レコーダーレビュー/初のモニタ付きHDDレコーダー パナソニック『ディーガ プラス UN-JL10T1』

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パナソニックがBDレコーダー「ディーガ」、及び薄型テレビの「ビエラ」で展開してきたDLNA機能「お部屋ジャンプリンク」。これをHDDレコーダー・小型モニタのセットという形態で提供する初の製品が「ディーガ プラス」だ。
「お部屋ジャンプリンク」はHDDに録画済みの番組や、放送中の番組を無線LAN経由で飛ばせる便利な機能だが、対応機器を少なくとも2台持っていない限りは使えない。この根源的な課題を「2台を始めからセットにしてしまう」という方法で解決しているのが画期的だ。また、出来合いのレコーダーとモニタをセットにしたわけではなく、それぞれが本製品のコンセプトに合わせて新規設計されている点は評価したい。
ワイヤレスモニタ部は幅広いシーンで使えるタッチ操作&防水対応であり、レコーダーは他のテレビとつないでも使える。操作や設定も簡単で、幅広いユーザーに受け入れられる可能性を持った製品だ。

■ワイヤレスモニタ連携機能

<最短でわずか2ステップの無線LAN設定>
レコーダー部・ワイヤレスモニタ部の間をつなぐ無線LAN。この部分の煩雑になりがちな接続設定を、極力簡単にしているのが本製品第一のポイントだ。「ディーガ」がこの春以降のモデルで採用している「シンプルWi-Fi」と同様の仕組みで、ルータがなくても機器間の無線接続を可能としている。

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▲レコーダー部でテレビを受信、録画してワイヤレスモニタに送信。両者の接続は無線LANとなり、ルータなしでの直接接続も可能だ。

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▲ルータを介さずに直接接続を行なう場合、レコーダー側のリンクボタンを押し、モニタ側で「接続開始」をタップする……という、わずか2ステップだけで設定が完了できる。

<10.1V型・防水ワイヤレスモニタ>
本製品のレコーダー部で録画した番組や、放送中の番組を転送して観るためのワイヤレスモニタが付属。こちらはサイズが10.1V型とコンパクトな上、防水性能も備えているのが大きな特長。なお、同じ「ディーガ プラス」シリーズとして、モニタ側を非防水で取手が付いた19V型のものに変更したモデル(『UN-JL19T1』)もラインナップされる。

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▲ワイヤレスモニタはIPX6/IPX7相当の防水仕様で、水仕事の側で使ったりお風呂に持ち込んだりといった使い方を想定。なおモニタには、水滴での誤動作が起きにくい感圧式のタッチパネルを採用する。

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▲ワイヤレスモニタの充電、及び立てかけての使用に便利な充電スタンド(写真上)が付属。さらに吸盤スタンド(写真下)も付いており、風呂場などで使う場合はこちらを使い強く固定することができる。

■録画機能

<ワイヤレスモニタから録画予約できる>
ワイヤレスモニタでは、録画した番組を再生する以外に、番組の録画予約も行なえる。モニタが小型であることから、録画予約に使う番組表はいわゆる“新聞のテレビ欄”風のものではなく、情報量をあえて絞ったものを採用。このほか、メニュー画面全般がシンプルかつコンパクトにまとまっている。

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▲ワイヤレスモニタは画面をタッチで操作するため、各項目が大きめのボタンのように表示される。メニューは「予約する」、「テレビを見る」、「再生する」の3点から構成されており非常にシンプル。

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▲ワイヤレスモニタからの操作で録画予約も可能で、日付、チャンネル、時間帯を選んで番組を絞り込むという方法をとる。一般的なレコーダーとは異なり、番組表が新聞テレビ欄風のものでないのが特徴的。

<レコーダーとして必要十分レベルの機能>
本体のレコーダー部は極めてコンパクトで、BDドライブも搭載されていないが、デジタル3波チューナーと320GB HDDを搭載した正真正銘の「ディーガ」だ。画質に定評のある最大15倍の長時間モード録画を始め、基本的な録画機能は「ディーガ」のものを踏襲。録画領域の増設用(直接録画用)としては使えないが、USB HDDにも対応する。

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▲設定メニューから録画モードを変更することも可能。最大で15倍相当の長時間モードを選べる点が「ディーガ」ならではだ。

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▲USB HDD増設にも対応するが、本製品ではダビング先としての利用に限定。テレビを使って(下記参照)詳細設定を開いても、USB HDDへの直接録画は不可となる。

■従来のテレビに接続して使用

<これまでの「ディーガ」と同じようにも使える>
本製品のレコーダー部は、同梱のワイヤレスモニタとリンクしての使用が基本だが、HDMI出力端子も搭載する。テレビと接続すれば、従来の「ディーガ」と同感覚のレコーダーとしても使えるのだ。ワイヤレスモニタと同時に使うことも可能なのが◎。

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▲HDMIケーブルを用意してテレビに接続すれば、一般的なレコーダー同様に使える。

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▲テレビにつないで使う場合は、従来の「ディーガ」同様のメニュー画面でフル機能が利用可能。番組表なども従来式のものとなる。

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▲「ビエラ・コネクト」に代表されるネット機能。ワイヤレスモニタからは使えないが、テレビ接続時にはこれらも使用可能に。

■まとめ
「ディーガ」ならではの「お部屋ジャンプリンク」がワンパッケージで楽しめるというコンセプトが斬新。レコーダー・モニタ間をつなぐ初期設定は非常に簡単で、両社が離れていても電波が良く届くので使い勝手は◎。モニタ部は10.1V型というサイズ感、防水対応であることなど、実用性をかなり考慮して設計されている。レコーダー部の方は普及クラス製品と同等の機能を求めると不足する部分も少なくないが、録画も視聴もこのセットですぐ始められる手軽さは好印象だ。

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<SPEC>
レコーダー部…サイズ:W183×H33×D180mm(突起部含む、アンテナ収納時) 重量:約0.8kg 内蔵HDD:320GB 録画時間:約40時間(地上デジタル/DRモード)~約435時間(HZモード) チューナー:地上・BS・110度CSデジタル×2(録画用、モニタ転送用各1)
ワイヤレスモニタ部…サイズ:W275×H184.5×D15.5mm 液晶ディスプレイ:10.1V型(1024×600ドット) 重量:約820g

文/柳 雄大(編集部) 撮影/松浦文生

 

パナソニック『ディーガ プラス UN-JL10T1』
実勢価格:7万9800円