PS3&Xbox 360ゲームレビュー/グランド・セフト・オート:オンライン(前編)

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昨年11月のサービス開始以降、日々進化を続けている『グランド・セフト・オート:オンライン』(『GTAO』)。『GTAV』をお持ちの方であれば無料で遊べてしまうので、試してみない手はない!

■GTAOとは?
本編の3カ月前のロス・サントスを描く
もう1つの『GTAV』と言える作品

ほんの少し前までは「海外で大人気」という触れ込みで紹介されることが多かった「グランド・セフト・オート」シリーズと、その最新作『グランド・セフト・オートV』(『GTAV』)。だが『GTAV』は国内でも2013年を代表するヒット作となり、現在にいたっても毎週セールスを伸ばし続けている。もはや日本でも、『GTA』の人気はすっかり定着したと言えるだろう。

シングルプレイで味わえる「そこに世界がある」かのような空気感や手触り、クセモノ揃いのキャラクターたちと一緒にたどる先の見えないストーリー。それらは確かに『GTAV』の最大の魅力である。しかし『GTAV』はそれだけでは終わらない。ネットワーク上にある「もう1つのロス・サントス」へプレイヤーの分身を送り込み、誰かに与えられたストーリーではない、自分だけの「人生」を楽しめるのだ。
もちろん、そこには他のプレイヤーたちの分身もいて、車をカッ飛ばしたり、海に潜ったり、強盗したりと、思い思いの『GTAO』ライフを送っている。

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▲同じロックスター・ゲームスの作品『レッド・デッド・リデンプション』の放浪モードをご存知の方は、あれが『GTA』風の世界に置き換わり、さらにオンラインゲームとして大幅に進化したものをイメージしてみてほしい。まあ百聞は一見にしかず。ソフトがお手元にあるならご自分で確かめてみるのが一番だ。

オンライン専用と言ってもストーリー要素もあり、またラマーやシミオン、レスターといった本編でおなじみのキャラクターからジョブ(仕事)を持ちかけられることもある。こうしたジョブはもちろん他のプレイヤーと協力して進めることができ、チームプレイがうまく機能すれば、1人では味わえない達成感を味わえる。もちろんアクシデントが起こった時も、それはそれで「いい思い出」になるだろう。

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▲筆者にとって印象深かった出来事を1つ。──とある仕事を受けて目的地に向かう時に、一緒に遊んでいたプレイヤーの1人が自転車に乗って移動を開始。その場にいた他の者は困惑したり、大ウケしていたが、自転車に乗ったNPCが通りかかるや我先に殺到! そこから予期せぬ自転車レースが始まってしまった。もちろん仕事はうやむやに。

■誰かと遊んでナンボ!
デスマッチ、レース、スポーツ
さまざまなジョブで交流を深める

協力してジョブをこなしたり、集まってツーリングするだけでも充分に楽しめる『GTAO』。
だが、デスマッチ(銃撃戦)やレース(競争)やスポーツなど、遊んでいてつい熱くなってしまう遊びの要素も膨大に用意されている。(さらにそれらは日々増えていく! 詳しくは後編で)

特にレースは多種多彩。カーレース、ボートレース、エアレースなど、普通の乗り物を使ったレースだけでなく、スカイダイビングでリングの中心を狙って落下していくといった変わり種も。
筆者とそのゲーム仲間の場合、パーティゲームのような感覚で次々に種目を変えて勝負をしていくことが多いのだが、気が付くと空が明るくなりかけていることもしばしば。読者の皆様におかれましては、くれぐれも翌日に響かない程度に楽しんでいただきたい!

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▲自動車を使ったレースに限っても、そのバリエーションは多い。ドライバーとガンナーを2人のプレイヤーで分担し、他の車を攻撃しつつ順位を競うという物騒なものも存在する。また某カートゲームのようなパワーアップアイテムを使えるルールまであり! 車の改造にかけた金額や、ドライビングテクニックを競う(それも重要だけど)だけではないのが『GTA』流。

そうした遊び方をしていると、「運転は上手くてもデスマッチは苦手」「どの種目もそつなくこなすが、勝負どころに弱い」など、各プレイヤーの個性が見えてくる。『GTAO』は毎回知らない相手と遊ぶよりも、ある程度固定のメンバーで遊ぶ方がより味わい深く楽しめるのだ。
一緒に遊ぶ相手が少ないという方は、各種のジョブをプレイする際にどんどん募集をかけてみて、プレイが盛り上がったときのメンバーにフレンド登録を申し込んでみよう。そのうちにフレンドができ、フレンドのフレンドとも遊ぶようになり、徐々に遊び相手が増えていくはずだ。

ちなみにフレンドがオンラインの場合は、そのプレイの様子をゲーム内のテレビで見ることもできる(ニュースの現場中継風に)。自分もその場に行って協力しても良いし、鎮圧に回るのも面白い。
そのままテレビを見続けて楽しむのだってありだ。

■まとめ
オンライン化したことにより
新たな自由が生まれた

このように、多彩な遊びの要素だけでなく、集団の中での自由を満喫できる『GTAO』。

確かにオンラインゲームらしい面とでもいうか、キャラクターのランクを上げて使用できる装備を増やしたり、能力を成長させたり、計画的に金を稼いで車をコツコツ改造するなど、長く遊び続けるためのシステムも取り入れられてはいる。
だが個人的にはそれらの効率を追求するよりも、仲間たちとその場その場のゲーム体験を楽しみつつ、いつの間にか能力が上がっていた、いつの間にかお金が貯まっていた(ATMで預ける必要はあるが)という遊び方の方が「豊か」なものだと感じられた。比較的、普通のオンラインゲームほどお行儀を気にしなくてもいいのもポイントだろう。

もちろん効率を追求する自由だってある。だが、数字をにらんであれこれ考えることは現実世界でも存分に味わっているではないか。せめてこちら側では、もっと破天荒な生き方をしても許されるはずだ!

さて次週のレビューでは、『GTAO』ユーザーが制作した多彩なレースの面白さや、簡単にレースを作れる「コンテンツクリエイター」の使用感などについてお伝えしていこう。3000万のユーザーの手により、『GTAO』の世界はつねに拡大し続けていく!

グランド・セフト・オート:オンライン
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●ハード:PlayStation 3 /Xbox 360
●発売日:配信中
●価格:無料
※プレイするには『グランド・セフト・オートV』を購入する必要があります。
【グランド・セフト・オートV】各7400円(パッケージ版/DL版ともに税抜き)
●ジャンル:オープンワールド
●メーカー:ロックスター・ゲームス

公式サイト
http://www.rockstargames.com/V/ja_jp

© 2013 Rockstar Games, Inc.

文/高橋祐介