発売前から現在までを徹底検証!実売37万台、国内でPS4はナゼ売れた?

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次世代機『PS4』の勢いが止まらない。3月4日時点で全世界累計実売600万台を達成し、日本国内でも実売37万台を突破中。同機はなぜ、ここまで支持を得たのか。そして今後の伸びしろは? ヒットの理由を、デジモノステーション編集部が国内・海外の両市場動向から検証する。

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2013年6月、ロサンゼルスで開催されたSCEプレスカンファレンスは、かつてない熱狂の渦に包まれた。開発発表以来、続報が待ち望まれていた『PS4』の全貌が、ついに明かされたのである。性能、価格ともにライバル機を圧倒。数々の新機能、ソフトラインナップも申し分ない。この時点で、同機のヒットは既に約束されていたと言える。

そもそも欧米は、日本に比べて据置き機のニーズが高い。リビングルームの大型テレビで、映画を観るようにゲームをプレイする層が多く、“大人のエンタテインメント”としても市場を成熟させている。彼らはデフォルメされたキャラクターよりもリアルグラフィックを好み、映像美への要求もハイレベルだ。『PS3』の発売から約7年が経過していたこともあり、より精細な映像を楽しめる次世代機が熱望されていた。

そんな中、満を持しての『PS4』投入である。欧米で人気のFPS(一人称視点シューティング)タイトルも続々発表され、期待は高まる一方。それに加えて、プレイ動画やスクリーンショットの公開、ゲームをブロードキャストできるシェア機能まで搭載されている。欧米でもゲーム実況、しかも顔を出しての配信が盛り上がっているため、ニーズを的確に捉えた機能と言えた。

ビデオストリーミングサービスへの対応も、『PS4』購入への機運を高めた一因だろう。欧米ではスポーツ生中継、観逃し番組などを視聴できるビデオサービスが人気を博している。それらにいち早く対応し、リビングのセンターポジションを占める存在として、プラットフォームの価値を高めていったのである。

「『PS4』の国内発売は、2014年2月22日」。そう報じられた際、日本のゲーマーからはネガティブな声も多く聞かれた。何しろ、欧米よりも3カ月遅れてのローンチである。市場規模を比較すれば致し方ないが、苦い思いを抱く国内ゲームファンも少なくなかった。

しかし、この“渇望感”が『PS4』国内ヒットの起爆剤ともなった。

「発売から1カ月弱で、世界累計実売台数210万台突破」「約3カ月で530万台突破」と全世界での記録的な売り上げが報じられるたびに、日本国内での期待は上昇。海外の熱気に煽られるように、日本での予約台数も順調に伸びていった。普段は様子見して買い控える層も、国内発売まで3カ月あれば購入すべきか否か十分に検討できる。供給体制も安定し、欲しい人の手元にしっかり届いたこともヒットを後押しした。

また、携帯ゲーム機が人気の国内市場では、ソーシャル機能、リモートプレイ機能も高く評価されたものと思われる。リビングのテレビを占有できなくても、『PS Vita』上で『PS4』ソフトをプレイできる。アプリを使って、通勤中の電車でスマホから『PS4』ワールドにアクセスできる。モバイル機器との連動機能は、忙しくてゲームから遠ざかっていたかつてのゲームファンを呼び戻すことに成功した。

ゲーム配信を行なうユーザーはまだそれほど多くないが、ニコニコ生放送への対応にともない、若年層も『PS4』に興味を示すだろう。ライトユーザーをも引き込むゲーム外サービスの拡充、大作ソフトのリリースが、さらなるヒットにつながるのではないだろうか

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