渋滞中は自動で、郊外では自分で運転、SF映画のような未来が現実に!?

スマート化やクラウド連携がますます進行しており、空想していたSF映画のような未来のクルマ社会が家電見本市「CES 2014」で見られたという。工学修士を持つモータージャーナリスト川端由美氏の現地レポート。

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CESは、今や“カーエレクトロニクスの祭典”でもある。

数年前、「最後に残されたインターネット不在地帯」と揶揄された自動車業界だが、安定した3G/4G LTE回線とクラウドが浸透し始め、急激にネットワーク化が進み始めている。

要因のひとつとして、米国で2年後にデジタルネイティブ世代が運転をし始めることが考えられる。彼らにとって、例え運転中でも通信が確保できて、SNSとつながっていることは、息を吸うのと同じぐらい当たり前のことだからだ。

そんな彼らが夢中になるトピックスはそのままCESで披露された“クルマが描く未来”と直結する。

例えば、アウディが次世代車載情報システム『アウディ コネクト』搭載車で披露した自動駐車のデモンストレーションや、BMWが「サムスン」の『GALAXY Gear』にBMW『i3』の専用アプリを用意して、充電状況を知ったり、エアコンの遠隔操作をできるのがそれだ。

今後、通信や家電の技術をクルマがさらに取り入れ、法整備が追い付くことで、よりスマートな形で自動運転が実用化され、かつバッテリー残量を気にしないで済むWi-Fiルータが車載標準されることは間違いないだろう。

つまり、渋滞中はクルマに運転を任せて、スマートフォンと車載システムをBluetoothで接続し、メール機能やアプリを使って仕事をする。郊外の気持ち良い道では自分でハンドルを握り、運転を楽しむ。そんな未来はもうそこまできている。

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