光学50倍ズーム搭載『STYLUS SP-100EE』の「ドットサイト照準器」がすごすぎる!!

この春、超高倍率ズームカメラの望遠撮影性能の「水準値」が一挙50倍へ。各社からf=1000mm相当を超える圧倒的なズーム撮影を備えた超・高倍率ズームカメラが登場している。一眼レフでこれをやろうとすると2リットルペットボトル級の大型レンズが必要になるのだが(しかもレンズ価格は100万円前後!)、これを従来と変わらぬサイズで実現しているのがすごい。本体価格が5万円前後というのもうれしいところ。野鳥の撮影や外野席からの野球観戦、運動会・学芸会などでのイベント撮影など、遠くの被写体を大きく撮りたいと考えている人にはベストな選択肢と言えるだろう。

そして、それら新製品群の中で、ひときわユニークなものが、3月20日に発売されたばかりのオリンパス『STYLUS SP-100EE』。

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f=24~1200mm相当という強力な望遠撮影機能を備えた逸品だ。“ユニーク”なのは、本機が世界初となる「ドットサイト照準器」を備えていること。これにより最大倍率時でもスムーズなフレーミングが可能になるという。さっそく、実際に試してみた……!

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実際に高倍率ズームカメラを使ったことのある人なら、ズーミングした状態で動く被写体を捉え続けることが難しいことを知っているだろう。望遠=画角が狭くなるため(50倍ズームの場合、面積比で等倍時の2500分1の枠内に被写体を収めなければならない!!)、フレームアウトした被写体を追いかけるのが難しくなるのだ。動かない被写体の場合でもまずフレームに収めるのが大変。一端、ズーミングしたレンズを元に戻して何となくの位置を決定し、そこからズーミングするという使い方をせねばならなかった。

そこで役立つのがこの「ドットサイト照準器」。ファインダーとは別に被写体の位置を確認できるので(後述)、撮りたい対象にパシッとフレーミングできる。『STYLUS SP-100EE』ではこれを内蔵フラッシュと同じ場所に組み込んだ。本体上部のレバーを引くと……

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このようにフラッシュ部分が跳ね上がり、さらに内部に組み込まれたドットサイト照準器があらわになる。

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ドットサイト照準器の中央には赤く光るレティクル(照準マーク)が表示されているので、これを被写体に重ねることで被写体がフレームの中央に収まるという塩梅だ。

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位置取りが済んだらEVFやモニタに目線を映して最終的な位置調整、ズーム倍率調整を行なう。ドットサイト照準器はその構造上、距離によって若干のズレが発生するため(ユーザーによる微調整対応)、その調整が必要なのだ。調整が済んだらあとはシャッターを押すだけ。難しい高倍率ズーム撮影時のフレーミングがここまで簡単になるとは驚きだ。

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ドットサイト照準器の良いところは、EVFやモニタと違って、フレーム外も確認しながら被写体を追えること。小鳥のように枝から枝へパッパッと動いてしまう被写体にも対応できる。

例えばかなり遠くの枝で遊んでいる鳥も……

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見失うことなくばっちり撮れた。

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実際に試してみないと分かりにくい機能である上、店頭で触ろうにも壁に囲まれた場所では威力を試しにくい「ドットサイト照準器」。しかしその実用性は間違いなく本物だ。自慢の超・高倍率ズームレンズで動き回る被写体を撮りまくりたいという人には、数ある超・高倍率ズームカメラの中でもとりわけ本機をオススメしたい!!

(山下達也/ジアスワークス)