佐藤浩市が数年前、香取慎吾にしかけた、ある“はからい”について。

今月のエンタメステーションの表紙と巻頭インタビューは、
映画『人類資金』に出演された
主演の佐藤浩市さんと、香取慎吾さん。
(この映画、本当に出演者が豪華なんですよねえ、、、)

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©2013『人類資金』制作委員会

佐藤さんは阪本監督とはもう20年来の付き合いで
出演作品も本作でなんと10本目。
香取さんは、阪本監督作品『座頭市 THE LAST』(2010)で主演を務めた後、
それぞれ直々に監督からオファーを受けたとか。

「どうして今回の役が、ご自分に回って来たのだと思いますか?」と尋ねてみると、

佐藤 「「次は“M資金”をやるからよろしく」って言われて、
「わかった」ってそれだけ。(声がかかったのは)使いやすいからじゃないかなあ。
20年間ずっと組んでやってきたから、10言わなくても理解できますから。
“阪本監督の想いを、2割増くらいで増幅させることができる”という自負はあるし、
そうしたことへの期待感、信頼関係があると思います」

香取「僕は2年前くらいに(監督から)「君に世界を救ってほしい」って言われて、
「はい」って(笑)。最初はよくわかっていませんでしたね。
そこからM資金の話をしていただいて、でもそのM資金のMが自分で大丈夫なのかなって。
あと、最後にMと子供たちとのシーンがあるんですけど、
そこに向けてのMの想いなのかなと思っています。
僕も子供が好きで、日本だけじゃなく
世界中に子供の笑顔があふれたらいいなと思っていたので、
この役を僕にくださったのかなって」

……と、それぞれ監督との信頼感が伝わってきました。

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撮影/関信行(go relax E more)

佐藤さん香取さんお二人の付き合いも、
2004年の大河ドラマ『新選組!』から時々お酒を飲む仲だそうで、
取材でも息はぴったり、リラックスムードで話が弾みました。

「お互いに俳優として、どう見ていらっしゃいますか?」と質問してみるとーー。

佐藤「慎吾は『新選組!』ですごく変わったよね。
はじめは、スタジオと控室の往復しかしないから、心配になって。
山本耕史に言ったんだよ。“おい、あいつ大丈夫か?
お前、腹心役なんだから、なんとかしろよ”って。
そしたら、しばらくしたら、ちゃんと座長になってた。
言い方悪いかもしれないけど、
“ただ真ん中にいるだけの人”じゃなくなったなあって。」

……という手厳しくも温かい言葉に、

香取「……僕の中では、山本耕史に出会えたことがすごく大きいんですけど、
その仕掛人は、佐藤浩市だったんだ!!って、今知りました。
そうか、あの時の山本さんのしつこさの裏には、佐藤さんがいたんだ……(苦笑)」

そう呟いている香取さんを横目に、

佐藤「多分、すごくかたくなな部分とか、スタイルを持ってる
人間だと思うんですけど、それでも少しずつ変わっていっているのが面白い。
いろんな引き出しを持ってるから、見てたいよね」。

……と、エールを送っていた佐藤さん。
ちょっと照れる香取さん。
いい距離感で後輩を見守っている視線があたたかく、
熱い映画論も飛び出した、いい対談でした。

そんなお二人が共演している『人類資金』、
まだの方は、スクリーンでぜひ。
そして対談インタビュー全文は、
発売中の『デジモノステーション』で、ぜひ読んでみてください。

映画『人類資金』全国ロードショー中
配給=松竹
監督 阪本順治
原作 福井晴敏
脚本 福井晴敏、阪本順治
出演 佐藤浩市、香取慎吾、森山未來、観月ありさ、仲代達矢
公式HP: http://www.jinrui-shikin.jp/