ケータイジャーナリスト石野純也が世界のスマホ市場をレポートVol.02(前編)

ƒvƒŠƒ“ƒg
世界のスマホ事情を、ケータイジャーナリストの石野純也がお届けするこのコーナー。第2回目は、米・ラスベガスで開催された家電見本市CESで見えてきた、ウエアラブル市場を解説する。

CESで見えてきた
ウエアラブル端末の可能性

日本でも『Fitbit』や『UP』といった、スマホと連携するリストバンド型の端末が注目を集めるようになった。こうした機器を「ウエアラブル端末」と呼ぶ。文字通り体に身に着けて使用するデジタル機器のことだ。ウエアラブル端末の先進国は、やはり発祥の地である米国。MM総研の調査によると、2013年度の販売台数予測は227万台。40万台の日本と比べ5倍以上の規模で、先行して市場が拡大している様子が読み解ける。
「BEST BUY」を始めとする家電量販店を見てみると、店頭にはウエアラブルコーナーができており、リストバンド型のヘルスケア製品やスマートウォッチが、ところ狭しと並べられている。スマホやタブレットと同様、ウエアラブル端末が市民権を得ていることがわかった。
2014年は、このウエアラブルが本格的に飛躍する1年ではないかという見方がある。1月6日から米・ラスベガスで開催されたCESでも、こうしたトレンドを意識した製品が数多く出展されていた。中でも、目立っていたのが「スマートウォッチ」や「スマートグラス」といった製品。スマートウォッチは、スマホと連動して着信を腕で確認したり、スマホを遠隔操作したりといったことができる時計型の端末で、昨年は、ソニーやサムスンもスマートウォッチを発売して、話題を集めたことは記憶に新しい。CESでは、ファッション性を高めて着信の通知をLEDだけに留めてシンプルにした端末や、逆に時計単体で通信でき、超小型のスマホとして利用できる端末などが出展されていた。
アイウエア型端末も、今年のCESでは一気に出展数が増えていた。昨年開発者向けに発売された『Google Glass』に続けとばかりに、さまざまな情報を表示できるメガネ型の端末がブースをにぎわしていたのが印象的だった。
ただ、これはあくまで全体的なトレンドであって、CESに出展された製品がすぐに爆発的なヒットにつながるとは考えにくい。これは、ソニーの平井一夫社長がIFAのグループインタビューで述べていたことだが、ウエアラブル端末は「不動産価値が高い身体の奪い合い」になる。例えば、腕時計であればデザインの好みは十人十色。服装によっても、スマホ以上に合う、合わないが出てきてしまう。例えば、ここで紹介しているスマートウォッチを、カッチリとしたスーツに合わせるのは難しいように思える。アイウエア型端末についても同様で、腕時計以上に隠しようがない顔に身に着けるものだけに、一般層に浸透させるハードルは恐ろしく高い。

CESで出展されたウエアラブル端末の1部を紹介
review20140121_1
▲省電力なミラソルディスプレイ採用の『Toq』。

review20140121_2
▲通知機能がシンプルで、見た目も一般の時計に近い。

review20140121_3
▲一般的なメガネと同等サイズに、HDカメラ内蔵。

review20140121_4
▲文字などを読み上げる視覚障害者向けのメガネ端末。

米国の家電量販店を調査!!

review20140121_5 review20140121_6
▲「BEST BUY」には、大きなウエアラブル端末のコーナーが設けられていた。中でもリストバンド型は、製品数も多い。

後編に続く
1月25日発売の本誌デジモノステーションではフル版を掲載中!!


石野純也 プロフィール
出版社勤務時代に数々のケータイ関連誌を立ち上げた後、ケータイジャーナリストへ転身。今秋は電子書籍「ソーシャルゲームの最新トレンド!」(KADOKAWA)を上梓した。