用の液晶とあって、地デジの表示も非常に美しい。
再生対応メディア

▲再生可能メディアは12セグ&ワンセグを始め、非常に充実している。「ミュージックサーバー&ビデオサーバー」は、自宅PCと脱着可能な本機HDD部の「ブレインユニット」を接続してHDD内にファイルを転送できる。Bluetoothは別売ユニットで対応可能だ。
○まとめ
さすが業界最高峰と言われるナビの新型機、機能性の高さも見事だが探索ルートごとに信頼度の高い燃費予測が確認できるのが何よりもすばらしい。CO2排出量を抑えられ、エコロジーなだけでなく、利用者にとってはエコノミーでもあり財布にもうれしいダブルのエコが味わえる。
とは言え、本機の価格設定が悩ましい。確かに先代機よりも約5万円も安いのだが、10~15万円の手頃価格のカーナビが多数揃う現在の状況では、割高に思えてしまうのは仕方がないだろう。最高峰のナビとしてその価値は充分以上にあるが、エコ運転のみでその価格分を取り戻すのは大変だ。
【SPEC】
本体部/サイズ:約W178×H100×D168mm、重量:約3.2kg 画面:7型ワイドVGA 本体機能/HDD:80GB 再生可能メディア:DVD-VIDEO、DVD-R/RW、DVD-VR、CD、CD-R/RW、DivX、WMA、MP3、AAC、TV(12セグ/ワンセグ)、FM/AM 同梱物/ブレインユニット、リビングキット、リモコン、GPSアンテナ、地デジ放送専用フイルムアンテナ、音声認識用マイク、音響特性測定用マイク
文/那須野明彦 撮影/松川忍
カーアイテムレビュー
カーナビレビュー/エコナビ登場!? カロッツェリア『サイバーナビ AVIC-VH9990』
2010年07月14日 12:11







