パソコンレビュー/PC担当ムラカナがチェック! 開いてすぐ使える極薄パソコン『Aspire S S3-951-F74U』

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『Aspire S S3-951-F74U』

■薄型・軽量の新しいノートパソコン「Ultrabook?」

エイサーから新ジャンル「Ultrabook?」のノートパソコン「Aspier S」シリーズ(13.3型)が登場しました。256GBのSSD搭載で超低電圧版CPUの『第2世代インテルR Core? i7-2637Mプロセッサー(1.7GHz)』を採用した上位モデル『Aspire S S3-951-F74U』と、320GBのHDDで超低電圧版CPU『第2世代インテルR Core? i3-2367M(1.4GHz)プロセッサー』の下位モデル『Aspire S S3-951-F34C』の2モデルをラインナップ。『S3-951-F74U』が12月中旬に発売予定で、『S3-951-F34C』が11月10日に発売しています。

さて、いきなり出てきた「Ultrabook?」という言葉。これは何か? というと、「薄型のデザインに高い応答性を兼ね備えた究極のパーソナル・コンピューター」とインテルが位置づけた新ジャンルのパソコンこと。本体の高さが最大約21mm以下という薄型であるほか、CPUに、動画性能が高い第2世代インテルR Core? プロセッサー・ファミリー(CPUの型番が4ケタのもの)を採用しているため、Web動画の鑑賞も良好に行なえます。また、「Ultrabook?」は、スリープや休止状態からの復帰が早いことも特長で、スマートフォンやタブレットに近いパソコンであるのですね。

今回はデジモノステーションのPC担当ムラカナこと村田奏子が、発売に先駆けて、SSDモデルの『Aspire S S3-951-F74U』をさっそくチェックしてみます。


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■約13.1mmの薄型ボディ

まず全体を見てみると、ぱっと目を引くのがその薄さ。側面の形状はキーボード部に進むにつれて先が細くなっており、最薄部は13.1mm、最厚部は17.5mm。ディスプレイ部の厚みは実測で約3mm程度の薄さにとどめられています。なお、13.3型の本体はW323×H13.1~17.5×D218.5mmで、一般的なA4サイズの雑誌より若干大きいサイズ。ビジネスバッグに入れやすい大きさです。

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▲天板はアルミのヘアライン加工が施されています。質感は良好。

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▲ディスプレイ部は約3mm。指でつまむと、薄さが実感できるほど。全体的な作りはしっかりしていて、ヒンジ部のがたつきなどはありませんでした。

タッチパッド部は実寸で65×87mmと、通常のノートパソコンよりも広くとられています。この広さも使い勝手が良いのですが、実は本機は、2本指でのマルチタッチ操作に対応。使用していて非常に便利だったのが、2本指でのスクロール操作でした。クリックは、タッチパッドの左下が左クリック、右下が右クリックにそれぞれ対応しています。

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▲2本指で上下に動かすとスクロール操作ができます。これが非常に快適。アイソレーションのキーボード面はプラスチックで、キーピッチは実測で約1.9mm。たわみなどはなく打ちやすいですが、カーソルキー部分のキー配列が詰まっていて、その部分は少し打ちづらいかもしれません。

■主要な端子は背面へ

端子はSDカードスロット、USB 2.0×2ポート、HDMI×1ポートの構成で、USBポートとHDMIポートは背面に設置されているため、据え置きで使う場合、ケーブルや周辺機器がつなぎやすいのがポイント(側面にあると、どうしてもつなげるコードや機器のスペースが必要になっちゃいますよね)。また、通常のノートPCなら左側面に設置されることが多い排気口も背面にあり、パソコン全体の温度が上がりにくいエアフローになっています。実際、パソコンをフル稼働させた状態でもパームレスト部は熱くならず、キーボードの左部分が多少熱を帯びて、左手の指先に少し熱を感じる、といった具合でした。

端子ではないものの、面白かったのが電源ボタンの位置。本機の電源ボタンは、誤動作防止のためヒンジ部にあります。モバイルがメインの機種なので、側面にあるとどこかに触れて電源が落ちかねないことへの配慮なんですね。その反面、押しづらいとも言えますが、本機は基本的に電源を落とさず、スリープ状態で使える仕様になっているため、あまり押す必要がないという2重の意味で、ヒンジ部の電源ボタンになったのではないでしょうか。

