小型で軽く、長時間駆動を実現したWindowsタブレット『dynabook Tab VT484/26K』

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『dynabook Tab VT484/26K』は、片手で軽々持てる約445gという軽さながら、Officeソフトまで動作するフル機能のWindowsタブレット。CPUにはクアッドコアの「Atom Z3740」を搭載し、消費電力を抑えつつも十分な性能を確保している。
ストレージは64GBのフラッシュメモリ。Windows機として考えると容量が少ないと思うかもしれないが、microSDカードスロットを装備しているので問題はないだろう。フロント、リア共にカメラを装備。独自ソフトの「TruCapture」を使えば、ホワイトボードや紙の資料を電子化するのも簡単だ。また、Officeを始め、動画編集、テレビやHDDレコーダーとの連携ソフトなど、付属ソフトが充実しているのも見逃せないポイントだ。

■基本機能をチェック

カメラはフロント・リアの両面
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▲フロントには約200万画素、リアには約800万画素のカメラを装備。おとなしめな色味でノイズはあるが、少し暗い部屋でも明るく撮れた。

容量不足を補うmicroSD
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▲画像や音楽、動画などのデータを逃がすのに便利なmicroSDカードスロットを装備する。

ステレオスピーカーを装備
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▲スピーカーはステレオで、小さいながらも音質は良好。特に、ボリュームを上げても音が割れないのが良い。

■dynabook Tab VT484の工夫!!

本体の上部には、microHDMIとmicroUSB端子を装備。充電はこのmicroUSB端子から行なえる。また、変換ケーブルを使えば、通常のUSB 2.0ポートとして利用可能。USBメモリはもちろん、マウスやキーボード、周辺機器を接続できる。そのほか、本体の背面は、小さな凹凸のあるザラっとした手触り。滑り止めとして機能するだけでなく、長時間の使用でも熱を感じにくく、また、指紋なども目立たないデザインとなっている。

充電ポートも兼ねるmicroUSB
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▲別途変換ケーブルを用意すれば、周辺機器が接続可能。ただ、充電ポートも兼ねているため、充電しながらの利用はできない。キーボードを使うならBluetoothが良い。

凹凸のあるデザインで滑りにくい
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▲背面は小さい凹凸のあるデザイン。滑りにくいだけでなく、キズや指紋汚れなどが目立たないのがうれしい。

データ引っ越し用の専用ソフトを用意
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▲別のPCから、Windowsの設定やメール、書類といった個人ファイルをコピーできる。最初の環境構築時に最適だ。

■充実のソフト

ビジネスでは必須とも言える、「Microsoft Office Home and Business 2013」、動画編集の「Corel VideoStudio X6」、ネットラジオが聞ける「AUPEO!」など、付属ソフトが充実するのも本機の魅力だ。独自プリインストールソフト「TruCapture」は、書類などの電子化に便利で、斜めから撮影しても補正できるほか、光の映り込みも除去できる。

書類を手軽に電子化できる
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▲斜めから撮影した書類も、まるで正面から撮影したかのように補正してくれる「TruCapture」。情報の電子化に活躍してくれる。

BGMに最適なネットラジオが聞ける
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▲好きなアーティストやトピックスなどを選ぶと、さまざまな曲が次々に再生される「AUPEO!」。リラックスしたい時のBGMなどに最適だ。

PC画面の録画から編集まで可能
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▲PC画面を録画できる「Corel ScreenCap X6」、動画編集の「Corel VideoStudio X6」、静止画編集の「Corel PaintShop Pro」などが付属。

■使い倒しインプレッション

「8型の小さな画面でWindowsをタッチ操作するのは無理だろう」というのが、触る前に予想していたこと。と言うのも、13型クラスのタッチ対応ノートですら誤押しすることが多く、さらにタッチ時に液晶が揺れたり動いたりしてしまうため、結局はタッチパッドやマウスに頼ることになっていたからだ。
しかし実際に触ってみると、この予想は良い意味で裏切られた。まず驚いたのが、太い親指でも正確に操作できることだ。もちろん、ウィンドウの最大化、最小化、閉じるといったように並んだボタンも狙った通りに押せるし、慣れてくると、タイトルバーをドラッグしたウィンドウの移動と、タイトルバーの境界をドラッグしたウィンドウサイズの変更とを、使いわけることすらできた。また、タッチ操作はストアアプリとの相性が良く、Web閲覧やメールのチェック、Twitterなどであれば、iPadやAndroidに負けないくらい使いやすい。
そんな本機の最大のメリットは、フル機能のWindowsを採用し、家や職場で使っているソフトがそのまま動くこと。標準装備のOfficeは、もちろんマクロが動作するし、互換ソフトと異なり、Wordのファイルを開くとレイアウトが崩れてしまう、といった心配もない。しかし、画面の解像度が1280×800ドットと狭く、ソフトキーボードを表示すると画面の半分ほどが隠れてしまうため、タッチ操作で全て済ますというのはやはり難しい。快適に使いたいのであれば、Bluetoothキーボードを一緒に持ち歩きたいところだ。
CPUがAtomというと性能の低さが心配になるかもしれないが、4コアの「Atom Z3740」(「Bay Trail-T」)を採用していることもあり、思いのほか動作は快適。とは言え、Core iと比べると性能は半分以下となるため、過信は禁物だ。特にゲームは厳しく、ブラウザゲームであればなんとかプレイできるものの、本格的なものは難しい。
そのため、性能面では割り切りが必要となるが、445gという軽さ、11時間という駆動時間の長さは、iPadやAndroidタブレットと比べても見劣りしない。普段はストア アプリを活用してタッチ操作メインの軽量タブレットとして使える上、いざという時はWindowsソフトを起動し、その場で業務をこなせるというのが心強い。

■結論

タブレットとPCの2台持ちの人に最適!

会社では仕事で使うソフトが指定されていることが多く、そのほとんどがWindows用ソフト。iPadやAndroidのタブレットとは別に、ノートPCまで持ち歩いている、という人は少なくないはずだ。そんな人におすすめなのが本機。ネット端末としても、Windows機としても使えるため、ノートPCを持ち歩かずともこれ1台で済むのがうれしい。

■SPEC
OS:Windows 8.1 プロセッサ:Atom Z3740(1.33GHz×4) メモリ:2GB ストレージ:64GB SSD ディスプレイ:8型(800×1280ドット) サイズ/重量:W135.9×H213×D10.7mm/445g インターフェイス:microUSB 2.0×1、microHDMI出力×1、microSDカードスロット×1、ヘッドホン端子 通信機能:無線LAN(802.11a/b/g/n)準拠、Bluetooth 4.0 公称バッテリー駆動時間:11時間

文/宮里圭介 撮影/松浦文生