ゲームレビュー/DmC Devil May Cry(第3回)

dmc
●ハード:PlayStation 3、Xbox 360、PC
●発売日:発売中(1月17日発売) ※PC版:2月28日発売予定
●価格:各6990円 ※PC版:5990円
●ジャンル:スタイリッシュアクション
●プレイ人数:1人
●メーカー:カプコン

■概要
シリーズの良さを色濃く継承し
新たに生まれ変わった『DmC Devil May Cry』

華麗なバトルアクションを楽しめるアクションゲームの潮流を作った「Devil May Cry」シリーズ。その後登場したアクションゲームの進化を踏まえつつ、「Devil May Cry」らしいプレイ感・手触りをしっかりと残し、新たに生まれ変わった『DmC Devil May Cry』。
今回はストーリー中盤から終盤にかけてのプレイ感を中心にレビューをお伝えする。

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■ヴィジュアル
見た目の驚きだけでは終わらない
アイデアの詰まった各ミッション

前回のレビューでも少し触れたが、本作はギミック満載の多彩なステージが用意され、プレイヤーを飽きさせない作りになっている。最もそれを感じさせてくれるのが「ミッション13」の舞台となるクラブ。ここは強大な力を持つムンドゥスの愛人が経営する店で、各界のセレブが集まる場所だという。

ミッション13ではダンスフロアで悪魔たちと踊る(もちろん比喩だ!)ことになるのだが、このクラブ、単に建物が壊れたりゆがんだりするだけでは済まない。何とリアルタイムで改装を繰り返していくのである。リンボの描写に慣れ始めていた筆者もこれには驚いた!

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▲画像でも美しさは伝わると思うが、これらの光景が自分のプレイに合わせ、動的に姿を変えていく感覚はプレイしないと味わえない。

オペラハウス風の壁と舞台、空中に続くキューブの回廊、暗闇の中を走る青いレーザーなどなど。これらがロード画面で区切られず、プレイ中にダイナミックに姿を変えていくのだから技術的にもすばらしい。このミッション13からラストに向かって、『DmC』のヴィジュアルワークはどんどんテンションが上がっていくばかり。ちょっと他の作品では味わったことのない視覚体験だった。

そして、見た目でおどろかせるだけでなく、そのおどろきを地形の仕掛けや各ミッション限定の趣向に反映して楽しませてくれるのが『DmC』の流儀。いかにも危険そうな刃物などに敵をぶち込めば悪魔のミンチの一丁あがり(!)。上下がひっくり返ったステージでは頭上の線路を列車が猛スピードで通過していく(もちろん列車にも当たり判定あり)。

ちなみにミッション13ではリリスがダンテを抹殺するため、ちょっとしたゲームを用意している。このゲームは全部で7ステージほど。個人的にはミッション12までに体得したテクニックを駆使し、さほど苦労せずに突破できたが、ノリでここまで進んできたプレイヤーは案外苦戦するかも?

■細かいお楽しみ要素
遊び込むほど見えてくる
キメの細かいゲームバランス

美麗なビジュアルと爽快なアクションを楽しめる本作だが、細かいところをチクチクといじったり、やりくりするといったオールドファッションな楽しさも備えている。例えば、技の習得や強化はいつでも解除ができるので、覚えたもののあまり使わない技であればアップグレードポイントを解除して別の技を覚えたり、強化することが可能。

また体力回復アイテムは買えば買うほど値上がりしていくため、回復アイテムを使いまくるスタイルはあまり現実的ではない。無計画に買うと体力の上限を増やすアイテムを買うために必要なレッドオーブが足らなくなってしまう。クリアするためには、敵の動きを把握し、なるべくダメージを受けずに敵を倒す華麗なプレイをめざすことになる。

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▲コンティニューは無限に行なえるので先に進むこと自体は難しくない。まずは自分にあった難易度で「楽しむ」ことが上達への第一歩だ。

このように、初めから華麗にプレイすることを強要するのではなく、少しずつ華麗なプレイへ導いていく意図が感じられるところも本作の好きなポイントだ。筆者の場合、華麗なプレイをめざしても微妙に加齢臭漂う(?)プレイになってしまうこともしばしばだが、少しまじめに練習しただけでも全世界で1000位以内のスコアを獲得できたミッションもあったりする。気合を入れればさらに上を狙えるのでは? などと、いつの間にかその気にさせられてしまう。

ちなみに、任意の難易度でクリア後にオープンになる難易度「サン・オブ・スパーダ」では、1周目とは登場する敵ががらりと変わり、実質的に別のミッションとして楽しめる。その歯ごたえはなかなかのもので、変幻自在なモードチェンジと正確な技入力が問われる内容だ。

……個人的には、難易度ネフィリム(他のゲームで言えばハードやベテランに相当)で全ミッションをノーコンティニューでクリアできるようになってから挑戦しようと思う。……なめてました。

■まとめ
次週はダウンロードコンテンツの
魅力をお伝えしよう!

アクションゲームが好きな人なら、プレイすればするほどに思い入れ深くなるであろう新生『DmC』。操作感自体はおなじみのものなのに、パワフルなヴィジュアルや、作り手のアイデアが新しいゲーム体験を生み出ている。従来のシリーズとは少し雰囲気が変わっているが、それだけを理由にスルーしてしまうのはもったいないデキだ。

次週のレビューは、ユーザー待望のダウンロードコンテンツ「バージル・ダウンフォール」と「ブラッディパレス」の紹介を中心にお伝えする予定。カプコンに伺って、一足先にプレイ取材してきます!

『DmC Devil May Cry』公式サイト
http://www.capcom.co.jp/dmc/

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文/高橋祐介