ゲームレビュー/妖怪ウォッチ(前編)

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コレを知らないなんてもったいない! 今、小学生の間で爆発的な人気を誇るゲーム&アニメ、それが『妖怪ウォッチ』。大人もトリコにする、その面白さに迫ります!

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■『妖怪ウォッチ』ってなんだ?
累計出荷本数100万本突破!
町の妖怪と友達になるRPG

今、小学生の間で『妖怪ウォッチ』が大人気! ……と言っても、その年代の子供がいない人にとってはピンとこないかもしれない。

実はコレ、「月刊コロコロコミック」や「ちゃお」で連載中のコミック、TVアニメ、そして『ニンテンドー3DS』のゲームなどで展開中のクロスメディアプロジェクト。原作のゲームは累計100万本突破の大ヒットを果たし、7月には続編の発売も決定している。関連グッズの「妖怪メダル」も爆発的に売れ、直営ショップはあまりの人気から一時営業停止(現在はWeb抽選による予約・時間入れ替え制で営業中)するほどの盛り上がりっぷり! 「イナズマイレブン」「ダンボール戦機」などの大ヒットシリーズを生み出したレベルファイブの新タイトルと言えば、その人気もうなずけるだろう。実際にプレイしてみると、「子供向き」と敬遠するのがもったいない、世代を超えて楽しめるRPGに仕上がっている。

このゲーム、ひと言で表わすなら「妖怪集めRPG」。とある町、さくらニュータウンに暮らす小学5年生の主人公は、ひょんなことから妖怪・ウィスパーと出会い、「妖怪ウォッチ」を手に入れる。この腕時計を使えば、町に隠れた妖怪たちの姿がまる見えに。しかも見付けた妖怪を倒すと、中にはともだちになってくれるヤツもいる。どんどん妖怪を見付け出し、どんどん仲間を増やしていく……というのが基本的な流れだ。

登場する妖怪は250体以上。いつもダルそうな「だるだるま」、なんでもしゃべっちゃう「バクロ婆」などへんちくりんな妖怪ばかりで、おかしいやらかわいいやら。一番人気は地縛霊猫のジバニャンらしいけど、個人的にはドンヨリーヌのどんよりした性格&ぶよぶよ体型に親近感を覚えましたよ……。

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▲「うぃす!」が口癖の妖怪執事・ウィスパーが、「妖怪ウォッチ」を主人公にプレゼント。主人公と妖怪たちとの奇妙な日常が始まる。ちなみに主人公は男女から選択可能。

■妖怪探し&バトル
事件の陰に妖怪あり
レーダーで見付けてガツンとバトル!

主人公が暮らす「さくらニュータウン」には、不思議な出来事がいっぱい。事件の陰に妖怪あり。主人公は「妖怪ウォッチ」を使って妖怪を見付け出し、事件を解決することに。

というわけで、さまざまなクエストにチャレンジするのだが、メインストーリーを追うだけならサクサクお手軽。でも、町には困っている人がたくさんいて、つい彼らの相談にも乗りたくなってしまう。このサブクエストが、正確に数えてはいないものの100種類は優にあるんじゃないかってボリューム。「ほい、ひとり解決」「次は誰だ?」と寄り道しまくり、夢中になって遊んでしまうはずだ。

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▲妖怪が近くにいると、レーダーの針が大きく振れる。「妖怪レンズ」を使い、周囲に隠れた妖怪を探し出そう。レンズの分析ゲージがたまると、妖怪が発見されバトルに移行する。
妖怪を見付けたら、いよいよバトルスタート。プレイヤー自身ではなく、あらかじめ配置した「ともだち妖怪」6体に指示を出して戦うことになる。

バトルシステムは一風変わったセミオート式を採用し、放っておいても妖怪たちが自動的に戦ってくれる。ただし、必殺技を繰り出す「わざ」、ターゲットを狙い撃ちする「ねらう」、ステータス異常から回復する「おはらい」、回復アイテムなどを使う「アイテム」の4つのコマンドは、プレイヤーの判断にゆだねられている。

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▲バトルに参加するのは6体だが、行動できるのは前列の3体のみ。メンバーサークルを回転させ、「わざ」を出せる妖怪を前衛に出し、弱ってきたら後衛へ退避……と、采配を振るうのが楽しい。

しかも妖怪は8種類の種族に分かれていて、物理攻撃が得意な「イサマシ族」、癒し系の「ポカポカ族」など特性も大きく異なる。同じ種族の妖怪を隣り合わせに配置すると、さまざまな効果が得られるなど「陣形」も重要。シンプルなようでいて、意外と(?)戦術性の高いバトルが楽しめる。

「わざ」を繰り出す時には、表示された文字をなぞったり、飛び交うボールをタッチしたり、『ニンテンドー3DS』ならではのタッチ&スライド操作が待っている。必殺技発動時のアクションもかわいい! 地縛霊の猫妖怪・ジバニャンの「ひゃくれつ肉球」、くらってみたい……。

また、バトル後には倒した妖怪がともだちになることも。バトル中に相手が好みそうなアイテムを差し出せば、より高い確率でともだちになってくれる。「ともだち妖怪」が増えれば、出陣メンバーを選ぶ楽しさも倍増!

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▲セミオートながら、前衛の入れ替え、「わざ」の指示などスピーディなバトルを楽しめる。バトル中にアイテムを使えば、倒した相手が仲間になってくれるかも?

■まとめ
町を歩くだけで楽しい&懐かしい
ほのぼの妖怪との日々に和みまくり

タイトルに「妖怪」とあるものの、おどろおどろしさは一切なし。ほのぼのした日常エピソードをのんびり楽しむことができる。しかも、町の雰囲気が和むこと和むこと! 三角公園があって、川が流れてて、コンビニがあって、魚屋や花屋などの個人商店があって、ちょいボロなアパートがあって。郊外にある現代的な住宅街だけど、そんな町並みをあちこち駆け回っているだけで子供の頃に帰ったような気分になれるのだ。とぼけた妖怪に淡々とツッコミを入れる主人公、時々見られるブラックなギャグには、大人でもニヤリとしてしまう。うーん、コレはぜひ大人もプレイしてほしい!

次回は、妖怪の合成やネットワーク機能など、さらに深く楽しんでみます!

『妖怪ウォッチ』
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●ハード:ニンテンドー3DS/ニンテンドー3DS LL
●発売日:発売中(2013年7月11日発売)
●価格:4571円(パッケージ版・DL版ともに税別)
●ジャンル:RPG
●プレイ人数:1人(通信時2人)
●メーカー:レベルファイブ

公式サイト
http://www.youkai-watch.jp/yw/

©2013 LEVEL-5 Inc.
※ 『ニンテンドー3DS』の3D映像は本体でしかご覧いただけません。掲載している画面写真は2D表示のものです。

文/野本由起