さらにデキるようになったロボット掃除機「ココロボ」

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強力な集塵システムと複数の高機能センサーをフル活用。部屋中の隅々まで移動して、掃除を行なってくれる直径約30㎝の小型ロボット掃除機。それがシャープ「COCOROBO」シリーズ最新モデルの『RX-V200』である。
本機の特長はその高い掃除能力に加えて、無線LANやスマートフォンとも連携でき、部屋中の家電を屋内屋外問わず遠隔操作できるリモコンになることだ。さらに同社のオーブンレンジや冷蔵庫など、さまざまなシロモノ家電に搭載されるようになった独自のコミュニケーション機能「ココロエンジン」の進化によって、クラウドサービスとの連携から天気予報をユーザーに伝えてくれる新機能にも対応している。

■基本機能をCHECK!!

ロボット掃除機として隅々までしっかり掃除

日本の住環境は欧米の平均的なそれと比べ、狭いところが多い。その意味で直径約30㎝というコンパクトなボディは、まさに日本の家屋向き。「おまかせ」以外にスポットや壁際を重点的に掃除させるモードなど、掃除したいところを細かく設定することもできる。

直径約30㎝とコンパクトな円形ボディ

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一般的なロボット掃除機が直径約35㎝であるのに対し、本機は約5㎝小さい直径約30㎝とコンパクト。狭い隙間にもスッと入っていって掃除する。

障害物や段差を複数センサーで検知

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前方に複数搭載された超音波センサーにより、透明の窓ガラスも壁として検知。階段などの段差も底面の複数センサーが判断し、落下を防いでくれる。

上から取り出せる使いやすいダストボックス

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上蓋を開けると取り出せるダストボックスは、ゴミ捨て時にいちいち本体を持ち上げなくて済むのでラク。ゴミ捨て時もボタンを押すだけだ。

■RX-V200の独自性

スマートフォンとの連携で家電コントローラーに

専用アプリ「COCOROBO SQUARE」をスマートフォンにダウンロード。本体を無線LANと接続した上で登録する。自宅の中で操作する場合は「おうちモード」を、屋外から遠隔操作する場合は「おそとモード」を起動する。例えばスマートフォン経由で外出先から部屋の様子を知りたい時には、本体が90°ずつ回転しながら写真を撮影し、スマートフォンに送信。さらにエアコンや空気清浄機など、予め家電の機能をリモコンを使って学習させれば、外からスマートフォンで操作可能。家電などを消し忘れた時に便利だ。

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「おそとモード」から「りもこん」を選択すると、設定したさまざまな家電を最大10機種まで登録、操作できる。予め部屋に設置されている家電を方眼上の画面に記し、それぞれに屋外でも使用したい機能を学習させておくことで、自由に使用可能だ。

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アプリの「かんさつ」ボタンを押すと、本体が90°ずつゆっくりと回転しながら、周囲の模様を撮影。4枚の写真がスマートフォンに送られてくる。例えば、ペットの様子が気になる時に、はたまた防犯目的に。外出先から留守中の部屋の様子を、スマーフォンで手軽に確認できるのだ。また、室内の温度や湿度の状況を常時表示してくれるのも便利だ。

■注目の通話&会話機能!!

専用アプリ「ココロボ~ド」でCOCOROBOと会話

専用アプリ「ココロボ~ド」は、「COCOROBO」と会話できるだけでなく、家族それぞれが登録すれば、クローズドのコミュニケーションアプリとして使える。例えば夏に部屋の温度や湿度が異常に高くなった場合には、本機が検知して、スマートフォンにその旨を送ってくれる。留守中の家の状況が気になる人には便利な機能だ。また、外出先から命令シールを使うことで、例えば帰る前に部屋を掃除させたり、防犯目的で照明を点けたり、ペットの様子を見るため、写真を送ってもらったりすることが可能だ。

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シャープIDなどを登録後、「ココロボ~ド」にログインして、本機を登録。家電シールで掃除をしてもらったり、他の家電の電源を入れてもらったり、「COCOROBO」とおしゃべりしながら、さまざまな家電までも操作できる。「ウェザーニューズ」の情報ソースとクラウド連携。本機のクラウド音声サービス機能をオンにすることで、「天気を教えて」などの台詞に、明日の天気予報と気の利いた一言で答えてくれる。挨拶などにも返答するので愛着が湧いてくる。

