スマホ&タブレット連携とシーン検索機能を強化! ソニーの新・定番ハイスペックレコーダー『BDZ-ET2100』

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3チューナー搭載の上位モデル。2TBの内蔵HDDに加え、最大2TBのUSB HDD増設に対応。無線LANを内蔵しており、設置場所を選ばないのも特長だ。またハードウエアとしてはリモコンのデザインを一新。コンパクトで持ちやすいデザインとし、よく使うボタンを大型化するなど、使いやすさを高めている。

地デジ録画番組の詳細内容を目次形式で一覧でき、見たいシーンの頭出しができる「もくじでジャンプ」は使い勝手が向上。出演者名などで番組のシーン単位の検索も可能になった。高画質回路には新開発となる「CREAS 5」を搭載し、4Kテレビ用の画質モードも備えるなど、画質・音質と機能性を向上させた。

■基本機能をチェック

<従来モデルを踏襲したメニュー画面>
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▲縦軸/横軸の移動でコンテンツや機能を選べる「クロスメディアバー」のほか、「らくらくスタートメニュー」も用意。イラスト付きの操作ガイドもあり、こちらはより初心者にも扱いやすい。

<自動録画機能「x-おまかせ・まる録」>
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▲出演者名などのキーワードを登録し、検索にヒットした番組を自動録画。自動録画の設定は10件まで保存することが可能だ。また、録画先としてUSB HDDを選択することもできる。

■話題の“進化ポイント”

番組持ち出し機能の「おでかけ転送」は、iOS、Androidのほか『PS Vita』などにも対応。さらに「Xperia」最新モデルなどの対応端末では新たにフルHD画質での持ち出しも可能に。幅広いデバイスで高画質での持ち出しが可能なのが特長だ。シーン検索機能「もくじでジャンプ」も細部が進化しており、全番組から出演者名などをシーン単位で探せる機能も追加された。

<スマホ・タブレット連携>
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▲「Twonky Beam」などのDTCP-IP対応アプリを使用することで各端末への持ち出しが可能。

<もくじでジャンプ>
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▲地デジ録画済み番組の詳細内容をネット経由で取得し、時系列で一覧表示。観たいシーンを選択すればすばやく頭出しができる。

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▲新たに、観たいシーンだけを選択して連続再生することが可能に。長時間の番組で観たい出演者だけを絞り込むのに便利だ。

<タイトル&コーナー検索>
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▲録画した番組の検索機能では、新たに「コーナー検索」が可能に。録画の履歴を利用し手軽にキーワード入力が行なえる。

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▲番組のシーン単位でもキーワードの検索が可能。好きなタレントなどが出演している番組はもちろん、録画されているCMもヒットする。

■注目の高画質機能

新開発となった高画質回路「CREAS 5」を搭載。映像信号処理が16bitとなり、精細感や階調性の表現力が向上。映画やスポーツ、ドラマなど番組表情報に合わせて自動で画質を調整する「おまかせ画質モード」を採用。モニター別画質設定では、「4Kテレビ」が加わり、組み合わせるテレビの選択肢が増えた。

<4Kテレビにも適応「CREAS 5」>
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▲「Super Bit Mapping」技術により、あらゆるテレビで16bit相当の高階調表現が可能。グラデーションや細かな色の変化を滑らかに再現する。

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▲組み合わせるテレビに合わせた画質モードに「4Kテレビ」が追加。より高精細で自然な映像を再現できる調整を施し、4Kテレビにも最適化された美しい映像を楽しめる。

■使い勝手をチェック

<スマホでもフルHD解像度でテレビが楽しめる!>
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▲『Xperia Z1』を使用してフルHD画質での番組持ち出しを試してみたが、映画でもテレビ放送と遜色のない鮮明な映像で楽しめた。番組転送を就寝中などにタイマー予約できるアプリのほか、タブレット用を高機能なリモコンとして使える番組管理・操作アプリ「RECOPLA」なども便利だ。

<リモコンが小型化し操作性を一新>
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▲小さい手でも持ちやすいコンパクトサイズで、よく使うボタンを大型化した新リモコン。ボタンも探しやすく、基本操作は快適だ。ただし、スライドパネルに収納されたダイレクト選局用の12キーはかなり小さくなり、隣のボタンを押してしまうこともあった。

■使い倒しインプレッション

派手な進化はないが、完成度が非常に高い

多面体デザインや新リモコンが目新しいものの、基本的には従来モデルの熟成型=大きな進化はないと思っていたが、実際にはかなり使い勝手が良くなっていると感じた。第一に操作のレスポンスが向上しており、クロスメディアバーや番組表もサクサクとよく動き実に快適だ。

新エンジン「CREAS 5」による画質向上はなかなかの見所。テレビ放送を観ていても、地デジで目立ちやすいノイズがよく抑えられ、それでいて細かいディテールも精密に再現できる。BDソフトの視聴もくっきりとした鮮やかな再現で、最新の映画の高密度な映像も十分堪能できた。音質についても、セリフの明瞭度やサラウンド感が豊かに描き出されることに感心した。

テレビ視聴をより楽しくする「もくじでジャンプ」は、観たいシーンを複数選択して再生できるようになったのが便利。気になるニュースや面白そうなコーナーだけを見られるので、視聴時間の節約にも効果的だ。欲を言えば、これらの観たいシーンだけを集めてBDにダビングできるとなおうれしいところ。

定評ある自動録画機能「x-おまかせ・まる録」の番組検索の精度の高さはきちんと踏襲されているし、番組名予約で同じタイトルのドラマをまとめて録画予約できるなど、予約のしやすさは随一だ。さらに、「タイトル&コーナー検索」はよく見る番組の出演者などをリストアップするので、キーワード入力不要で番組探しができるのも重宝した。

スマホとの連携では、フルHD画質の持ち出し番組の画質に感動。5型程度の画面と言えども、極めて精細で実に観やすい。持ち出し番組はタイマー予約もでき、持ち出しの操作を省略することが可能。これならば、好きな番組を手軽に持ち出し、通勤中や休憩時間に楽しむような使い方が簡単にできる。移動中などに頻繁にテレビを楽しみたいユーザーは重宝するはずだ。

スムーズな操作感の向上と、全体的な使い勝手の向上によって、ソニーならではの多彩な機能が積極的に使えるようになったのが特長。進化が地味な新モデルとも感じていたが、使うほど良さがわかる、高い完成度が魅力的だ。

■結論

スマホ・タブレット連携で選ぶなら!

レスポンスの良い操作性、充実した高機能は、初心者からベテランまで広くおすすめできるが、本機最大のポイントはスマホへのフルHD転送対応だと感じる。『Xperia Z1』以降の端末を使い始めた人なら、その画質を存分に引き出せるはず。スマホを買い替えて、レコーダーとの連携に物足りなさを感じた人にこそ本機を試してみてほしい。

■スペック

サイズ:W430×H46.5×D294mm(突起部含む)
重量:3.5kg
記録可能メディア:BD-R/RE(3層/4層対応)、DVD-R/-RW
内蔵HDD:2TB
録画時間:約177時間(BSデジタル/DRモード)~約2003時間(ERモード)
チューナー:地上・BS・110度CSデジタル×3
出力端子:HDMI、光デジタル音声
入力端子:コンポジットビデオ、アナログ2ch音声
USB端子:背面×1、前面×1
ネットワーク:LAN端子×1、内蔵無線LAN

文/鳥居一豊