
過熱水蒸気による減塩・脱脂といったヘルシー調理、おまかせ調理ができる自動メニューの充実などから、スチームオーブンレンジは広く認知され、憧れの調理家電となっている。そして、近年注目されているのが「時短クッキング」。以前から欠かせない要素ではあったが、ここ数年は著しく調理時間の短縮化、効率化が進んでいる。その中でも群を抜いているのが、パナソニック『NE-R3400』だ。
上からは遠・近赤外線による高火力、下からはマイクロ波で発熱するグリル皿による加熱という「光ヒーターシステム」を踏襲。そのシステムを進化させることで、10分以下での焼き物調理を実現した。さらに、スチームオーブンレンジのネックでもあったトースト機能が劇的に進化。トースト2枚を5分台で両面焼きできる、30リットルフラット型では業界初となる偉業を達成したのだ。まさに、待ち望んでいたスチームオーブンレンジの誕生と言えるだろう。
【機能&構造】
| スピーディな調理を実現した「光ヒーターシステム」 |

<NEW!>光ヒーター
3本の遠・近赤外線ヒーターを搭載し、パワフルな火力を実現。遠赤外線放射率を約5%向上した「遠赤ブラックヒーター」を新たに搭載し、食品上面をスピーディにパリッと焼き上げる。また、近赤外線は、食品の中から加熱し、余分な脂や塩分を落とす効果もあり。

<NEW!>ビストログリル皿
マイクロ波により発熱する「ビストログリル皿」を従来より改良。マイクロ波の吸収による発熱量を約50%アップしたことにより、加熱開始2分後には「ビストログリル皿」の温度が150℃を超える立ち上がり性能を実現した。

サーモグラフィーで従来製品のグリル皿の立ち上がり温度を比べると、2分後の温度には約30%の差が出た。
スピーディ調理を試してみた
<その1>10分調理
溶かしバターをまぶしたパン粉&粉チーズを、塩・胡椒した豚肉にのせて「こんがり10分」コースを選んでスタート。10分後にはメイン料理が完成した。

↓約10分後

下ごしらえと合わせても15?20分で完成する手軽なメニューとは思えないほどの美味しさ。油で揚げていないからヘルシーなのに衣はカリッとして食べ応え感も満足だ。
<その2>5分台のあたため
前日の夕食で残ったコロッケを冷蔵庫で12時間保冷。冷蔵庫から取り出してすぐの冷たい状態のままで、「フライあたため」を行なう。

↓約5分後

買ってきたパックのまま冷蔵庫に入れていたので、かなり衣がしんなりとしていたのだが、たった5分の加熱でサクサクに。中までホクホクで感動の出来栄え。
<その3>5分台のトースト
一度に1枚or2枚の食パンのトーストができるが、今回は2枚焼きを試す。従来製品ではパンを裏返すという手間がかかったが、自動メニューでうまくいくか?

↓約5分後
<表> <裏>
?
正直、裏面の焼きは甘いだろうと思っていたのだが、表裏ともに食欲をそそる焼き色。中も水分が適度に残り、完璧な完成度。1枚の場合は4分40秒で焼き上がった。
POINT! 10分で調理できる100レシピが付属
すばやい立ち上がりと加熱により、10分以内の加熱時間でさまざまな調理が可能になった本機。フレンチ、イタリアン、和食、スイーツなど、10分で調理できる100レシピを本にして同梱している。

特別な食材を購入しなくても、家にある食材で見栄え良く作れるレシピが考案されているのがうれしい。
| 「焼く」と「煮る」の同時調理ができる「合わせ技セット」 |


「合わせ技セット」が搭載されていないモデルでは約28分かかっていた調理が、本機では約21分で出来上がる。
合わせ技セットを試してみた
下準備した鶏胸肉をグリル皿に並べ、下にはパスタの材料を入れた耐熱ボウルをセット。実際には、耐熱ボウルにクッキングシートで落とし蓋をする。
<上> <下>
?
↓約16分後

茹でる、湯切りをするなどの手間なくパスタを作ることができた。茹でたパスタとは少し違うモノではあるが、茹で具合はアルデンテで悪くない。パスタと一緒に主菜も出来上がる手軽さはうれしい。また胸肉なのにパサパサとしておらずジューシーで、絶妙な火加減に感動。
【こんな調理もできる】
| 解凍せずにそのまま焼き上げられる「凍ったままグリル」 |
事前に下ごしらえして冷凍して……↓
必要な時に凍ったままグリル皿に並べて調理すれば……↓
完成!味や食感がいまいちになるのではないかと懸念されるかもしれないが、そこは保証済み。私も当初は冷凍状態のままグリル皿に並べたので、表面が水気を含んだようにベチャっとなるのではないかと思っていたのだが、香ばしくジューシーに仕上がった。
| あたため機能も充実 |

冷凍したごはんと、冷蔵庫に入れておいたおかずも同時にあたためできる。約3分で完了し、どちらも熱過ぎず適温。
POINT! エコなあたため
赤外線センサーで食品温度をリアルタイムでチェックし、温度差を検知すると温度の低い食品を「ねらって加熱」する機能を搭載。温度差が大きく「ねらって加熱」による省エネ効果があると判定した時に、エコナビ運転が始動する。

| まとめ |
だが、何よりも感動したのは、トースト機能。スチームオーブンレンジは高機能であるのに、トーストを焼くということが弱点で、加熱時間が10分以上必要だったり、途中で裏返すという手間がかかった。そのためトースターを併用する人が多かったのだが、本機ならば、両面を5分台で焼き上げることができる。これは従来機にはない非常に画期的なことで、私ならば「買いの決め手」として高く評価したいポイント。
14万8000円という高価格ではあるが、上下からのパワフルな加熱による10分調理、食品によって選べるあたため、そして5分台のトースト両面焼きなど、美味しさと効率化の完成度は、価格以上の満足度を得られるだろう。
【SPEC】
サイズ:W509×H414×D468mm 重量:約22.5kg 庫内容量:30リットル(W394×H225×D309mm) 電子レンジ(自動出力/手動出力):1000W/800~150W相当 消費電力(電子レンジ/グリル/オーブン):1450W/1350W/1410W カラー:(写真左より)ルージュブラック、ホワイト 付属品:ミトン×2、角皿×2、グリル皿、セラミックカバー、10分でちゃんとごちそう100レシピ集
実勢価格:14万8000円
文/編集部 撮影/松川忍







