ゲームレビュー/モンスターハンター4(第2回)

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●ハード:ニンテンドー3DS
●発売日:発売中(9月14日発売)
●価格:5990円(パッケージ版/DL版)
●ジャンル:ハンティングアクション
●プレイ人数:1人(マルチプレイ最大4人)
●メーカー:カプコン

■概要
鮮烈に生まれ変わった「モンスターハンター」の
ネットワーク周りに目を向けてみよう

大自然に息づく巨大モンスターたちを狩るアクションゲーム「モンスターハンター」シリーズ。その最新作『モンスターハンター4』(『MH4』)は、従来までの面白さをしっかりと継承しつつも、高低差のあるフィールドや新武器など、進化した面白さを加えた作品だ。初代からのシリーズファンである筆者も、大いに楽しんでいることは前回お伝えしたとおり。
「モンスターハンター」と言えば、協力プレイこそが華。今回のレビューでは協力プレイ周りの仕組みや楽しさ、これまでのシリーズから進化したポイントなどについてまとめてみた。

mh4

■マルチプレイの環境
プレイヤーの事情や環境に応じて
好きな協力プレイ方法を選べる

本作のマルチプレイ周りのシステムは、どんなタイプのプレイヤーにとっても利便性が高いものに仕上がっている。『ニンテンドー3DS』(以下『3DS』)を持ち寄って遊ぶおなじみのローカルプレイだけでなく、『3DS』をインターネットに接続して、離れた場所にいるプレイヤーと協力プレイを楽しむことも可能。プレイ料金がかからないのもポイントだ。

まず今作で一番多いと思われる遊び方のパターンは、現実でもよく会う友人たちと対面で狩りを楽しんだ後、家に帰ってインターネットを使ってその続きを楽しむという遊び方だろう。誰かのハンターランクを上げたり、装備作りに必要なレア素材を狙っていると、時間があっという間に過ぎ去ってしまうもの。場がお開きになった後は「続きはまた今度、それまでは自主練習」というのがこれまでの通例だったわけだが、『MH4』は家に帰った後も、それぞれがインターネットに接続すれば、協力プレイの続きを行なうことができる。これは本当にうれしい変化だ。

また、フレンド登録している人がオンラインでプレイしている時は、下画面でフレンドリストを開き、名前をタッチするだけでその人と合流できるのも便利。(オンライン状態など設定は確認しておこう)よく遊ぶ人とはフレンドコードを登録し合うことをおすすめしたい。
(その逆に、よく知らない相手とのフレンドコードの交換は慎重にね!)

ちなみに、筆者の知人に、お子さんと離れて暮らしている方がいる。その方は『MH4』でインターネットを使ってお子さんと遊べるようになったことをとてもよろこんでいた。そして、次のお正月にお子さんと会う時は、本体を持ち寄って遊ぶつもりだそう。
実際に会った時にプレイするのがメインか、インターネットを使った協力がメインか。一緒に遊ぶ相手の事情や、関係に合わせて遊び方を自由に選べることは、本当にすばらしいことだと思う。

なお筆者は、ゲームを一緒に遊ぶフレンドと連絡をとるためにツイッターを利用しているのだが、そのタイムラインでも驚くべきことが起こっている。これまで”天使がさまざまな武器を使う対戦アクション”や、”緑の弟がマンションを探索するゲーム”、”豪華客船で起こったウイルステロを追うアドベンチャー”(いや『バイオハザード リベレーションズ』はタイトルを伏せる必要はないのだが)など、別々のゲームのマルチプレイで少しずつ増やしていったフレンドたちが今、一斉に『MH4』を遊び始めている。本作がいかに幅広い層にヒットしているかを肌で感じられた出来事である。
こうしたタイムライン上での状況に誘われてか、発売から1週間以上が経過した今でも、新たに『MH4』を始める方がひっきりなしに現われている。

夜、仕事を終えた後に『3DS』のフレンドリストを開いてみると、常に10人前後の人がオンラインになっており、そのほとんどが『MH4』をプレイしている光景は壮観だ(笑)。

もちろん、従来のオンライン対応の「モンスターハンター」シリーズと同じように、クエストの条件や狩りたいモンスターで集会所(部屋)を検索して、知らないプレイヤーたちと一緒に遊ぶことも可能。ゲームプレイを通じて仲良くなり、遊ぶ仲間が少しずつ増えていくという、初代『モンスターハンター』から続く伝統の遊び方も健在というわけだ。
筆者も、フレンドとの都合が合わない時や、ピリピリした緊張感を味わいたい時などは、今だに知らないプレイヤーと遊ぶことがある。

■協力プレイの進化
高低差とインターネット接続で
よりエキサイティングに!

