カメラの高性能化で実現した「ローパスフィルターレス」ってなに?

カメラの画質安定のため、センサー前面に配置されている「ローパスフィルター」。これはセンサーの限界を超える空間周波数の光をあえて間引くことで、センサーが色誤認してしまう「偽色」や、規則正しい周期的な模様を写す際に起きやすい「モアレ」の発生を防ぐためのものだ。「ローパスフィルターレス」とは、文字通りこの機構をあえて排除したカメラのことで、レンズ交換型カメラを中心に一大ムーブメントに。

この背景には、カメラ向けセンサーの超高画素化(画素極小化)によって、高周波成分への耐性が大幅に向上していることがある。であれば、画質に悪影響を及ぼす可能性のあるローパスフィルターを排除してしまおうというわけだ。

既に中級機位以上全製品でこれを実施している富士フイルムや、上級機にあり/なしの選択肢を提供するソニーなど、多くのメーカーが「ローパスフィルターレス」というチャレンジを始めている。

「ローパスフィルターレス」の良いところはレンズの光学性能をフルに引き出し、より高い先鋭感や解像度を得られること。被写体によってはモアレが発生するリスクもあるが、ハマった時の画質は本当に気持ちが良い。今後ますます製品点数が増えていくだろう。

この価格帯でも「ローパスフィルターレス」を実現。Xシリーズ最小、最軽量モデルとなる富士フイルム『FUJIFILM XQ1』(実勢価格=4万1700円)。
この価格帯でも「ローパスフィルターレス」を実現。Xシリーズ最小、最軽量モデルとなる富士フイルム『FUJIFILM XQ1』(実勢価格=4万1700円)。