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▲背面(左上)、右側面(右上)、左側面(左下)。右側面にはSDカードスロット、左側面には電源しかないため、すっきりとした作りに見えます。排気口は背面に。ひざの上に乗せて使ってもさほど熱さを感じません。

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▲ヒンジ部左側に電源ボタンを配置。ボタン横には、バッテリー状態がわかるランプが付いていて、閉じた状態からでもバッテリー残量がわかります。

■エイサー独自の新機能「インスタントオン」・「インスタントコネクト」

モバイルで使用する『Aspire S S3-951-F74U』には、便利な新機能が2つあります。それが「インスタントオン」「インスタントコネクト」で、いずれもエイサーによる独自機能。スリープから約1.5秒の速さで復帰できる「インスタントオン」は、SSDモデルはもとより、HDDモデルでも作業状態を専用のフラッシュメモリに保存するため、SSDモデルと同じ速度で復帰します。ちなみに、休止状態からの復帰も、約6秒と高速(通常のパソコンは約20秒)。

パソコンを閉じたり、電源ボタンを押すことで、スリープ状態に移行しますが、実測では電源ボタンを押して画面が暗くなったと思ったら、約1.4秒の拍子抜けするくらいの速さでログイン画面が現われました。例えばカフェに入った時にすぐ開いて使うなど、タブレットに近い感覚です。

その復帰状態からすぐにインターネットに接続できるのが「インスタントコネクト」。通常のパソコンだと、近くのアクセスポイントを全て検出するため、アクセスポイントを選択しなければいけなかったり、以前につないだアクセスポイントにつながる場合でも約10秒程度必要です。でも、「インスタントコネクト」では以前つないだことのある無線LANのアクセスポイントから検索し、そのアクセスポイントが見つかるとすぐに接続するため、約2.5秒でネット接続が終了。これも実際使ってみると、起動とほぼ同時にネットにつながっている印象です。起動後にブラウザをクリックする頃には、既につながっている状態なので、ブラウジング前に「ネットにつながっているかどうか」を確認する手間が省けます。

ちなみに、本機のもう1つのポイントは約7時間のロングバッテリー。実測では、ディスプレイの輝度などを抑えた電源プランの「省電力」時で約7時間強を記録し、デイリーでは充分使えそうな印象でした。スタンバイ時では最大50日バッテリーが持つので、家に帰って充電し忘れた場合や、ずっと家に置いておいて必要な時だけちょこっと使う場合にも対応できそうです。

■PC担当ムラカナが見る『Aspire S S3-951-F74U』

というわけで、ひと通り触ってみた『S3-951-F74U』。デザインはシンプルで、男女問わず使えるかと思います(個人的にはマットなブラックカラーのラインナップに期待!)。デュアルコアの「第2世代インテルR Core? i7 プロセッサー」の処理能力は高く、YouTubeのフルHD動画がスムーズに再生できるなど、例えばブラウジングをしたり、SNSを使ったりする程度ならホームノートとしても十分実用的(ただしOfficeは非搭載)。据え置きに13.3型はちょっと画面が小さい、と感じている人は、ちょっとニッチな使い方になりますが、HDMI端子で大画面テレビにつなげても良いかもしれません。

メモリ4GBを積むこのスペックの高さに加えて、ストレージにSSDを採用した、高速起動やデータへの高速アクセスも魅力。仕事では、取材に出かけた時には、現場に着いてすぐパソコンが使える状態ですし、Wi-Fiルータと組み合わせて使えば、その場ですぐネットもつなげる、というのは非常に便利です。持ち歩いてブラウジングができるガジェット、と言えばまずスマートフォンやタブレットが挙がりますが、持ち歩いた先で、メールのチェックや書類の作成などの「仕事」まで行なうなら、確実に「パソコン」が便利。価格もこのスペックとしては非常にお手頃。1台あるとどんな時にも使える、非常に便利なパソコンだと思います。

【SPEC】第2世代インテルR Core? i7-2637M プロセッサー(1.70GHz) OS:Windows 7 Home Premium 64ビット(SP1) メモリ:4GB ストレージ:SSD 256GB ディスプレイ:13.3型(1366×768ドット) インターフェース:SDカードスロット、USB 2.0×2ポート、HDMIなど 通信機能:IEEE 802.11b/g/n、Bluetooth 4.0+LE 本体サイズ:W323×H13.1~17.5×D218.5mm 重量:約1.33kg

文・写真/編集部・パソコン担当村田奏子