ゲームレビュー/グランド・セフト・オートⅤ(第4回)

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日本でもついにオープン!
最大16人で楽しむオープンワールド

オープンワールド形式のアクションアドベンチャーの元祖と言える「グランド・セフト・オート」シリーズ。
プレイヤーは車の運転や銃撃戦などのさまざまなミッションをこなすことで、クライムムービーのような物語やアクションを楽しむことができる。また、舞台のあちこちにある、豊富でリアルな遊びを楽しむうちに、向こうの世界に自分の分身が存在しているような感覚を味わえるのも特長だ。

そしてシリーズ最新作『GTAV』のオンライン要素は、もはや1つの独立したゲームと言えるほどの大ボリューム。発売からサービス開始までに少し間が開いてしまったが、日本では11月7日からサービス開始となった。
熱心なファンは既にオンラインを堪能している頃だと思われるが、「まだ本格的に遊べていない!」という方のために、ここで改めて内容をお伝えしていく。
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■『GTA:オンライン』

シングルプレイとは一味違う
長く付き合えるオンライン

『グランド・セフト・オート:オンライン』(以下『GTA:オンライン』)はどんなゲームなのか? 一言で言えば、ネットワーク上のロスサントスを舞台に、最大16人のプレイヤーが同時に参加できる『GTA』だ。
知り合いを誘って強盗ミッションで協力したり、知らないプレイヤー同士で集まってレースや銃撃戦を楽しむなど、現代のゲーマーが期待する要素はしっかりと揃っている。

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▲ラマーやシミオンといった、シングルプレイに登場したキャラクターたちも登場する。シングルで描かれた物語が始まる、約3カ月前の世界が舞台だ。

だが、そんな「説明」からイメージできる楽しさを、軽々と超えてくるのがロックスター・ゲームスの作品作り。まずプレイヤーの分身となるキャラクターの作成からして、とてもこだわったものになっている。
どんな父親と母親がいるのか、どちら似なのか、または両方の特徴を引き継ぐのかなどの遺伝子の調整。
睡眠時間やパーティで騒いでいる頻度、仕事ぶりや違法行為への意識といった生活態度の設定。
それらの細かい要素によって、人当たりの良さそうな好青年、いかにもなワル、知的そうな美女、白髪混じりでやつれた印象の男など、さまざまなキャラクター(個性)が生まれてくる。

自分自身を反映した設定にすれば、まさに自分の分身をオンラインに送り出すことができるし、その逆に、極端な設定でとんでもないキャラクターを作り、思うままに暴れてみるのも面白いはず。
しかし、なぜそれほどまでに細かいキャラクター設定が必要なのか? 疑問に思った方もいるかもしれない。
プレイヤーに詳細なキャラクター設定を決めてもらう理由。それは、『GTA:オンライン』を長く楽しんでほしい、そして楽しませる準備はバッチリという、ロックスター・ゲームスの自信の表われなのだ。
長く付き合う分身であれば、やはりこだわって作るほうが愛着が湧きやすいし、一緒に遊ぶ相手にとっても、ずっと印象に残り続けるキャラクターが生まれやすいだろう。
さっと初めてさっと離れるのも自由だが、じっくりと付き合うことで楽しみが何倍にもなる。『GTA:オンライン』とはそんなゲームなのだ。

■コンセプト

時間の経過とともに
進化していく『GTA』

ちなみにロックスター・ゲームスが掲げる『GTA:オンライン』のコンセプトは、「何週間、何カ月、さらにその後もさまざまな方法で構築、成長、展開され、長期間楽しめる『GTA』」というもの。プレイヤーの“ジョブ”(仕事)も長期のプレイを考慮して数多く揃えられており、その上、定期的に新たなジョブが追加される予定だ。

そして、公式側からのアップデートだけでなく、プレイヤー側から生まれたコンテンツもゲームの世界を変えていく。近日リリース予定の”コンテンツクリエイター”を使えば、カスタムレースやデスマッチジョブなどをプレイヤーが作り、ゲームに加えることができるように。同社によれば、『GTA:オンライン』はロックスター・ゲームスとプレイヤーによるコラボ作品とも言える、とのこと。

さらに、オンラインでは金を稼いだ者が勝つ、というゲームデザインにはなっていない。高度なアイテムの購入には、資金だけでなく名声ポイント(RP)が必要だ。より良い服や銃などのアイテムを購入したり、手に入れるためには、ゲームをこつこつとプレイしてランクを上げていくしかない。
より良いアイテムの入手に必要な「GTAマネー」は、強盗やレース、その他の儲かるアクティビティーによって稼ぐことができる。ゲームがよりフェアに楽しめるよう、ロックスター・ゲームスは常に様々な箇所を調整し、バランスに問題が生じた際には速やかな対処を行なう予定だ。

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▲「調整を行なうにはプレイヤーの“声”が不可欠。不満点や改善点を見つけたら、ぜひ我々に教えて欲しい」と、ロックスター・ゲームスは表明している。

また、2回目のレビューでも紹介したロックスター・ゲームスの公式SNSコミュニティーサイト「ロックスター・ゲームスSocial Club」に登録しておけば、メンバー限定のイベントを楽しんだり、仲間を集めてクルー(ギャングチームのようなもの)を結成したりできる。Social Clubはシングルプレイだけでなく、『GTA:オンライン』の楽しみもより広げてくれるはずだ。

■まとめ

サービス開始後への
期待がふくらむ!

……などと原稿を書いているのが11月5日。つまり、まだ私は『GTA:オンライン』をプレイできていないのだ(!)。
今はサービスの開始を待ちわびつつ、シングルで運転や銃の腕を磨いている次第。

この記事を読んでいる『GTAV』ユーザーは、思い立てばいつでも『GTA:オンライン』をプレイできるわけで、現在の自分から見れば実にうらやましい限り。

それでは、運が良ければ(悪ければ?)『GTA:オンライン』の世界で会いしましょう!

『グランド・セフト・オートⅤ』
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●ハード:PlayStation 3/Xbox 360
●発売日:発売中(10月10日発売)
●価格:各7770円
●ジャンル:オープンワールド
●プレイ人数:1人(オンライン時:2?16人)
●メーカー:ロックスター・ゲームス

公式サイト
http://www.rockstargames.com/V/ja_jp

© 2013 Rockstar Games, Inc.

文/高橋祐介