GALAXY S5北米発売日の模様をレポート

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「iPhone」がトップシェアのアメリカ。一方で、これを急速に追い上げているのが「GALAXY」だ。「GALAXY」新モデルの現地発売日の動向を追うとともに、アメリカのスマホ市場に迫る。

キャリアの販売合戦が加熱するGALAXY S5

日本でのイメージからは想像できないかもしれないが、海外での「GALAXY」は今やスマホのトップブランドだ。最新モデルの『GALAXY S5』が発売される4月11日に、ニューヨークのショップを取材していた時にも、その実力を垣間見ることができた。家電量販店ベストバイの店員によると、アメリカでの代表的なスマホと言えば「『iPhone』か『GALAXY』」と言い、人気を二分しているとのこと。アメリカでは「スマホで先行した『iPhone』を、技術力で追う『GALAXY』」(キャリアショップ店員)というイメージもあるという。
統計データもこれらの発言を裏付ける。調査会社のコムスコアによると、スマホの市場シェアは今年1月でアップルが41.6%なのに対し、サムスンが26.7%と少しずつではあるが差を詰めている。アップルが2位、3位に転落した欧州やアジア市場とは異なり、アメリカは「iPhone」が強い。アップルのお膝元という地の利もあるのかもしれないが、ここに挑戦する「GALAXY」という構図が見て取れる。
26.7%と高いシェアを持つ「GALAXY」の発売日ともなれば、店頭はちょっとした“お祭り”に。『S5』は米大手4キャリアが全て取り扱っていたが、中でもソフトバンク傘下のスプリントが販売に積極的だった印象を受ける。同社のショップのスタッフは「5」と書かれた「GALAXY」のTシャツを着用。週末まで“GALAXYシフト”を敷き、販売に望むという。店員によると「出足は好調」。取材した時も、数名が契約をしている最中だった。同様に、4位のキャリアであるTモバイルも、『S5』の販売に前のめりだった。店の電光掲示板には「SWITCH TODAY」の文字が躍り、スプリントと同様、全スタッフがGALAXYTシャツを着て販売にあたっていた。
最大手キャリアのベライゾンは、横綱らしい戦術で“GALAXY商戦”を戦っていた。同社は1台買うともう1台が無料になるキャンペーンを展開。2年契約なら、最新モデルが約200ドルで2台も手に入るのだ。ここまで盛大ではないが、2位のAT&Tでも『S5』コーナーができており、どのキャリアショップにも必ず契約者がいた。家電量販店も状況は同じ。サムスンはベストバイと戦略的パートナーシップを結び、専用コーナーを設けている。ここには取材中もひっきりなしに客が訪れ、最新機種を試している様子が印象的だった。サムスンコーナーのマネージャーによると、「朝から200人程度は人が入っている」と言い、人気のほどが伺える。
翻って日本での「GALAXY」は、ヒットを重ねてきたものの、ブランド力にはまだ課題がある。特に昨年発売された『S4』はドコモのツートップに選ばれたが、ライバルも多く、期待以上の成果を挙げられなかった。根強いファンのいる「Note」も、海外と比べるとまだ大ヒットしているとは呼べない。こうした中、サムスンは、日本でも家電量販店内にショップを作り、ブランド力の強化に乗り出す。一気にアメリカのようにはならないかもしれないが、ユーザーとメーカーの接点を設けるのは重要な試み。近々登場するであろう日本版『S5』ともども、注目しておきたい動きだ。

■ GALAXY S5の発売で沸く、アメリカの通信キャリアショップ

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▲4月11日に全世界で発売された『GALAXY S5』。『Gear 2』も。

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▲ベストバイ内にあるサムスンショップには人だかりが。

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▲「SWITCH TODAY」と大々的にうたう、T-Mobileのショップ。

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▲スプリントでは店員が『S5』のTシャツを着てお祭り状態に。

後編はコチラ
デジモノステーション2014年6月号ではフル版をP.117ページにて掲載中!!

取材・文/石野純也


石野純也 プロフィール
出版社勤務時代に数々のケータイ関連誌を立ち上げた後、ケータイジャーナリストへ転身。昨秋は電子書籍「ソーシャルゲームの最新トレンド!」(KADOKAWA)を上梓した。