スマホとタブレットを1台2役でこなせる。エイスース『PadFone 2』

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 エイスースの『PadFone 2』は、4.7型液晶搭載のスマートフォン「PadFone 2本体」と、10.1型の液晶を備えたドッキングステーション「PadFone 2 Station」がセットになった製品だ。「PadFone 2 Station」の背面には、「PadFone 2本体」を取り付ける専用のスロットが用意されており、そこに「PadFone 2本体」を装着することで、10.1型のタブレットとして動作する。ただ、「PadFone 2 Station」は、あくまで“ドック”。単体では動作せず、通信機能やストレージなどは「PadFone 2本体」側に備わっている。基本的にはスマホとして使い、状況に応じてタブレットにもなるという、1台で2役をこなせる製品なのだ。

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▲通信キャリアに縛られないSIMロックフリー端末なので、好みのSIMカードを利用できる。SIMカードスロットはmicroSIMだ。

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▲液晶下部にタッチセンサー式の「戻る」「ホーム」「タスク切り替え」ボタンを装備。画面いっぱいにコンテンツを表示できるのが特長。

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▲背面には1300万画素のカメラを搭載。100枚までの連射に対応し、カメラアプリ内でベストショットを選別して保存できる。

■PadFone 2の独自性

『PadFone 2』は、なんと言ってもスマホからタブレットに変形するその合体機構が最大のポイントだが、面白いのは「PadFone 2 Station」にもバッテリーが内蔵されていること。「PadFone 2 Station」から「PadFone 2本体」を充電することができるのだ。3パターンの充電方法が選べ、「PadFone 2 Station」をモバイルバッテリーのように使うことも可能だ。

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▲「PadFone 2本体」だけだと何の変哲もないスマホ。「PadFone 2 Station」の背面スロットに「PadFone 2本体」を挿すだけで、タブレットに変身する。

■注目の新機能

数こそ少ないが、エイスース独自アプリがプリインストールされているのも本機の特長。なかでも省電力設定が秀逸で、液晶ディスプレイの輝度をアプリごとに設定できるなど、設定次第でバッテリー駆動時間を延ばせるのだ。実際、省電力設定を細かく行なって使用してみたが、ほぼ丸1日利用することができた。

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▲省電力設定が充実しているのも本機の特長。基本的に「最適化モード」を選べばいいが、アプリごとに個別設定も可能だ。

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▲エイスースオリジナルの画像ビューワーが◎。写真をタイル表示で閲覧でき、撮影した場所を地図上に表示することも可能。

■使い倒しインプレッション

 エイスースから発売されている『PadFone 2』は、単体でスマートフォン、付属の「PadFone 2 Station」とドッキングさせればタブレットとして利用できる、これまでになかった仕様を実現した、非常に面白い製品だ。基本スペックもクアッドコアCPUに2GBのメモリーなど、今時のハイエンド仕様。操作でもたつくことはなく、非常に快適に利用できる。さらに、通信機能やストレージなどの基本機能はスマホ側のものを共有するため通信回線も1つで済み、複数台持ちの煩わしさがないのがうれしい。
 また、SIMロックフリー方式を採用しており、NTTドコモやソフトバンク、日本通信といったキャリアから、自分の好みに合ったSIMカードを利用できるのもポイントとなる。このキャリアに縛られない点は非常に大きなメリットで、特に海外旅行などで使いたいという場合には、大きな魅力となるだろう。
 一方で、LTE通信に対応していなかったり、防水防塵やおサイフケータイなど、日本市場向けスマートフォンが搭載する今時の機能が非搭載である点、タブレット側(「PadFone 2 Station」)の液晶解像度が1280×800ドットと、やや低い点など、気になる仕様もある。さらに、通信キャリアが独自で用意しているサービスを利用するのが難しかったり、通信を行なうまでに少々面倒な設定が必要になったりする点にも注意が必要だ。
 実勢価格が7万9800円と、少々高い印象を受けるかもしれないが、現行のハイエンドスマートフォンとタブレットを別々に購入することを考えれば、実は格安。通信キャリアが契約時に行なっている割引サービスが利用できないので、通信費を考慮したトータル費用は高くなるかもしれないが、少なくともハードウェア自体はかなり安いと言える。
 スマートフォンとタブレット、どちらの端末も使い勝手自体はごく普通で、特に難しい設定や操作が必要になるわけではないが、SIMカードを別途用意する必要があるなど、初心者にはおすすめしにくいのも事実だが、それを補っても余りあるほど、1台2役には十分な魅力がある。それらを理解した上で、スマートフォンとタブレットを一つにまとめたい人には唯一無二の選択肢だ。

■結論
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スマホとタブレットを一つにまとめたい人に最適な『PadFone 2』。合体するという奇抜なギミックだけではなく、通信機能やストレージを共有できるというメリットもある。また、LTE通信に非対応なのは少々残念だが、SIMロックフリーなので、海外旅行などで利用する際にも活躍してくれそうだ。

■SPEC
OS:Android 4.1 CPU:Snapdragon S4 Pro APQ8064(1.50GHz×4) メモリ:2GB ストレージ:64GB ディスプレイ:4.7型1280X720ドット(PadFone 2本体)、10.1型1280X800ドット(PadFone 2 Station)
サイズ:W68.9×H137×D9mm(PadFone 2本体)、W26
3×H180.8×D10.4mm(PadFone 2 Station) 重量:約135g(PadFone 2本体)、約514g(PadFone 2 Station)

価格:オープン
実勢価格:7万9800円

文/編集部 撮影/松浦文生