CESで見えてきたウエアラブル市場を解説(後編)

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世界のスマホ事情を、ケータイジャーナリストの石野純也がお届けするこのコーナー。第2回目は、米・ラスベガスで開催された家電見本市CESで見えてきた、ウエアラブル市場を解説する。

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さまざまな展開を想定した
新ジャンルを支える製品群

こうした製品そのものを作るアプローチに対し、ソニーやインテルはウエアラブルのプラットフォーム作りに乗り出した。ソニーは、加速度センサーやNFCを搭載した『Core』を開発。加速度センサーやNFCといった機能だけを盛り込んだコンパクトな製品で、リストバンドなどに装着して利用する仕組みだ。ウエアラブル端末からIT製品としての機能だけを抽出した、その名の通りCore(核)だと考えれば、理解しやすいかもしれない。
『Core』には1つだけボタンも付いており、これによって感情まで記録できるという。同時に発表した『SmartBand』は、この 『Core』を取り付けるためリストバンド。ソニーでは、ほかにもさまざまな展開を考えているようだ。こうした仕組みによって、他社とのコラボも容易になる。ファッションブランドが 『Core』を内蔵可能な腕時計を作るといったこともできるだろう。ウエアラブルと人との距離を縮める製品として、2月に予定されている正式発表に注目したい。
インテルの発表した『Edison』のアプローチもこれに似ているが、 『Core』よりもさらに高機能だ。『Edison』は、SDカードにデュアルコアCPUやストレージ、メモリといったPCの機能を組み込んだ製品で、身に着けるものを簡単にコンピュータにすることができる。スマートウォッチやスマートグラスの基盤になりうる技術と言えるだろう。CESでは、車のオモチャやコップのほか、赤ちゃん用の体温センサーに『Edison』を組み込んだデモを行なっていた。CPUやメモリを内蔵するため、ウエアラブル以上の応用が期待できる。
ソニーの『Core』やインテルの『Edison』のように、プラットフォームとしてウエアラブルを支える製品が出てきたことは、2014年の大きな特徴と言えるのかもしれない。

世界最大の家電見本市CESで注目した製品はこれ!!
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ソニーモバイルコミュニケーションズ
SmartBand&Core
国内発売未定

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▲『Core』を組み込むだけで、“機器”となる。デザイン性に富んだ製品も期待できる。

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▲NFCといった機能は、全て手前の『Core』に集約。バンドは、その器にすぎない。

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インテル
Edison
国内発売未定

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▲CPUやメモリを入れた超小型PCで、さまざまな機器への導入を想定。


石野純也 プロフィール
出版社勤務時代に数々のケータイ関連誌を立ち上げた後、ケータイジャーナリストへ転身。今秋は電子書籍「ソーシャルゲームの最新トレンド!」(KADOKAWA)を上梓した。