BDドライブなしで低価格! コンパクトな全録レコーダー『東芝 REGZAサーバー D-M470』

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2TB HDDを内蔵し、全録用の地デジチューナー6chと通常録画用のデジタル3波チューナーを1ch備えたBDドライブなしのHDDレコーダー。内蔵HDDは全録用(500GB~1.5TB)と通常録画(250GB~1.5TB)に分割量を調節できる。

USB HDDを増設して2ch分の全録領域に割り当て、蓄積する番組量を増やすことも可能だ。全録した番組は、通常録画領域を使うことで保存ができ、「レグザリンク・ダビング」(DTCP-IPダビング機能)でBDレコーダーを経由することで、最終的にBDへの保存も行なえる。番組探しに便利な「ざんまいプレイ」など、全録機に必要な付加機能もきちんと盛り込まれている。

■基本機能をチェック

<6ch全録機能を低価格で楽しめる>
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▲BDドライブの省略で、10万円を切る低価格ながら全録機能は上級機とほぼ同等。蓄積された番組を「過去番組表」から自在に楽しめる。

<タイムシフトマシン主体のスタートメニュー>
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▲大きなアイコンで基本機能を選べるスタートメニューは、「タイムシフト過去番組表」を中心に配置。全録を使いやすくする配置とした。

■話題の“進化ポイント”

BDドライブを省略したことで、横幅361mmのコンパクトサイズを実現。置き場所を気にせずテレビの周りに設置しやすい。その上で、タイムシフトマシン用と通常録画用にそれぞれUSB HDDを増設可能。小さいながらも拡張性は高く、録画番組をたっぷり保管できる。

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背面にはタイムシフトマシン用USB HDD端子のほか、黒い無線LANアンテナなどを装備する。

<『DBR-M490』とサイズを比較>
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▲BDドライブを内蔵している上位機『DBR-M490』(幅430×高さ80×奥行き321mm)と比較すれば、その小ささは一目瞭然。体積比にして1/3という画期的省スペースを実現した。

■本製品の独自性

膨大な全録番組から自分好みの番組を分類・表示し、今までチェックしていなかったような番組を発見できる「ざんまいプレイ」は「REGZAサーバー」の大きな魅力だ。また、別売USB HDDの増設で番組を蓄積できる期間を増やしたり、通常録画用のデジタル3波チューナーを全録用に転用できるなど、よりヘビーな使い方に応える機能も。上位機同様、全録を使い倒すための機能は完備している。

<全録した番組を“ざんまいプレイ”>
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▲視聴番組と関連性のある番組をリストアップする機能や、ネットで話題の事柄を扱う番組を一覧できるなど、多彩な検索メニューがあり、番組探しが快適だ。

<USB HDDでタイムシフトマシンを増設>
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▲内蔵HDDは最大で1.75TBを全録用に確保できるが、USB3.0のHDDを増設すればさらに全録番組の保管期間を延長することも可能。

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▲全録番組の保存時は、最大10番組までまとめてダビング予約が可能に。これによりダビングにかかる手間が大幅に解消された。

<6ch全録に加えさらに1チューナーを活用>
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▲通常録画用の1チューナーを全録用に設定することも可能。最大で7chの全録ができるのでチャンネルが足りなくなる心配も減る。

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▲追加チャンネルは地デジのほかBS・110度CSも選択可能。WOWOWなど有料放送を契約すれば映画などもたっぷり全録できる。

■使い勝手をチェック

<兄弟モデル『M490』からの変更点>
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▲タイムシフトマシンの画質は長時間モードのみとなり、DRモードは選べない。ただし「AVC最高画質」なら画質のロスはほぼない。

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▲リモコンには、従来BD・HDDの切り替えボタンがあった位置に「ざんまいプレイ」番組おすすめ機能のワンタッチ表示ボタンを配置。

<DTCP-IPダビングで番組を保存できる>
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▲録画番組は、ホームネットワーク内でのDTCP-IPダビングが可能。BDドライブがないことを心配する声もあると思われるが、別のレコーダーがあれば番組をダビングでき、最終的にBD保存の手段が残されているのは安心だ。ダビング先には東芝レコーダーのほか、対応機種外ではあるが他社BDレコーダーも選択できた。

■使い倒しインプレッション

充実の拡張性や使い勝手の改善で魅力倍増!

驚くほどコンパクトになった『D-M470』だが、タイムシフトマシンとしての機能は上位機譲り。「過去番組表」で数日分の番組を一覧できるし、「ざんまいプレイ」を使えば、よく観る番組のリストアップや、観ている番組に題材やジャンルが近い番組を紹介してくれるので、興味あるニュースを深掘りするような視聴も可能。USB HDDが増設できるのでHDD容量の心配も少ない。過去番組表のスクロール表示がもう少しスムーズだと使いやすいと感じたが、これが10万円以下で手に入るならかなり魅力的だ。

うれしかったのは、地デジ6chに加えデジタル3波の1chを全録用に追加しタイムシフトマシン専用機として使えること。この場合は予備のチューナーがなくなるため、チャンネル変更などができなくなるが、裏番組はテレビのチューナーなどでも観られるのでそれほど不便には感じなかった。このデジタル3波チューナーの使い方は好みで選びたい。

タイムシフトマシンの録画画質は、放送波そのままのDRモードが選べないため長時間モードとなる。主に「AVC中画質」で試したが、スポーツや音楽番組のようなノイズの目立ちやすいもの以外は劣化をほとんど感じなかった。番組を保存しておきたいという人もこのくらいの画質なら十分満足できるだろう。「低画質」では多少ノイズが目立つものの見づらくはない。「最低画質」では少々ぼやけた印象になるので、長期保存も考える人は「低画質」以上がおすすめ。逆に「最高画質」は劣化感がほぼゼロなので、高画質にこだわる人でもDRモードで録れないことはデメリットにはならないはず。

また、全録番組を通常録画領域に保存する際に、10番組までまとめてダビング予約が可能になったのもうれしい改善点だ。さらに番組の編集もフレーム単位の高精度で、プレイリスト編集なども完備しており、CMカット編集も簡単に行なえる。こうした細かな機能の進化はさすが最新モデルで、旧モデルのユーザーならうらやましく感じるところだ。価格が身近になり、使い勝手も向上したことで、全録機の魅力はさらに広がったと言える。

■結論

価格も機能も身近になった全録機

好きなタレントやアーティストの出演番組を余さず観たい、ヘビーなテレビ好きにおすすめの全録レコーダー。本製品はその上で、今まで価格が高く諦めていた人にもグッと身近な価格となっているのがポイントだ。小型&低価格化しつつも機能や操作性は損なわれておらず、BDドライブ非搭載という点を理解していれば非常に使える一台。

■スペック

サイズ:W361×H50×D200mm(突起部含まず)
重量:2.3kg
記録可能メディア:─
内蔵HDD:2TB(全録用0.5~1.75TB/通常録画用0.25~1.5TB)
全録番組保管期間:約2日間(AVC最高画質)~7.5日間(AVC最低画質)
チューナー:地上デジタル×7(うち6系統は全録専用)、BS・110度CSデジタル×1
出力端子:HDMI×1、コンポジットビデオ×1、光デジタル音声×1
その他端子:USB×2、LAN端子×1

文/鳥居一豊