ゲームレビュー/ゼルダの伝説 神々のトライフォース2(後編)

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迷宮の謎を解き、先に進んでいくことだけが本作の楽しみ方ではない。冒険の出来事を他のプレイヤーと語り合ったり、すれちがい通信でやってきたシャドウリンクと戦ったり。後編はディープな楽しみ方をチェック。
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■交流する楽しさ
自分だけのゲーム体験を
他のプレイヤーと共有する楽しみ

「ゼルダの伝説」シリーズと言えば、8つ前後の迷宮(ダンジョン)をクリアして、トライフォースの破片(または別の何か)を集めていくというのが2つの様式美。だが『神々のトライフォース2』では迷宮の数はいつもの倍近く存在し、もちろんそれぞれの迷宮で、手ごわい謎とボスがプレイヤーを待ち受けている。

今回は謎解きもボス戦も「気が付いてしまえば難しくない」というものが多いので、1回目のプレイは何も参考にせず、自分のひらめきだけを頼りにプレイするのがお勧め。ネットなどで答えを見てしまう誘惑に立ち向かっていただきたい。
ちなみに、筆者が特に気に入っている迷宮は”はぐれ者のアジト”。迷宮に踏み入っていくときはリンクの行く手を阻んだ○を、○○○に即興的に活用して○を○○○○にしたときは本当に○○だった(自主規制)。ぜひ予備知識なしでプレイしていただいて、皆さんにも感動していただければと思う次第だ。

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▲ただ、本当に行き詰ってしまった方や、要素の見逃しが気になってしまう方のために”ヒントメガネ””ヒントおばけ”という要素も用意されている。答えそのものを見ずに、謎解きの手がかりを得られる。

また、攻略する順番がプレイヤーによって変わるゲームなので、主人公リンクの成長具合や持っているアイテムの違いにより、苦労したポイントが変わってくるのも面白いところ。筆者は身の回りの人間や、ソーシャルネットワークサービス上の知り合いと本作の話をしたことがあるが、同じゲームの話をしているのは確かなのに、自分が遊んだゲームとは別ものように感じられることもあった。

こうした感想やプレイ体験を、Miiverse(ミーバース)(任天堂版のツイッターのようなもの)を使って他のプレイヤーと共有できるのも本作のいいところ。面白い画面写真や鋭い視点の意見、あるあるネタなどを投稿すると、ときにはそこからゲーム談義が盛り上がっていくことも。また、「そうだね」という共感を得られるだけでも充分楽しい。利用にはニンテンドーネットワークIDを作る必要はあるが、Miiverse(ミーバース)自体は本当に気軽に楽しめるものなので、どんどん試してみてほしい。

■すれちがい通信
ものは試しに遊んだら
想像以上に楽しめた要素

アクションゲームが好きな筆者としては、本作の難易度は「ちょっとマイルドかな?」と思えるものだったが、そんな筆者でも熱くなれたのがすれ違い通信を使った疑似対戦。『ニンテンドー3DS』を持ち歩き、他のプレイヤー(の持ち歩いている3DS)とすれ違うと、相手が育てたリンクが”シャドウリンク”としてハイラルのどこかに現れ、いつでもバトルを申し込めるようになる。

もちろんシャドウリンクはコンピュータが操作するのだが、相手の強さや持っているアイテムなどは、相手の最新のプレイ状況が反映されている。ちなみに、古くからのシリーズファンであればバトル中のBGMを聴いて思わずのけぞること間違いなし。影のリンク(厳密にはシャドウリンクとは別ものと思われる)が初登場したゲームである『リンクの冒険』の、迷宮内のBGMのアレンジバージョンが使われているのだ。じつにわかっている選曲である。

いや、任天堂のオフィシャル作品に対して「じつにわかっている」と褒めるのもちょっと変だが……。

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▲さまざまな強さ、さまざまなアイテムを持ったシャドウリンクがプレイヤーの訪れを待つ。待っている場所はカカリコ村の立札で確認することができる。「教会の前で待つ」「リンゴの木の下で待つ」などと、文面はどこか決闘風。

シャドウリンクの強さはさまざまで、あっさり倒せる者もいれば、簡単には太刀打ちできない者もいる。本作は単にエンディングを見るだけなら、ハートの器集めや、アイテムの強化などはあまり突き詰めなくてもいいのだが、シャドウリンクとのバトルを有利に進めたいなら話は別。戦力強化のため、世界をすみずみまで探索したくなってしまうだろう。

■まとめ
ほどよいボリューム感も
大きな魅力の1つ

本編の内容がしっかりしているだけでなく、すれちがい対戦やクリア後のハードモードなど、遊びこめる要素も備えた『神々のトライフォース2』。とは言え、大人のゲーム好きが無理なくクリアできるほどよいボリューム感なので、ゲームを気軽に楽しみたい方こそぜひ遊んでいただきたい。

なおこれは完全に余談だが、本作には鬼ごっこや竹とんぼ、だるま落とし、ベーゴマといった、非デジタルな昔の遊びの感覚が散りばめられているような気がする。筆者は本作を通じて昔の『ゼルダ』の楽しさだけでなく、それらの遊びの楽しさも思い出してしまうのだが、はたしてこれは筆者だけの個人的な思いなのか、それとも多くの人が感じていることなのだろうか。
早速、Miiverse(ミーバース)で聞いてみようと思う(笑)。

ゼルダの伝説 神々のトライフォース2
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●ハード:ニンテンドー3DS
●発売日:発売中(2013年12月26日発売)
●価格: 4800円(パッケージ版/DL版)
●ジャンル:アクションアドベンチャー
●プレイ人数:1人
●メーカー:任天堂

公式サイト
http://www.nintendo.co.jp/3ds/bzlj/

©2013 Nintendo
※『ニンテンドー3DS』の3D映像は本体でしかご覧いただけません。掲載している画面写真は2D表示のものです。
文/高橋祐介