意外と簡単! 外付SSDでMacが爆速マシンに

購入した当初はサクサク動いていたパソコンも、1、2年経つうちに起動の遅さが目につくようになりイライラするという経験は誰にでもあるだろう。特にMacの場合は、本体を買い換えないままOSだけをアップグレードして、起動やレスポンスが徐々に遅くなっていったという人は多いはず。そんなパフォーマンスが低下した自宅のMacを簡単に高速化できる方法としておすすめしたいのが、外付SSDによるプチ自作だ。

自作と言っても、分解、換装、ドライバーといった工作系の技術とは無縁で、Macに外付SSDをUSB接続し、そこに起動ディスクをインストールするだけ。要するにMacのシステム全体を外付SSDにコピーして、そこからOSを立ち上げるだけで、Macのスピードを劇的に上げることができる。

実は近年のMacは、内蔵ディスクでなくても外部USB記憶装置からOSを立ち上げることができる。Macの中にOSが入っていなくても、外付の記憶デバイスに簡単にOSの「クローン」を作成することができるのだ。Macをわざわざ分解してHDDをSSDに換装しなくても、USB接続のクローンOSを作ることで、あなたのMacがSSDによる爆速マシンに生まれ変わるというわけだ。

ここでは2012年に発売されたiMac(21.5-inch, Late 2012)にIntelのSSDを接続して、実際にどの程度性能が変わるのかをチェックしてみた。

用意したもの

●インテル Boxed SSD 335 Series 180GB /1万4400円(購入当時)
●玄人志向 HDDケース 2.5inch SATA USB3.0/2.0接続/1780円(購入当時)

使用したiMacがUSB3.0に対応していることから、SSDをUSB3.0対応のHDDケースに入れて接続。HDDケースの蓋はスライド式となっており、簡単にSSDを入れることができた。最近のMacはThunderbolt接続のSSDも利用できるため、価格は高めだがThunderbolt接続のSSDを使用してもOK。

news20140327_01

news20140327_02

news20140327_03

news20140327_04

大まかな手順は以下の通り。

1.現状のデータをバックアップ
2.外付SSDのフォーマット
3.iMacを再起動して外付SSDから起動
4.OS Xを再インストール
5.復元

news20140327_05

news20140327_06

news20140327_08

news20140327_09

始める前には必ずバックアップを取ってから行ないたい。Macの「Time Machine」機能を使えば、後にSSDへの復元も簡単に行なえる。外付SSDを接続後、Macの再起動にcommand+Rキーを押しっぱなしにすることで外付SSDから起動できる。Macのデータ移行作業をしたことがある人なら、30~1時間以内で作業は完了できるはず。

ではSSD仕様に生まれ変わったiMacがどれくらい速くなったのか? ディスク性能を測る定番ベンチマーク「Blackmagick Dis Speed Test」を実行してみる。

・HDDのとき
元々のiMac2012はHDDが5200rpmと回転数が遅く、転送速度も速くなかったので、何をするにしてもレスポンスが良くなかった。

news20140327_10

・SSDのとき
WRITE/READともに3倍以上の見違えるような速さに。アプリの起動もHDDのときはアイコンが何度もバウンドしてようやく立ち上がっていたのが、SSDだとワンバウンドでアプリが起動するようになった。

news20140327_11

外付SSDによるプチ自作のメリット

・本体を分解・換装する手間がかからない
・据置型のiMacだと外付SSDをつけっぱなしで利用できる
・簡単にSSDの恩恵が受けられる
・本体を新しく買い換えるより安い

外付SSDを追加しただけで、まるで新しいMacを手に入れたような体験ができる。今回はiMacに外付SSDを接続したが、古いMacBookでも試してみる価値はある。仮にSSDの調子が悪くなっても、内蔵HDDのOSから起動すれば元通り利用できるため、予備のOSとして使用するのもいいだろう。マシンを新しく買い換えるよりは安価にかつ手軽にできるため、気になる方は試してみては?

(瀧 佐喜登)