「おまかせ録画」のブラッシュアップと“4K”&“MG”画質で魅せる!『パナソニック ディーガ DMR-BZT760』

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3チューナー内蔵でHDD容量2TBの上級モデル。処理性能を高めるシステムLSI「新ユニフィエ」搭載で、新たに4K/24pのアップコンバート出力に対応。4K超解像処理も加わっている。さらに、「マスターグレードビデオコーディング」(MGVC)にも対応し、36bitの高階調映像を専用ソフトで楽しめる。

使い勝手の点では、番組表の表示やBDトレイのオープンなどを電源オフから1秒で行なえるなど快速動作を実現し、ストレスを感じさせずにいつでもすぐに使えるのが特長。このほか、0.8倍速で音声を聴き取りやすくする「ゆっくり再生」も備えるなど、ユーザーフレンドリーな機能も強化されている。

■基本機能をチェック

<高画質・快速動作を実現する「新ユニフィエ」>
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▲処理速度をさらに高速化したデュアルコアプロセッサ搭載の「新ユニフィエ」を採用。これにより4KやMGVCへの対応に加え、表示の高速化も実現。

<使いやすく整理されたスタートメニュー>
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▲大きなアイコンで機能が選びやすい操作メニューを採用。新たに下段のアイコンからは、予約/再生/ダビングの基本機能が常時選べるようになった。

■注目の高画質機能

高い処理能力を持つ「新ユニフィエ」エンジンにより、あらゆる映像信号をダイレクトに4K化する「4Kダイレクトクロマアップコンバート方式」を実現。「4K超解像」により、映像の精細感などを好みに応じて調整できる。また、「MGVC」対応BDの再生にも対応。スタジオ制作時そのままの36bitの高階調映像を再生が可能に。対応のBDソフトで、より作り手の意図に近い忠実度の高い映像が楽しめる。

<4K/24pアップコンバート>
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BDソフトのほか、地デジの映画番組などを4K/24pでアップコンバート出力可能。4Kテレビと組み合わせ、より高精細に映像を出力。

<マスターグレードビデオコーディング(MGVC)>
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▲MGVCソフトでは、一般的プレイヤーで再生できる24bit記録のBD映像に加え、36bitまでの拡張情報を収録。より細かな色をスムーズに再現できる。

■話題の“進化ポイント”

録画や再生に関わる操作性でも大幅に改善が加わっている。キーワード設定による自動録画機能は、複数キーワードの登録や除外キーワード設定ができるようになり、ムダな番組を録画せず、的確に録画できるようになった。また、番組の自動消去設定もでき、番組が貯まり過ぎてしまうことも防げる。このほか、スタートメニューではカスタマイズを強化し、家族などで一人一人がよく使う機能の使い分けに重宝する「マイメニュー」が採用されている。

<キーワード自動録画機能 新「おまかせ録画」>
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▲キーワード自動録画機能が「新おまかせ録画」にグレードアップ。複数のキーワード登録や除外キーワードの設定も可能になり、録りたい番組だけを確実に録画できるようになった。

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▲自動録画の条件設定は最大12件まで登録可能。録画された番組は、設定した条件ごとに分類され録画一覧から選べる。

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▲自動録画した番組は10日または20日で自動消去する設定も用意。番組を録りすぎてHDDがいっぱいになる心配もない。

<家族の使い分けに便利な「マイメニュー」機能も>
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▲スタートメニューには、使いたい機能を自由にカスタマイズして4画面までの「マイメニュー」を保存できる。家族それぞれの自動録画設定を登録するなど、複数人での使い分けにも便利だ。

■使い勝手をチェック

<画質変換も自在な編集・ダビング機能>
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▲チャプター消去など簡易的な編集機能についてはこれまでのモデルを継承。また録画モードが21種類と非常に多いため、保存の用途に合わせて最適なモードが選べる。容量ぴったりの画質でBDに残したい人にとって実に頼りになる機能だ。

<BDプレイヤーとしての高い性能>
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▲MGVC対応を含め、あらゆるBDソフトを高画質で再生できる実力がある。「Y:Cb:Cr 4:4:4」のHDMI出力を選択すれば、自慢のクロマカラーアップサンプリングをいかした美しい色再現も楽しめる。低音の充実した再生音質も大きな魅力。

■使い倒しインプレッション

快速の操作性、優れた画質の傑作モデル!

予約・再生・ダビングというレコーダーの基本機能から充実したネットサービスまで、トータルで実力の高い「ディーガ」。スマホ連携でも、リモコン操作や番組持ち出しが可能。充電しながら撮影した写真を自動で取り込む新アプリも追加されるなど、利便性を高めている。しかも本機は3チューナー機であり、機能的な不満はほとんどない。

本機を使ってまず驚かされたのは、やはり画面表示や操作レスポンスの速さだ。起動も速く、番組表のスクロールも俊敏で、番組探しは実に快適。これだけで日常的な使いやすさが格段に高まったと思う。

自動録画機能の「新おまかせ録画」もより実用的になった。今までは設定は簡単だが指定できるキーワードが1つのみだったため、録画対象が増えて不要な番組を録ることも多かった。新たに複数キーワードの登録や除外キーワードを設定できるようになり、番組の絞り込みがしやすくなった。録画番組を一定期間で自動消去できるのでHDDを不要な番組で圧迫することが減ったのもうれしい。

そして感激するのは画質。これまでは高価なハイエンド機のみ対応となっていた4Kアップコンバートや、MGVC対応のBDソフトが再生可能になった。手の届く価格帯で4Kテレビへの対応や高品質BDソフトが手軽に楽しめるのはありがたい。対応ソフトで観た映像は、アニメで目立ちやすいカラーバンディング(色の境界がはっきり出てしまうこと)が減るなど、いっそうスムーズな画質が楽しめた。色の深みも増す印象で、実に見応えのある映像になる。

もちろん、MGVC非採用の一般のBDソフトでも情報量が豊かで質感のしっかりした映像を楽しめるし、地デジでは情報量が豊かなだけでなく、目障りなノイズも少なく、すっきりと見やすい映像だった。長時間モードは画質を優先するならば7倍モードくらいがおすすめだが、これまでは5倍くらいでノイズが目立ち始めていたので、長時間録画の実力も確実に進歩していることがわかる。

この画質の実力なら、放送はもちろんBD再生も大満足。BDレコーダーとして◎の傑作モデルだ。

■結論

多録派も高画質派もOKの万能モデル

快速の操作で録画予約もスムーズで、「新おまかせ録画」も使いやすくなり、録り逃しなしの録画ができた。3チューナーをフルに使うような多録派なら感激の使いやすさだ。そして放送もBDも高品質で楽しめる画質・音質の良さも見逃せない。MGVC対応なので、特にアニメ好きにも推薦したい。多録派にも高画質派も存分に満足できる逸品だ。

■スペック

サイズ:W430×H44×D189mm(突起部含まず)
重量:2.6kg
記録可能メディア:BD-R(4層対応)/RE(3層対応)、DVD-R(2層対応)/-RW/-RAM
内蔵HDD:2TB
録画時間:約180時間(BSデジタル/DRモード)~約2700時間(15倍モード)
チューナー:地上・BS・110度CSデジタル×3 出力端子:HDMI×1、光デジタル音声×1
入力端子:コンポジットビデオ、アナログ2ch音声
その他端子:USB3.0×1、USB2.0×2(前面1/背面1)、i.LINK×1、LAN端子×1

文/鳥居一豊