『MH4』は協力プレイの機会が増えただけではない。従来までの楽しみ方ができるのはもちろん、フィールドが立体的になったことで、新しい協力プレイの形が生まれているのだ。

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4人でモンスターを囲んで狩っていると、地形に邪魔されたり、それぞれが持っている武器の攻撃範囲が干渉して、少し窮屈になってしまうことがある(大剣やハンマーで他のハンターを空中に打ち上げたり、長い武器で転ばせてしまったり)。

そのため、これまでのシリーズでは、自分の位置取りにけっこう気を使う必要があった。プレイヤーが4人集まった時は誰かがボウガンや弓を使い、モンスターの周りのスペースを空けることもしばしば。
しかし、『MH4』では立ち回り中に窮屈さを感じた時は、モンスターを横から囲むことにこだわらず、地形をよじのぼり、上からモンスターの背中を狙うこともできる。これはこれで楽しいし、全員に対して貢献もできるので、位置取りにあぶれたという気にもならずに済むのもいい。「尻尾切断」と並ぶ、新たな魅せ要素が加わったと言えるかも。

個人的にはこの変化は本当に気に入っている点だ。既に協力プレイを試された方であれば、きっと大いに頷いていただけることと思う。

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▲ボタン連打で攻撃し、モンスターが暴れたらしがみつく。最後まで攻撃しきることができれば、モンスターを転ばせることもできる。積極的に狙っていきたいアクションだ。

また、協力プレイ中にギルドカード(名刺のようなもの)を交換したハンターには、オフラインの集会所で仕事を依頼できる仕組み「ふらっとハンター」も健在。これは強力なキャラほどよい結果を出しやすいのでどんどんすれちがいで増やしていこう

『モンスターハンター3(トライ)G』のカード交換はすれちがい通信がメインだったため、周囲に遊んでいるプレイヤーが少なく、すれちがいもあまり発生しない地域ではカードを集めにくかったかもしれない。だが今回はオンラインでプレイした人ともギルドカードを交換できるため(すれちがい通信のように自動ではなく、手動で交換する必要があるが)、カードは大幅に集めやすくなっている。
その他、レアな発掘装備が手に入るかもしれないギルドクエストなども交換できるので、これまではソロで遊ぶのがメインだったという方も、今回は通信プレイで遊ぶこともおすすめしたい。

■まとめ
より協力プレイしやすくなったことで
人のにぎわいが新たな人を呼びこむ

以上、今回は『MH4』の協力プレイ周りについてお伝えしてきたが、いかがだっただろうか?
毎日顔を合わせる相手とはもちろん、たまに会う友人、ネット上の知り合い、そして新たに出会うフレンドなど、さまざまな人とのプレイの機会を、より広げてくれるものであることを理解していただけたはず。

仕様レベルではそうした仕組みを持っているゲームは少なくないが、『MH4』ほどの規模でヒットし、実際にそれらの仕組みが活用されるような例は数少ない。
これからもまだまだ新規プレイヤーは増えていくはずなので、遊ぶ相手がいなくなる心配は当分ないと思われる。ゲームはあまり得意ではないという方も、安心してこのビッグウェーブに身を投じよう!

『モンスターハンター4』公式サイト
http://www1.capcom.co.jp/monsterhunter/4/

©CAPCOM CO., LTD. 2013 ALL RIGHTS RESERVED.
※『ニンテンドー3DS』の3D映像は本体でしかご覧いただけません。画面写真は2D表示のものです。

文/高橋祐介