HUDタイプのディスプレイと連携するメモリナビ『ストラーダ Rシリーズ CN-R300WD』

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パナソニックのA&V一体型ナビ「ストラーダRシリーズ」の最新機種が『CN-R300WD』。16GBのSDカードを採用したメモリナビで、フルセグ地デジも搭載。準天頂衛星みちびきに対応することで高精度な測位も実現する。スマホのような操作性を可能とするモーションコントロールはスムーズな操作が可能だ。スマホ連携機能も備えミラーリングによる画面表示や専用アプリによりナビからのスマホアプリのコントロールにも対応する。
最大の注目点は、フロントウィンドウにナビ情報を表示するパナソニック版HUDと言えるフロントインフォディスプレイ(FID)『CV-DF100D』との連携に対応したこと。次世代ETCとして普及が進むDSRC車載器(VICSよりも広範囲の交通情報を受信し、ルートに反映できる)など機能を拡張する各種オプションも豊富に設定している。

■基本性能をCHECK!!

『CN-R300WD』は200mmワイドコンソールにフィットするサイズだが、兄弟機として標準的な2DINデザインの『CN-R300D』も用意。液晶は共に7V型WVGAでLEDバックライトを採用。注目のオプションFID『CV-DF100D』やDSRC車載器『CY-DSR110D』の接続にも対応する。

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▲国産車に増えているワイドコンソールにマッチする200mmワイドサイズを採用。同スペックの2DIN一体モデルもラインナップされている。

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▲視線の先に情報を表示するHUDタイプの『CV-DF100D』をオプションで設定する。LEDを使用しており輝度も高く表示はシャープだ。

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▲ETCと同様の高速道路の料金支払いのほか、VICSより広範囲で詳細な交通情報も入手できるDSRC車載器もオプションとして用意されている。

■CN-R300WDの独自性

カーナビの画面にスマホアプリの画面を表示させ、対応する専用アプリならカーナビのタッチパネルから操作可能な『Drive P@ss』アプリに対応。タッチパネルは感圧式ながら、スマホライクな操作が可能なモーションコントロールによってフリックでのメニュー操作やピンチイン/アウトによる地図縮尺の変更も可能とUIの快適度は高い。市販のA&V一体カーナビとしては初の準天頂衛星みちびきにも対応し自車位置精度にも優れている。

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▲『Drive P@ss』アプリの使用でカーナビの画面に動画再生アプリや「Youtube」アプリ、「Facebook」アプリなどを表示させて操作することが可能だ。

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▲感圧式タッチパネルだがメニューのフリック操作やピンチイン/アウト、2点タッチなどスマホのようなスムーズな操作を実現している。普段は全画面で地図を表示し、ランチャーボタンで操作ボタンを表示する。

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▲日本上空に滞在する時間が長く、GPSの信号を補完してくれる準天頂衛星みちびきの信号受信に対応し自車位置の精度を高める。

■CY-DF100Dの独自性

『CY-DF100D』は本機や『CN-R500D/WD』などに対応した別売オプションのFIDだ。オンダッシュ設置のいわゆるHUDで、ドライバーの目の前にディスプレイ部を配置する。LEDを使用しハーフミラー上のコンバイナに映像を映し出す方式で輝度も高く、ピントもシャープ。地図や交差点拡大図などは表示しないが、必要な案内がわかりやすく提示されスムーズな運転を助ける。ナビがA&V画面に切り替わっても、FIDは案内画面を表示したまま。

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▲設置はダッシュボード上でケーブルによる接続を採用。ダッシュボードの形にもよるが、試乗車では視界の邪魔になることもなく、快適な見栄えだった。

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▲一般道では方位や目的地の方向、道路名称や交差点までの距離などを表示。内容がシンプルで一目で情報が把握しやすい。

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▲高速道路ではSAやPA、ICなどの名称をこのようにリスト表示。SA/PAに近づくと施設内容などもアイコンで表示される。

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▲交差点ではシンプルにレーン看板表示と距離で曲がるべき交差点を案内。ミニマルな表示が見やすい。

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▲規制や渋滞情報などVICSの情報も表示される。規制の内容や、発生した渋滞までの距離など表示する。

■実走CHECK!!

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『CY-DF100D』の表示は想像以上に鮮明でクリア。運転中も自然に目に情報が入ってくるので、ナビの画面を見る機会が確実に減る。安全運転には確かに寄与するはずだ。シンプルな案内も好印象だが交差点拡大図は簡単なものでいいので入れてほしいところ。

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モーションコントロールは静電容量パネルとと同等とはいかないが、感圧タイプながら反応は上々だ。画面を見ずに2点タッチやダブルタップで地図縮尺を変更できるのが個人的には気に入っている。切り替え表示も速い。

■使い倒しインプレッション

幅広いラインナップと使いやすい機能で人気のパナソニックのナビが「ストラーダ」シリーズ。最新モデル『CN-R300WD』は、その中核を担う「Rシリーズ」の200㎜ワイドモデルだ。位置付け的にはベーシック機だが、スペックはとても充実している。例えば流行のスマホ連携では、ミラーリングでのスマホ画面表示に加え、専用アプリ『Drive P@ss』により、ナビからスマホのアプリをコントロールして音楽再生や動画再生、「Facebook」やYahooニュースも利用できる。また「YouTube」動画も再生できるというのもポイントが高い。

さらにA&V一体ナビとしては業界初、準天頂衛星みちびき(いわば日本版GPS)の信号に対応。カーナビの基礎である自車位置精度をさらにブラッシュアップしている。派手さはないが、使いやすさや安全性に貢献する部分を進化させているのも好印象。新デザインのフォントは地図の見やすさを向上させており、スマホライクな操作を実現する「モーションコントロール」も快適さを増している。フリックでのメニュー操作やダブルタップ、2点タッチ、ピンチ操作で地図の縮尺が変更できるのも画面の注視を防いでくれる。フリック操作のレスポンスも以前より向上した。

そして、安全運転に寄与する機能のハイライトは前方視界にナビ情報を表示する『CY-DF100D』対応だ。これはいわゆるHUDで、あくまで本機の別売オプションなのだが、機能的にも価格的にも魅力的な製品だ。
運転中でもレーン案内や交差点名、規制や渋滞など必要な情報が目に飛び込んでくる。A&Vソースの切り替えなど、同乗者がナビを操作をしていてもFID側は常に案内表示を行なってくれるという点もありがたい。

ナビ本体のコストパフォーマンスも高く魅力的だが、このFIDに対応していることが、この製品の大きなアピールポイント。共に実売価格はお手頃で、両者を合わせても十万円台後半の価格で導入できる。もしも購入を検討しているなら、あわせて装着することを筆者は強くおすすめしたい。

■結論

『CN-R300WD』は自車位置精度を高めるなど基本性能が磨き上げられており、タッチパネルの操作感も快適。シンプルで使いやすく、拡張性にも優れているから幅広い層におすすめできる。特に『CY-DF100D』とのセットは、視線移動が少ないので疲れにくく、長時間のドライブをする人や運転に自身がない初心者などにもおすすめだ。

SPEC
サイズ:W205×H104×D176mm 重量:2.3kg(本体のみ) 画面:7V型ワイドTFT液晶(WVGA、LEDバックライト) 内蔵メモリ:16GB 再生可能メディア:TV(12セグ/ワンセグ)、DVD、CD、SDカード、USB、iPod/iPhone、FM/AM 検索データ:住所約3900万件、電話番号約2520万件 その他機能/FM多重VICS対応、多ルート同時探索対応、スマートIC考慮探索対応

文/那須野明彦 撮影/松川忍