自分も一緒に撮れちゃう? パパママカメラ『PowerShot N100』

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新しいカメラの形と楽しみ方を提案する「ニューコンセプト」シリーズの第2弾。昨年発売された『PowerShot N』から、最大90度まで動く液晶モニタの可動機構や、エフェクト付きの写真を自動生成するクリエイティブショット機能を継承しつつ、新たに「ストーリーカメラ」を搭載。撮影している自分自身の顔を記録し、それを画面内に小画面として写し込めるようになっている。
撮像素子には1/1.7型で有効1210万画素の高感度CMOSを、レンズには焦点距離24~120mm相当の光学5倍ズームを採用。手ぶれ補正は、レンズ群の一部を動かす光学式で、撮影シーンに応じて最適な補正に切り替わる「マルチシーンIS」に対応する。

■基本機能をチェック
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F1.8の明るいズームレンズ
レンズには、高級コンパクト『PowerShot S120』と同等の光学5倍ズームを装備する。ワイド側の開放値がF1.8と明るいことがうれしい。

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TV番組のワイプ映像のような新発想デュアルカメラ
背面スイッチから「デュアルキャプチャーモード」を選択すると、メイン画面の端にサブ画面(小画面)が表示され、この2画面を同時に見ながら撮影が行なえる。サブ画面の位置は4カ所、サイズは3段階に変更できるので、メイン画面の構図に邪魔にならないように調整するといいだろう。それ以外に特に設定する項目はなく、あとはフルオートでシャッターを押すだけだ。子画面の位置もタッチ操作で移動可能。

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ワンボタンで思い出動画を作れるストーリーハイライト
新機能のストーリーハイライトでは、撮影した静止画と動画が自動的に編集され、特定のテーマに沿ったダイジェストムービーとして再生できる。編集テーマは「イベント」や「日付」など全4種類が用意されている。

■実力測定:作例
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35mmフイルム換算で24mm相当の画角が得られるズームのワイド側で撮影した作例サンプルがこちら。画像周辺部にやや甘さが見られるものの、コンパクト機としては良好な解像力といえる。歪曲収差や色収差、周辺減光は目立たないようにきっちりと補正されている。

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マクロモードでは、ズームのワイド側で最短3cmまで、テレ側で最短30cmまで近寄れる。発色は、彩度とコントラストをほどよく強調した見栄え重視の傾向だ。「マイカラー」機能を使って、より落ち着いた雰囲気やさらに濃厚な色などにカスタマイズすることもできる。

■結論
我が子を撮る際は、子供のかわいい姿だけでなく、それを見守る親の表情を撮ることが欠かせない。なぜなら、子供が成長してその写真を見た際、自分自身の写りではなく、自分を見てよろこんでいる両親の姿を確認することで、自分がどれほど大切にされたかを知ることができるからだ。そんなことを感じさせるユニークなカメラが登場。キヤノンの最新作『PowerShot N100』だ。最大の特長は、通常のレンズに加えて「ストーリーカメラ」と名付けた第二のレンズをボディ背面に装備したこと。この「ストーリーカメラ」によって、撮影中の自分の顔をピクチャーインピクチャーとして、画面の端に記録できる。
実際の使用では、これまでにない新鮮な撮影感覚を味わうことができた。2画面を同時に見ながら撮影していると、撮る側に自然と笑顔が生まれ、それにつられて撮られる側も笑顔になる。子供のほか、ペットや恋人、友人たちと記念写真を撮る際にも楽しめるだろう。また、静止画だけでなく動画でも「ストーリーカメラ」が使えるので、レポーターとして自分自身が登場するビデオブログを作るといった用途などにも役立つ。
ボディは、角にアールを加えた長方形スタイルを採用する。全体をツヤのあるホワイトでまとめた明るい外観だ。大げさな一眼とは違って人物を撮る際、相手に威圧感を与えないデザインと言っていい。操作ボタン類は比較的シンプルな構成で、主要な操作はタッチパネルによって直感的に設定可能になっている。
撮影モードは、プログラムAEのほか、ポートレート、手持ち夜景、魚眼風、背景ぼかし、ソフトフォーカス、モノクロなどが用意される。従来機で好評だったクリエイティブショットも継承。これは1回のシャッターで特殊効果を加えた6枚を自動的に撮る機能だ。見慣れた日常風景でも味わい深いイメージカットに仕上げられる。そのほか、笑顔やウインクのタイミングで自動撮影を行うモードや、顔認識と同時に登録した名前で表示する個人認証機能など、遊べる仕掛けが盛りだくさん。“コミュニケーションツールとしてのカメラ”の役割を再確認させてくれた。

■『PowerShot N100』をおすすめな人は??
親の愛を伝える究極のパパママカメラ
独自のデュアルキャプチャー機能は、幼い子供を持つ全ての親におすすめできる。ただし、マニュアル機能はないため、自分で細かく撮影設定を変更したい上級者には不向き。その一方で、フルオートで楽しみたい人には打って付けだ。自由度の高いズームレンズを備えるので、子供だけでなく旅行用やブログ用にも役立つ。

キヤノン
『PowerShot N100』
実勢価格:3万5320円
サイズ:W104.5×H67.5×D35.8mm 重量:289g 撮像素子(メイン):1/1.7型裏面照射型CMOSセンサー 有効画素数(メイン):1330万画素 液晶モニタ:3.0型液晶(約92.2万ドット) ファインダー:なし 光学ズーム:5倍(f=24~120mm相当) 解放F値:F1.8-5.7 手ぶれ補正機構:あり シャッター速度:1/2500~15秒 ISO感度:80~6400相当(拡張含む) 連続撮影枚数:約330枚

文・作例/永山昌克 撮影/江藤義典