ゲームレビュー/ソウル・サクリファイス【第2回】

rogo
●ハード:PlayStation Vita
●発売日:発売中(3月7日発売)
●価格:5980円/4900円(パッケージ版/DL版)
●ジャンル:アクション
●プレイ人数:1~4人
●メーカー:ソニー・コンピュータエンタテインメント

■概要
魔法使いに仲間は不要?
それとも必要?

ぺージに書いてある出来事を、読んだ者が追体験できる魔術書・リブロム。リブロムに記述残したとある魔法使いはどんな経験をし、何を感じたのか。プレイヤーもまた、リブロムの著者の運命を追体験することになる──。
最大4人の魔法使い(プレイヤー)が協力し、強大な魔物たちを討つアクションゲーム『ソウル・サクリファイス』。レビュー2回目の今回は、そのマルチプレイの魅力について迫ってみよう。

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■マルチプレイ
ただでさえ速いテンポが
さらに加速する

プレイヤーの腕や好みに応じ、「アクション性」と「キャラクターの強化」を好きな比率で楽しめる本作。筆者自身はアクション寄りのスタイルでストーリーモードをサクサクと進めていったのだが、最後の最後に巨大な壁にブチ当たってしまった。なんとその戦いでは魔法(供物)の使用回数を回復できなかったのだ。

それまで回避テクニックと現地補充に頼って戦ってきた筆者も、ついに供物集めとその強化をしなければならない時が来たのである。また、ワンミスから連続攻撃を受けてやられることが増えていたので、防御力アップも課題だと感じられた。

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▲供物同士を合成することにより、強力な供物を作ることができる。また、右腕にどんな刻印を刻むかによってキャラクターの能力は変化する。こちらも戦いの結果を決める大きなファクターだ。

1人で黙々と供物を集めるのも悪くないが、他のプレイヤーと協力すればより強力な魔物とも戦うことができ、それだけ強力な供物も集めやすくなる。『ソウル・サクリファイス』は『PS Vita』を持ち寄って行なうアドホック通信と、インターネットを使った通信の両方が可能であり、気軽に協力プレイを楽しみやすい。

さてオンラインでプレイすると何が変わるかと言えば、何といってもクエスト(要請)の回転率だ。
本作はシングルプレイでも1回のクエストにかかる時間は5~10分前後で、テンポ良くクエストを繰り返すことができる。

だが4人での協力プレイになると、1クエストよっては所要時間は1~2分台にまで短縮される印象。慣れているメンバーが多ければ”秒殺”も難しくないかもしれない。クエストを短時間でクリアしたり、ノーダメージでクリアすると、得られる供物の質も良くなるので、レアなもの以外は簡単に集めることができるだろう。

ただし、協力プレイを行なう”代償”もある。それは倒した魔物を救済するか生贄にするかを、自分の意思だけでは決められないことだ。筆者の場合、防御を上げることもプレイの目的にしていたわけだが、こちらは供物集めとは違ってスムーズにいかなかった。生贄を望むプレイヤーも多いのである。

全てが思い通りにはいかなかったものの、協力プレイによって手持ちの供物の強化が可能になり、もともと高めだった魔力もさらにアップ。試しに一度倒したことのある魔物と戦ってみると、持ち込んだ供物を使い切る前に倒すことが可能になっていた!

これならストーリーの最後に立ちふさがっていた”巨大な壁”も乗り越えられるかもしれない……。そう思って再戦してみたところ、全ての供物を使い切ってもまだ敵は倒れなかった。しかし、最後に祈る思いで放った禁術魔法が見事フィニッシュムーブに!
なかなかに劇的なゲームクリアを迎えることができました。

■何のために協力するのか
効率を求めるだけでなく
“ゲームを楽しむ”ために

本作の協力プレイには、供物の強化が行ないやすい以外にもいろいろな良さがある。

まず、他のプレイヤーの戦い方を知ることができるのは大きなメリットだ。多彩な魔法が登場するゲームだけに、プレイヤーによって戦い方がかなりバラバラなのである。布やゴーレムといった設置型の魔法を巧みに扱う人や、敵の攻撃だけでなく味方の魔法も巧みに回避しつつ戦う近接戦闘好き、禁術魔法を使う判断が上手いプレイヤーなど、さまざまなタイプの人がいる。

プレイ中に思わず感心したスタイルを真似してみると、自分だけでは気付かなかった楽しみ方を味わえるだろう。
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▲1人の人間が調べられる情報には限りがある。他のプレイヤーの動きをよく見て、取り入れられるものは取り入れてみよう。

その逆に、明らかに戦力が足りないプレイヤーが混じっている場合も焦る必要はない。たびたび瀕死状態になるようであれば、生贄にして禁術魔法を発動させればいいのである。

また、禁術発動に使われたプレイヤーも、生贄にされたからといって嘆いている暇は無い。画面へのタッチで味方を援護したり、敵を弱体化できるのだ。

この点は他のゲームにはない、本作ならではの長所。おかげでアクションゲームは苦手という方でも気軽に参加しやすいし、完全なお荷物にならずに済むのだ。もちろんクエストが終わったあとはちゃんと供物も入手できる。
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▲生贄にされたあとは、普段とは全く別のゲームに変化する印象。

■まとめ
自分が楽しむためには
自分で選択することが肝心

アクションゲームらしさを楽しむのか、それともキャラクターの成長を楽しむのか。その割合をプレイヤーが自由に決めることができる本作。それと同じように、本作はシングルプレイと協力プレイをどんな割合で楽しむのかすらプレイヤーに委ねている。協力プレイ用のクエストはオフラインでもプレイできるので、全てを1人でクリアすることも可能だ。

だが、他のプレイヤーの力を借りたり、プレイスタイルを観察すれば、ゲームの楽しみ方が何倍にも広がるかもしれない。その可能性を全て捨ててしまうのは少しもったいない気がする。上でも書いているとおり、やはり本作は協力プレイを前提にルールが考えられているのだ。

『ソウル・サクリファイス』公式サイト
http://www.jp.playstation.com/scej/title/soulsacrifice/ja/

©2013 Sony Computer Entertainment Inc.
文/高橋祐介