カーナビレビュー/スマホ感覚のUIを搭載したケンウッド『彩速ナビゲーション MDV-Z700』

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『MDV-Z700』は3代目となる「彩速ナビゲーション」シリーズの主力モデル。高精細WVGA液晶と高輝度ホワイトLEDバックライトや高透過率静電タッチパネルによる美しい表示を実現した『プレミアム・ファインビュー・モニター』を搭載し、デュアルコアCPUを採用した『ジェットレスポンスエンジンIII』で、さらなる高速処理も実現している。

操作系はOSレベルから一新され、フリック、ピンチ、ドラッグなどの操作に対応。全てのタッチ操作にまるでストレスを感じさせない快適さが味わえる。またスマートフォン連携機能も進化し、ドライブに役立つ情報を外部から取得できるように進化している。

▼新たに静電タッチパネルを搭載し、フリックやピンチの操作に対応しながら、高コントラストな光沢パネルを搭載することで定評のある色再現性も向上させた。
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▼傾きや勾配も検知可能な高精度3Dジャイロセンサーと高低差データを収録した地図による「高測3Dジャイロ」で高精度な自車位置を実現。
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■新機能
フリックやピンチ操作に対応しただけでなく、インターフェイスの構成も一新された。液晶画面の端、4つのポイントから引き出すようにドラッグ操作をするとMAPやA&Vなどのウインドウが現われる。各種操作メニューはホーム画面から同じようにドラッグとタッチ操作で呼び出す。

▼液晶の枠部分の4つの矢印から指先でドラッグすると右記のように4種類のウインドウが現われ必要な操作画面を表示する。
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▼操作の基本がこのホーム画面。検索メニューや各種の設定ウインドウがフリック操作で上下左右から出現する。
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■進化ポイント
スマホとの連携機能もさらに進化。『KENWOOD Drive Info.』という専用アプリを使用することで外部各種情報を取得できる。周辺のガソリンスタンドの価格や駐車場の満空情報、天気予報などに加えて、パイオニアの「スマートループ渋滞情報」の取得も可能。約70万km分の渋滞情報を活用できる。

▼ガソリンスタンドの価格情報も最新のものをチェックできる。
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▼ネットに接続し、取得した地図上に駐車場の満空状況を表示する。
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■実走チェック
新たに「スマートループ渋滞情報」に対応したのが大きなトピック。カロッツェリアと「彩速ナビ」の対応機を装着したクルマのプローブ情報を元に、VICSを超える範囲の渋滞情報を取得できるのは大きなメリットだ。
また、100m詳細地図は配色がカラフルになり、情報量が豊富で実際の道幅もわかりやすい。一方通行や交差点名、施設なども表示される上、立体交差では下の道路が透けて見えるなど細かい見た目にも配慮が感じられる。

▼新しくなった100mスケールの詳細地図。立体交差している道路が透けて見える。
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■使い倒しインプレッション
 まさにこれこそ「彩速ナビ」。これが『MDV-Z700』を初めて触った感想だ。まず『プレミアム・ファインビュー・モニター』へ進化した表示の美しさは地図画面を見ただけですぐに実感できる。明るくクリアで細かな部分もくっきり鮮やか。視野角も広くクオリティが高い。
 そして特筆ものなのはその操作性だ。今までも”スマホのような操作性”を謳うナビはあったが本機はそれらとは一線を画している。メニュー操作から文字入力、地図スクロールまで何をするにしても掛け値なしにストレスフリー。下手なスマホよりもよっぽど速く快適と感じてしまうほどだ。
 デュアルコアCPUを採用の『ジェットレスポンスエンジンⅢ』の処理能力に加え、OSレベルから操作系を一新したということもこのすばらしいレスポンスに寄与している。
 操作系も実にユニーク。基本となるホーム画面からナビの検索やA&Vソースの操作、ウィジェットの確認などを行なうのだ。検索メニュー画面を表示させるには液晶画面のエッジ部分を左からフリック。「Windows8」のような感覚と言えば良いだろうか? ナビの操作感としてはとても新鮮だ。地図画面表示中も画面のエッジ部分からマップやA&Vウインドウなどを引き出し表示できるというのも面白い。扱いやすく今後のナビの操作のスタンダードになる可能性も感じさせる。
 ただ一点気になったことがある。それは検索画面を表示するのに一度ホーム画面を経由しなければならないこと。たいした手間ではないが少し面倒に感じられた。
 スマホとの連携も大きく進化。中でも『KENWOOD Drive Info.』という新アプリを介し外部情報をナビに取り込めるようになったのは大きい。GSの最新価格情報や駐車場の満空情報に天気予報、そして、パイオニアの運営する「スマートループ渋滞情報」の取得も可能だ。VICS以上に充実した交通情報の実用度の高さに定評あるサービスなので、こういったメーカー同士のコラボは大歓迎。カーナビの新たな世代への進化を感じさせるモデルだ。

■結論
洗練されたメニューとストレスフリーのレスポンスはすばらしいの一言。カーナビにもスマホのような操作感を求める人は、ぜひ一度本機は使ってみるべきだ。また、自車位置精度や表示の美しさという基本機能もハイレベルな上、スマホを使い外部情報とリンクできる先進性にも目を見張るものがある。