スマートテレビの大本命「ハイブリッドキャスト」を“ソチ”で試してみた!

いまだ明確な定義が定まらぬ「スマートテレビ」。スマホ感覚でのアプリ追加やクラウドサービスとの連携など、各社さまざまなかたちを模索している。昨年夏頃から対応テレビ(東芝「REGZA Z8」シリーズなど)が登場している「ハイブリッドキャスト」もそんなスマートテレビ技術の1つ。地デジ(放送)とインターネット(通信)を融合させることで、従来テレビでは不可能だったサービスを提供できるとしている。

サービス開始当初はちょっとリッチなデータ放送的な内容に過ぎなかったハイブリッドキャストだが、先日行なわれた冬季ソチ五輪では大活躍。NHKによる本格的なハイブリッド活用が実施され、放送中競技の「巻き戻し(時差再生)」が実現したのだ。これにより、もう1度観たい決定的な瞬間を繰り返し再生したり、途中から見始めた競技を最初から追いかけ再生するなどいったことをテレビ単体で実行可能に。これは地デジとしては極めて画期的なこと。まるでレコーダーに録画したかのような感覚でソチの興奮を満喫できた。
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より自由度の高いインターネット技術を活用できるハイブリッドキャストの可能性は無限大だ。「巻き戻し」などはほんの序の口。スポーツ中継で複数アングルの映像を任意に選択して表示できる「マルチビュー」や、観ている番組と手元のスマホの表示が連動する「セカンドスクリーン」など、今後もさまざまな展開が予定されている。

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なお、ハイブリッドキャストを楽しむためには対応テレビに加え、番組側の対応も必須。現在は、NHKの人気クイズ番組「双方向クイズ 天下統一」がAndroidスマホとの連携を実施しているほか、3月7日にはフジテレビ初のハイブリッドキャスト対応番組として「人狼~嘘つきは誰だ?~」も放送される。こちらも「セカンドスクリーン」を利用したクイズやゲームが提供される予定だ。

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(山下達也/ジアスワークス)