「日本が音楽ソフト売上世界一」各国はどう報じた?

「音楽ソフトの売上高で日本が初めて大国アメリカを抜き世界最大の音楽国に」。このニュースの発信直後、「各国の音楽関係メディアがその要因を探る追跡記事を発信していたが、これがけっこう興味深い」と話すのは、デジモノ編集部の安川達也。他国ではこの報道をどのように分析していたのか、安川がレポートする。

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「アイドル大国である日本特有の事情」(イギリス)。さらに「一人あたりの音楽売上ではない」(カナダ)という記事に追随するかのように「単純に人口数も関係している」(ブラジル)。2億人国家のメディアがそれを言うの? と思わずツッコミを入れたくなるが、数字分析は面白い。

表を見てもらえれば一目瞭然だが、映画やCMなどの使用料を含めた“音楽市場”全体では、依然アメリカ首位は変わらない。今回、日本がトップに躍り出たのは、CDなどのパッケージと有料配信を合わせた“音楽ソフト”の売上が約43億ドルを記録し、アメリカ(約41億ドル)を抜いたという結果だ。

この背景は、アメリカの老舗業界誌ビルボードが「なぜ日本の音楽ソフト市場は好調なのか」という特集記事で5つの理由を上げて説明していたので最後に抜粋。

(1)日本は音楽作品の価格が世界で最も高い国である。
(2)価格が固定された“再販制度”が根付いている。
(3)特典付きなど同じ作品をヴァージョン違いでも買う、強烈な一部のコレクターが市場を膨らませている。
(4)良くも悪くも非合法のダウンロード革命がまだ日本では起きていない。
(5)消費者がCDを捨てて、完全移行しようと思わせるデジタルサービスが未熟。

上から目線が少し鼻につくが、総じて的を得た内容だったと思う。でも、せっかくなので自分の目線から6つめの理由を加えてみたい。

(6)僕は“公式”が好きだ。

国際レコード産業連盟(IFPI)発表データを基に作成。日本円は2012年の平均為替レート1ドル=79.82円で計算
国際レコード産業連盟(IFPI)発表データを基に作成。日本円は2012年の平均為替レート1ドル=79.82円で計算