■プロが使い倒す! リアルレビュー

最新ロボット掃除機でまず気になるのが、掃除能力だろう。直径約30㎝と小型で、小回りも利き、吸引力も強いので掃除力は高い。駆動音も小さく、テレビなどを観ながら動かしたとしても、音がほとんど気にならないのも好印象だ。実際、全面フローリングの床面で試したところ、12畳ほどの部屋でも、隅々までキレイに仕上げてくれた。ただ、ラグが敷いてある場合、ややスローな動きがゴミを取る際には役立つが、1㎝強程度のラグに乗り上げる際、何度か引っかかり、方向や角度を変えて乗っかる動きを見せていた。動きに力強さが加われば、より高い評価になっていただろう。
ゴミを捨てる際、ダストボックスを上から取り出せるのもうれしいポイントだ。取っ手を引き上げ、ゴミ箱へ持って行き、ボタンを押せばゴミが落ちる。ダストボックスが水洗いできるのも◎だ。その上で、スマートフォン連携機能や家電リモコン機能も非常に便利。実際に自宅でエアコンを消し忘れて出掛けてしまった時、予めエアコンの電源機能を学習させておいたので、スマートフォンからエアコンの電源を消せた時にはかなり助かった。赤外線リモコンを搭載する家電なら、シャープ製以外の家電でも最大10機種まで操作できるので、さまざまな家電の“電源”を覚え込ませておくだけでも、大きな安心材料になるはず。ただ、そういった便利機能の設定には少しハードルがあるのも事実。無線LANを本体に読み込ませる際にも、通常の家庭でパスワードなどを使っている場合、自動では読み込ませることができない。PCとUSBメモリを使い、本体のUSBスロットからデータを書き込むことで可能となるが、そういったことが苦手な人々にとっては難儀な作業だ。アプリのダウンロード、本体とのペアリング、IDの登録、家電機能をリモコンで学習させるなど、便利な機能をちゃんと使いこなすまでには、時間と手間が掛かる点は今後の改善点として要望したい。
とは言え、白物家電の最新トレンドであるスマート機能を、これほどカジュアルに使える点は十二分に評価できる。今後の進化次第で、スマート家電のデファクトスタンダードにもなりうるかもしれない。ロボットとの未来の生活を一足先に味わいたい人は、十分買う価値がある一台であると断言したい。

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掃除ロボットにとって苦手なエリアの1つがダイニングテーブルの下。イスの脚が多く並んでいて、複雑な動きを必要とされるからだ。本機はボティが小さく、動きもゆっくりで、小回りが利くので、脚の周囲までブラシでゴミを取り除くことができる。

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メーカーを問わず、赤外線リモコン対応機種なら、最大10機種までスマートフォンから遠隔操作が可能。ついやってしまう家電の消し忘れともおさらばだ。外出先から部屋を確認できる遠隔カメラ機能は便利だが、暗めの部屋だと、あまり状況がわからない時もあるので過信は禁物である。

■結論

真の新しモノ好きにこそオススメしたい

ロボット掃除機自体がまだ新しいジャンルの家電だが、中でも最新&最先端な機能が数多く詰まっている本機。だからこそ、その価値がわかる真の新しモノ好きにこそオススメしたい。部屋をしっかりと掃除してくれた上、家電の最新トレンドである“スマート家電”を手軽に実用化できるなら、実勢価格約13万円という価格も納得かも。

■SPEC
集じん容積:0.1リットル 電源(充電台):AC100V 50Hz/60Hz 本体電源方式:充電式(バッテリー:リチウムイオン電池16.0V 3.0Ah) 本体外形寸法:W304×H99×D304mm 本体質量:2.7kg(バッテリー含む) 充電時間:約4時間 掃除運転時間:最長約100分 付属品:リモコン、充電台、クリーニングブラシ、交換用サイドブラシ1セット(2個)、バンパークッション

文/滝田勝紀 撮影/星 武(estrellas)