グーグル純正タブレット新『Nexus 7』は、より軽く、より薄く高性能に進化!

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グーグル純正となるAndroid端末ブランド、「Nexus」を冠した7型タブレットの新モデル。名称の変更こそないものの、旧モデルと比べ演算性能やグラフィックス性能が大幅に向上している。さらに、液晶の解像度が1280×800ドットから1920×1200ドットへと引き上げられているほか、リアカメラが新たに追加されるなど、ハード面の強化が著しい。より軽く、より薄くなったことで、7型タブレットながら、片手でも持ちやすくなったのも魅力の1つ。さすがに価格は旧モデルより高くなったものの、それでも16GBのWi-Fiモデルで2万7800円と低めに設定されており、買い得感は高い。

■基本機能をチェック

1920×1200ドットの高解像度液晶

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▲電子書籍などでフォントを小さくしても細部が潰れにくく、しっかりと表示。マンガなどを見開き表示しても潰れず、紙の本と同じ感覚で読める。(左が新『Nexus 7』、右が旧『Nexus 7』)

300gを切る軽さで携行性が向上

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▲旧モデルは340gと重い部類だったが、新モデルは290gと軽い。特に電車内で立ったまま使う場合、片手で持つことが多いだけにこの軽さは魅力だ。

OSは最新の「Android 4.3」

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▲OSは最新の「4.3」。4.2から大きな変更はないが、マルチユーザー機能などが強化されている。

■注目の新機能

新モデルではリアカメラを装備。日々のスナップはもちろん、QRコードを読み取るといった作業も手軽に行なえるようになった。また、ワイヤレス充電の「Qi」に対応し、置くだけで充電できるようになったのも大きな変更。ケーブルを接続する必要がなく、手早く充電できるのが便利だ。これほか、無線LANが新たに5GHz帯の11aに対応しているのも見逃せない。

5メガピクセルのリアカメラを搭載

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▲スマートフォンと同じようにリアカメラを備え、写真撮影が可能に。フルHDの動画撮影や、パノラマ撮影などにも対応。

ワイヤレス充電の「Qi」に対応

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▲置くだけで充電できるため、家に帰ってスグに充電可能。ケーブルを引っ掛けて机の上から落としてしまう、といった事故も防げる。

5GHz帯の11aに対応した無線LAN

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▲従来の2.4GHz帯に加え、5GHz帯に対応。とくに集合住宅では無線LANが混雑していることが多いため、空いている5GHz帯が使えるのはメリットだ。

■注目の進化ポイント

演算速度やグラフィック性能が向上し、もたつくことのないサクサクとした動作が可能。また、スピーカーがステレオ化されるなど、直接性能とは関係がない部分も強化されている。とは言え、一番の大きな変化は、やはり外観。薄くなったというだけでなく、横幅もスリムになり持ちやすくなった。実際に手にしてみるとわかるが、手が小さめの人でも問題なく持てる。

本体の上下にステレオスピーカー

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▲スピーカーを2つ装備し、ステレオ再生が可能。とくに横置きで映画などを楽しみたいときに重宝しそうだ。

本体は薄いだけでなく横幅もスリムに

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▲旧モデルと比べて、軽くなっただけではない。厚みは1.8mm薄くなり、横幅は6mm小さく変更されている。片手でしっかりと掴めるようになったのは、大きなポイント。

同じ4コアでも演算性能は向上

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▲ベンチアプリの結果を見ると、演算速度は約1.2倍、グラフィック性能は約2倍へと向上。ゲームなども快適にプレイできる。(左が新『Nexus 7』、左が旧『Nexus 7』)

■使い倒しインプレッション

『Nexus 7』の旧モデルは、2万円を切る低価格ながらクアッドコアの高い性能と、1280×800ドットのIPS液晶を武器に、タブレットに興味を持っていたユーザーの心をつかんだ人気モデル。しかし、340gと重たい上に厚みも1cmを超え、さらに、リアカメラまで省略された低コスト機ということもあって、その後登場した『iPad mini』などの競合機と比べ、どうしても見劣りしてしまっていた。
新『Nexus 7』は、この旧モデルの欠点を克服し、さらに進化させたモデルだ。性能は同じクアッドコアながら「Snapdragon S4 Pro」を採用することで高速化。液晶の解像度も1920×1200ドットへと向上している。速度は体感できるほどの差はないものの、液晶に関してはかなりの変化があった。まず気付いたのは、画質の向上だ。高解像度化によって細部までぼやけることなく表現されているだけでなく、発色がより鮮やかになり、特に写真や動画再生ではその違いが顕著。また、視野角が若干広くなっているようで、寝転がって動画を観る、といった無理な姿勢での視聴でも、かなりきれいに見えた。
機能面では、リアカメラの追加とスピーカーのステレオ化がうれしいポイント。特にリアカメラは、ちょっとしたスナップやQRコードの読み取りなどで利用頻度が高く、旧モデルでは何度もくやしい思いをしていた部分だ。このほか、ワイヤレス充電に対応し、ケーブルを接続せずに充電できるというのが便利。別途充電器の購入が必要となるのだが、置くだけで充電できるという手軽さは、一度使うと手放せなくなる。
そして1番の変化は、やはり外観だろう。『iPad mini』の7.2mmには届かないものの、厚みは8.65mmまで薄くなった上、幅は旧モデルから6mmも小さくなり、かなり持ちやすくなった。ただし、薄くなったぶん放熱が難しいのか、動画再生など負荷のかかるアプリを使うと、本体上部、カメラ付近が少し熱くなるのは気になった。火傷するような温度ではないので問題ないが、不意に触ると驚く程度には熱かった。
価格は16GBモデルで2万7800円で、旧モデルと比べると割高に感じてしまうが、それでも液晶の変更やリアカメラの追加、薄型軽量化、Qi対応など、機能や性能が大きく向上していることを考慮すれば、むしろ割安と言えるだろう。

■SPEC

OS:Android 4.3 プロセッサ:Snapdragon S4 Pro(1.5GHz×4) メモリ:2GB ストレージ:16GB ディスプレイ:7.02型(1920×1200ドット) 通信機能:無線LAN(802.11a/b/g/n準拠)、Bluetooth 4.0、NFC サイズ:W200×H8.65×D114mm 重量:約290kg

文/宮里圭介 撮影/松浦文生