6万9800円の激安3Dプリンター『ダヴィンチ 1.0』の発表会に行ってきた!!

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今年2月中旬頃から、Amazonなど、一部インターネット通販事業者で予約受付が開始されていた、台湾XYZプリンティング製低価格3Dプリンタ『ダヴィンチ 1.0』。直販価格:6万9800円という設定は、国内で正規販売されている完成品3Dプリンター(熱溶解積層方式)としては最安値。3月18日からはビックカメラやソフマップの一部店舗でも販売が開始されている。消費税増税直前の発売となったが、増税後も価格は6万9800円のままとなる。

発売と同時に行なわれた記者向け発表会では、その実機が初お目見え。低価格ながらしっかりとした作りのボディ、20×20×20cmまでという家庭向けのものでは最大クラスとなるプリントサイズなどをアピールした。

そんな『ダヴィンチ 1.0』の掲げるヴィジョンはずばり「誰もが使える3Dプリンタ」。国内法人を立ち上げ日本語によるサポートを提供するほか(1年間の無料サポートに加え、使い方ビデオの提供などを予定)、しっかりとした筐体によって設置性、静音性、防臭性などを高めたという。マテリアル(ABS樹脂)をしっかりとカートリッジに収納している点も使いやすさを向上させている点もポイントだ(現行3Dプリンタの多くはむき出しのロール状)。マテリアルはホワイト、ブラック、レッド、ブルー、イエロー、グリーンの6色が用意され(今後12色まで追加予定)、各色3280円。

なお、『ダヴィンチ 1.0』は、その名の通りXYZプリンティング製3Dプリンタ1号機。記者発表では今後のロードマップも発表され、デュアルヘッドで2色のマテリアルを利用できるようにした『ダヴィンチ 2.0』、それをさらに無線LAN対応にした『ダヴィンチ 2.1』の開発が表明された。両者とも価格未定で年内発売予定。

●記者会見会場における『ダヴィンチ 1.0』インプレッション

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プリントサイズが競合製品よりも大きいことが本機の売りだが、その分本体サイズも大きめ(W468×H558×D510mm)。上部がメンテナンスハッチとなっているため、上に物を置くこともできない。購入時はまず自宅に置けるかから検討する必要がありそうだ。また、本体重量も23.5kgとかなりのもの。安定性を確保するためにあえて重くしている面もあるのだろうが、男性でも移動させるのに苦労しそうだ(左右に持ち手が用意されているのは◎)。

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利用にはPCとの接続が必須。PCからプリンタを操作するかたちとなる。対応するOSはWindows XPおよび7以降/Mac OS X 10.8以降。専用アプリ「XYZware」は無償提供されるが、3Dデータのプレビュー&プリントのみ可能で、3Dデータの編集機能はもたない(今後提供予定もないとのこと)。

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プリント開始前には「キャリブレーション」動作が行なわれ、自動的にプリント精度の最適化が行なわれる。気になる積層ピッチは0.1~0.4mmの可変式。数字を小さくすることで精細な、大きくすることで高速な造形が可能になるという。なお、最小値の0.1mmはこのクラスの製品として平均的な数値だ。数分~十数分のヘッド加熱が終了するとプリント開始(写真は温度状況を知らせるディスプレイ)。

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プリントが開始されると動作音と共にヘッド部分からしぼり出されるようにマテリアルが抽出され、積み上げられていく。会見会場でのプレビューだったため正確な検証ではないのだが、同クラス製品と比べて動作音はやや小さく感じた。熱溶解積層方式特有の刺激臭もケースのおかげでかなり軽減されている。

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プリントにかかる時間は写真のネームプレートのようなもので15分程度(展示スタッフ談)。構造が複雑になるほどプリント時間が長くなるのは既存製品同様だ。

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製品パッケージには清掃用ブラシや出力ベッド部に塗布するノリ、USBケーブルなどが付属。珍しいものとしてはヘッドクリーニング用の針金(ヘッド部の詰まりを取り除くのに利用)も同梱されていた。

(山下達也/ジアスワークス)