カーナビレビュー/DSRC車載器を同梱し、UIを進化させたパナソニック『ストラーダ Rシリーズ CN-R500WD-D』

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200mmのワイドコンソール対応ボディを採用し、広域交通情報などを受信できるDSRC車載器を同梱したメモリナビ。トヨタやダイハツ、日産車などワイドなコンソールを持つ車種にジャストフィットする。画面を注視せずにフリックやドラッグ、スワイプといった操作で音量調整やテレビのチャンネル切換、A&Vソースの切り替えなどができるモーションコントロール機能で、操作時の安心感が高い。スマホアプリ「Drive P@ss」をインストールするとYahoo! ニュースの閲覧、音楽再生、楽曲情報検索などをナビからコントロールすることも可能だ。

▼高速道路などで広域情報を無線で受信できるITSスポットサービスの利用から、料金支払いも可能なDSRC車載器を同梱。本機と連動し、各種の情報をナビ画面に表示してくれる。
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▼同じ「Rシリーズ」には、ワイドボディと一般的な2DINサイズの2タイプが用意される。DSRC非同梱モデルもラインナップ。
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■注目の新機能
VICSよりも広域かつリアルタイムに配信される広域道路交通情報や安全運転支援情報など利用できるDSRC車載器同梱はほかにはない特長。無論ETC機能も搭載しているので料金支払いも行なえる。画面をサッと払うような操作をするだけで画面を注視せずにボリューム調整や曲送りなどができるオーディオフリックや、地図からオーディオへの切換、渋滞情報の表示を画面端から引き出せるスワイプインといった「モーションコントロール」もスムーズで操作が非常に快適だ。

▼広域渋滞情報を利用できるのがDSRCの大きな特長。この情報を受けてのルート再探索もできるなど渋滞回避に力を発揮する。また合流車の接近やトンネル出口の渋滞など安全運転を支援する情報も利用可能。
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▼スマホのように画面をなぞる操作でナビを操作できるモーションコントロール機能がさらに進化。画面上をフリックやドラッグすると音量調整や曲送りができるように。またA&Vソース切換、渋滞・規制情報の表示は画面の端からスワイプでウインドウが現われるなど操作性が向上している。
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■進化機能
HDMIケーブルでスマホと接続の上、新アプリ「Drive P@ss」を使ってスマホアプリの機能、Yahoo! ニュースの閲覧や、音楽データ再生、楽曲情報検索などがナビ画面へ表示でき、タッチパネルでの操作も可能となる。好評の「おでかけナビサポート ここいこ♪」アプリは新たに住所検索、電話番号検索に対応とこちらも進化した。

▼「Drive P@ss」は無料のランチャーアプリ。対応するアプリを管理できるほか、接続されたナビの画面にアプリを表示させたり、ナビのタッチパネルからのアプリコントロールを可能とする。
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▼最新グルメスポットや観光スポットを検索し、ナビに転送できるアプリ「おでかけナビサポート ここいこ♪」に、新たに住所検索や電話番号検索機能が追加。より便利使えるアプリとなった。
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■使い倒しインプレッション
PNDから車種専用の大画面ナビまで、カーナビラインナップの手厚さではライバルを圧倒するパナソニック。今回試乗した『RシリーズCN-R500WD-D』は、中でもミドル~上級に位置するモデルだ。

一般的な7V型ナビ(180mm)より幅広い200mm幅はトヨタやダイハツ、日産などワイドなコンソールを持つクルマにジャストフィットする。優れた操作性と、ルート探索&地図表示の多彩なアレンジ機能を持ち、さらに地図用のSDとは別に音楽リッピングなどに使える16GBのメモリを搭載。地デジも4×4フルセグでメモリナビとしては機能性に優れている上、最新のDSRC車載器まで同梱なのだから非常にお買い得なパッケージだ。

注目したいのは、さらに進化したモーショーンコントロール機能で画面を注視せず、液晶を指先で払うだけでボリューム調整や曲送りなどよく使う操作が可能。反応も良く、すばやく安全に操作することができた。また、以前から実現していたが、タップやピンチイン、アウトで地図スケールをコントロールできるのが実に快適。他社にも採用してほしいと思えるほどだ。

スマホ連携機能も進化している。無料のランチャーアプリ「Drive P@ss」を使用するとナビにスマホのアプリ画面が表示され操作もタッチパネルで行なえる。大画面でYahoo!ニュースの閲覧や、音楽再生、楽曲情報検索も可能となるなど実用性も高く、スマホユーザーなら重宝するはずだ。

そして目玉はやはりDSRC車載器を同梱していること。ETCの機能も持ちながらさまざまな情報も利用できるのが特長で、今回の試乗でそれを試す機会を得られた。当日は大きな渋滞には遭遇しなかったが、高速道路でVICS以上の交通情報が手軽に得られ、落下物やトンネル先の渋滞など安全に役立つ情報がナビ画面で見られるというのは大きなメリットだ。DSRCにより利用可能となるダイナミックルートガイダンス(広域交通情報を使用したルート探索)も、夏休みの帰省渋滞では力を発揮してくれることは間違いない。長距離ドライブをサポートしてくれるモデルだ。

▼高速・大容量通信でVICSを超える情報量をやり取りできるDSRC。広域渋滞情報が利用できそれをルートに反映もできる。今回は大きな渋滞には遭遇しなかったが、広域の交通状況やSAなどの情報が入手できた。
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▼ピンチ操作だけでなく、1本指でのダブルタップや2本指でのシングルタップで地図を拡大・縮小できるのが思った以上に快適。よく使う操作はほとんどタップやフリックで行なえるので、ボタンを探す必要がない。
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■結論
高機能ながら操作性が高く使いやすい上、DSRC車載器がセットというのが大いに魅力的な本機。広域渋滞情報は実用度も高く、今後ITSスポットが拡大されればさらに便利になる。主要な操作が画面を注視することなく行なえるので、視線の移動が少なく安心感が高い。高速道路を走る機会や、長距離を運転する機会が多い人におすすめだ。

■SPEC
サイズ:W205×H104×D176mm 重量:2.3kg(本体のみ) 画面:7V型ワイドTFT液晶(WVGA、LEDバックライト) 内蔵メモリ:32GB 再生可能メディア:TV(12セグ/ワンセグ)、DVD、CD、USB、SDカード、iPod/iPhone、Android、FM/AM 検索データ:住所約3890万件、電話番号約2570万件、周辺 その他機能/FM多重VICS対応、5ルート同時探索対応、スマートIC考慮探索対応

文/那須野明彦 撮影/松川忍