カーナビレビュー/行く先の情報を画像で見られるカロッツェリア『サイバーナビ AVIC-VH0009HUD』

1

『サイバーナビAVIC-VH0009HUD』はカロッツェリアの最新フラッグシップHDDナビ。インダッシュ7V型WVGA液晶と1DINサイズの本体を組み合わせ、さらにAR HUDユニットや、メガピクセルカメラを新採用したクルーズスカウターユニット、そして通信モジュールまで同梱。通信を利用して交通情報を共有するスマートループなどが3年間通信料無料で利用できる。

新機能としては車載カメラで撮影した画像をクラウドで共有する先進機能「スマートループ アイ」に対応。「iPhone」やドコモ Andoroidと接続が可能で「LinkWithモード」という機能でナビからスマホをコントロールすることもできるようになった。

▼AR HUDユニットを同梱。このヘッドアップディスプレイ(HUD)を通して前方を見ることで前方の視界に案内情報が浮かぶように見える。
2

▼カメラで撮影した実写映像ナビ画面に映し出し案内、利用するARスカウターモード。撮影用カメラはメガピクセルへ画素数がアップ。
3

▼3年間無料の専用の通信モジュールが同梱。スマートループの交通情報やスマートループアイの画像をアップ&ダウンロードできる。
4

■注目の新機能
車載カメラで撮影した画像をサーバーにアップロードし、新型「サイバーナビ」利用者同士で共有。画像で行く先の情報が確認できる「スマートループ アイ」を新たに提供開始。そして音声をもとにオンラインで検索する「フリーワード音声検索」とクラウドを利用した新機能に注目だ。また、ナビに接続したスマホのアプリを操作できる「LinkWithモード」にも新しく対応している。

▼全国約5000カ所の「スマートループ アイ スポット」を通る際に撮影した画像をサーバーにアップロード。画像は新型「サイバーナビ」搭載車で共有され、ドライブ中にその画像を見ることができる。
5

▼ナビ本体でなく、オンライン上のサーバーの音声認識エンジンを使って、認識&検索するのが、新しい「フリーワード音声検索」。認識精度も高く、マニアックなキーワードにも対応してくれる。
6

▼「Linkwithモード」ではナビの画面にスマホの画面を表示したり特定のアプリをナビから操作することが可能だ。
7

■進化ポイント
従来の独自機能、「ARスカウターモード」と「AR HUDビュー」もさらに進化。カメラの画素数がメガピクセルに増加し、さらに共に表示が鮮明になった。また横断歩道の道路表示を認識して知らせる横断歩道予告検知表示が追加された。

▼従来も十分見やすかったHUDの表示がさらに鮮明で見やすくなった。また横断歩道を予告検知する表示が追加されたり、赤信号検知の表示が変更されるなど表示項目もブラッシュアップされた。
8

▼搭載カメラの画素数がメガピクセルにアップし、検知能力が向上。横断歩道を予告する道路上の表示も検知し、前方に横断歩道があることをアイコンで知らせる機能も追加されている。
9

■使い倒しインプレッション
毎シーズン、驚きの新機能を用意してくれるカロッツェリアの「サイバーナビ」。もはやベンチマークとするライバルは前モデルの「サイバーナビ」のみというぐらい、機能性や先進性では他機種をぶっちぎっている唯一無二の存在だ。そして今年も期待の最新モデル『サイバーナビAVIC-VH0009HUD』を筆頭とした新ラインナップが投入された。発表前は、進化もさすがにそろそろ打ち止めか? と思っていたが、その予想は良い意味で裏切られた。

既に、走行情報をクラウドで共有する「スマートループ」や撮影した実写映像でナビゲートする「ARスカウターモード」、さらに目の前の景色に案内を表示してくれる「AR HUDビュー」と、これまでも驚くような機能を見せてくれたが、それらに続く今シーズンのサプライズが「スマートループ アイ」である。

これは車載カメラで、設定された「スマートループ アイ スポット」(全国の高速道路や交通量の多い交差点、人気施設の駐車場など)を自動的に撮影。それをクラウドでユーザー同士共有するというもの。つまりこれから向かう行き先の情報が文字や図ではなく、ほかのユーザーの「サイバーナビ」が撮影した実際の画像で確認できるのだ。画像は鮮明で、解像度も高く、車線規制があっても混雑はしていないとか、渋滞情報があっても実は右折車線は空いているとか、文字や図の情報以上に詳細な状況がわかる。取材中も思わず助手席で見入ってしまったほど。先進的なだけでなく実用度も高い機能だ。

ほかにも「AR HUDビュー」の表示は鮮明になっているし、「ARスカウター」は交差点の検知まで可能となった点も驚異的。さらに、ナビに語りかけると通信を介してスポットを検索できる「フリーワード音声検索」や、接続したスマホをナビからコントロールできる「LinkWithモード」など盛りだくさんのスペックが搭載されている。

それでいて処理速度も速く、動作はかなりサクサクで不満なし。カーナビ業界をリードし続け、常に未来を感じさせてくれる「サイバーナビ」シリーズ。その技術のすばらしさとパイオニア精神には本当に脱帽させられる。

▼ルートを設定すると交差点や高速の分岐などの「スマートループ アイ スポット」がリスト化され、選択すると画像を見られる。画像は鮮明で周囲の様子も一目瞭然。撮影日時ごとにデータベース化され、およその走行速度もわかるからクルマの流れ方も判断可能だ。
10 11

■結論
「スマートループ」や「ARスカウター」、「AR HUD」などの技術を結実したのが「スマートループ アイ」と言える。走行中に撮影された実写映像ならではの情報密度は、図や文字の情報とは比較にならないほどで実用度も高い。従来機能の進化度も高く、カーナビ専用機ならではの究極のパフォーマンスが味わえる。

■SPEC
サイズ:W178×H50×D165mm(モニタ部)、W178×H50×D151mm(ナビゲーション部) 重量:2kg(モニタ部)、1.3kg(ナビゲーション部) 画面:7V型ワイドTFT液晶 内蔵メモリ:100GB HDD 再生可能メディア:TV(12セグ/ワンセグ)、DVD、CD、USB、SDカード、Bluetoothオーディオ、iPod/iPhone、FM/AM 主要検索データ:住所約3900万件、電話番号約3330万件、タウンページ電話番号約780万件

文/那須野明彦 撮影/松川忍