家電のプロがこっそり教えるスマート家電の落とし穴

引っ越しシーズンであるこの時期、家電の買い替えなどで同メーカーのスマート家電で統一しようと考えている人も多くいることだろう。家中をスマートフォンで制御することで、ひと足先に未来生活を体感できるが、いいころばかりではないという。自宅でも積極的に利用しており、スマート家電に精通しているデジモノステーション編集部シロモノ家電担当/All About家電ガイドの滝田勝紀に、購入時に気をつける点を聞いてみた。

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一般的に“スマート家電”と言うと、大手メーカー製のスマート家電を指すことが多い。これらのメリットは、何と言っても各メーカーが自分たちの家電をよく理解した上で、それぞれアプリの画面からシームレスにつながるため、接続してしまえば、非常に使いやすいという点だ。

例えば、エアコンならば、電源のオンオフだけでなく、温度調節も細かいところまで設定でき、タイマーなども使用可能。はたまた、冷蔵庫であれば、温度調整はもちろん、カメラで庫内を覗けたり、毎月の電気代などを管理できたり、省エネ目的でも非常に有効だったりする。

だが、一方でデメリットも大きい。通常、家電を揃える場合、一社だけのメーカーで統一することは考えづらく、さらにそれらをシームレスに使うためには、家電以外に別売りのアクセサリを買わなければならないものも多いのが現状だ。

だからこそ、大手メーカー製のスマート家電を導入するのは、多くの家電を一気に買い揃える新生活タイミングや、住宅を購入したタイミングがおすすめだ。家中を一気にスマート化することで、大きな利便性を得られるのは事実だからだ。

ただ、もちろん全ての家電をスマート化しなくても、一つの機能で十分便利なものも多数用意されている。例えば、東芝の冷蔵庫内をカメラで見られる機能や、パナソニックのエアコン遠隔制御機能、シャープの写真転送機能などがその代表例である。これらの機能は、別売りのアクセサリを購入してでも使いたくなる価値ある機能として注目してほしい。

東芝『VEGETA GR-G51FXV』(実勢価格=22万6070円)。スマート家電サービス「家電コンシェルジュ」に対応した東芝製の冷蔵庫ならば、カメラユニットなどを購入すると、冷蔵庫の中身が確認できる
東芝『VEGETA GR-G51FXV』(実勢価格=22万6070円)。スマート家電サービス「家電コンシェルジュ」に対応した東芝製の冷蔵庫ならば、カメラユニットなどを購入すると、冷蔵庫の中身が確認できる