BS・CSを含む最大8chを全録&“ざんまいプレイ”する進化形「REGZAサーバー」 東芝『REGZAサーバー DBR-M490』

01

 指定したチャンネルの全番組を、常に一時保存し続ける「タイムシフトマシン」搭載機。全録用チューナーを6系統備え、最大で約17日分の番組を保存できる。6チューナーのうち3つは、新たにBS・CSの録画にも対応。さらに通常録画用のチューナーも3つ搭載している。全録した中からおすすめ番組を教えてくれる「ざんまいプレイ」により、知らない番組と出会う楽しみも。
 また、テレビの「REGZA」をベースとしていた旧モデルの基本機能やUIを一新。下位の「REGZAブルーレイ」との統一が行なわれ、これにより東芝の“全部入り”モデルへ進化を遂げた。

■基本機能をチェック

<地デジ6ch全録を継承しつつ多機能に進化>
02
▲地デジ6chの全録だけでなく、BS・CS対応、最大8chの全録拡張、USB HDDへの全録などあらゆる機能が進化した。

<「REGZAブルーレイ」の共通機能は全て対応!>
03
▲下位モデルと同様のスタート画面を採用し、操作系統がわかりやすくなった。機能面もフラッグシップ機として万全。

■話題の“進化ポイント”

全録用に6チューナーが搭載されており、うち3系統は地デジのほかBS・CSの全録にも割り当てられる。さらに通常録画用のチューナーを転用すれば、最大8chの全録もできるようになった。チューナーの割り当てだけでなく、HDDの通常録画領域を全録用に回したり、USB HDD増設で全録領域を拡張したり、録画モードを変更して全録日数を調節したり、自在なカスタマイズが可能。

<BS・CSも3chまで選べる全録機能>
04
▲BS・CSを含む6chをタイムシフト録画できる。録画先、画質によって一時保存できる期間も変動する。

<全録チャンネルを2ch分増設可能に>
05
▲通常録画用の2チューナーも全録用に割り振れる。なおこの2ch分の全録は最高画質のDRモードに固定となる。

■本製品の独自性

全録テレビの『REGZA Z7』シリーズで初搭載された「ざんまいプレイ」を本機にも採用。番組視聴中にこの機能を呼び出すと、同じジャンル、同じ出演者など傾向の近い番組をピックアップ。膨大な全録番組の中から観たい番組を探さずとも、好みの番組に出会えるのが便利だ。また通常のレコーダーとして機能面を見ても、トリプル長時間録画やキーワード自動録画など内容は必要十分。

<気になる番組を「ざんまいプレイ」>
06
▲全録した番組からおすすめを提案する「ざんまいプレイ」。いつも観ている番組や新番組などもリスト化してくれる。

<レギュラーの録画機能も余すことなく搭載>
07
▲通常録画用チューナーで最大3番組の自動録画が可能。1TB HDDと3チューナー搭載の東芝BDレコーダー相当の機能をフルに搭載する。

08
▲キーワードやジャンルを指定して自動録画できる「おまかせ自動録画」にも対応。

09
▲録画した番組は録画リストで一覧でき、フォルダ分けして整理することもできる。

■使い勝手をチェック

<全録番組→BDの直接ダビングが可能に>
10 11
▲全録番組を通常領域にダビングする際の速度が改善され、BDへの直接ダビングも可能に。全録番組にはチャプターが打たれないが、このダビング時に自動でチャプターを付与できる。

<USB HDDで全録の保管日数も増設できる>
12
▲新たに、USB HDDによる全録領域の増設に対応。内蔵HDDのみ使用する場合でも最大17日分の番組を全録可能だが、2TB HDDを増設した場合で最大26日分まで全録期間を延長できる。

■使い倒しインプレッション

必要に応じて全録機能をカスタマイズできる

これぞまさに待望の進化である。“地デジ6ch全録”の基本コンセプトは従来機を踏襲しつつ、新たにBS・CSの全録にも対応。しかもUSB HDD増設で全録期間を延長できたり、通常録画用の2チューナーを全録用に割り当てられたり、HDDの通常録画領域を全録のために使えたりと、柔軟性が極めて高くなっている。

全録の画質は6段階から選ぶことができ、DR(非圧縮画質)の全録にも対応。またAVC高画質(3倍相当)~AVC中画質(4倍相当)までなら、画質もそれなりにキープした状態で楽しめた。さらに、外付HDDを増設してこれらの画質に設定すれば11・5日~15日間(2TB HDDを増設した場合)の全録ができ、満足度も十分だ。地デジなど流し観するようなチャンネルは画質を抑えめに設定し、WOWOWなど画質を重視して観たいチャンネルはDRモードで全録する……といった使い分けも可能。もちろん、設定にこだわらずに地デジ6chのシンプルな全録機として使うこともでき、ユーザーの裁量次第でいかようにも使い方を設計できるというのが本製品の大きな特長だ。

また、全録テレビ『REGZA Z7』で好評の「ざんまいプレイ」を採用した点もうれしい進化。実際に全録機能を使ってみると、最初のうちは物珍しさからいろいろな番組を再生するが、慣れてくると同じ番組しか観なくなってしまうもの。そんな時、「YouTube」のレコメンド機能のように、おすすめ番組を提案してくれるのがこの機能だ。わざわざ自分で過去番組表から探さなくても、サムネイルから類似番組へと手軽にジャンプし、新しい番組に出会うことができる。

また通常のレコーダーとして見た場合にも、USB HDDの4台同時使用、番組本編だけを切り出すのに便利なプレイリスト編集など一通りの機能が揃っている。全録番組に自動でチャプターが打たれない、過去番組表の動作がやや重いなど、改良の余地はいくつもある。しかし従来機の弱点をクリアしつつ、拡張性、柔軟性を向上させた点は高く評価したい。

■結論

全録をワガママに使いこなしたい人へ

5TB HDDを搭載し、BS・CSを含む6ch全録に加えトリプル長時間録画もできる魅力的なスペック。さらに通常録画用チューナーの2系統転用という離れ業で、制限付きながら最大8ch全録を実現できるのも◎。保存領域、全録期間などを細かい設定が可能で、全録機能を自分好みにカスタマイズして使い倒したい人にはうってつけの一台だ。

■スペック

サイズ:W430×H80×D321mm(突起部含まず)
重量:6.4kg 記録可能メディア:BD-R/RE(BDXL対応)、DVD-R/-RW/-RAM
内蔵HDD:5TB(全録用4TB/通常録画用1TB)
全録番組保管期間:約2.5日間(DR放送画質/BS・CSデジタル)~17日間(AVC最低画質)
チューナー:地上デジタル×9(うち6系統は全録専用)、BS・110度CSデジタル×6(うち3系統は全録専用)
出力端子:HDMI×1、コンポジットビデオ×1、光デジタル音声×1
入力端子:コンポジットビデオ、アナログ2ch音声
その他端子:USB×3(前面1/背面2)、LAN端子×1

文/野本由起